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ガーデナー(庭師)養成講座 第2期 第1日~刈込編~

先日、第1期が終了したばかりのガーデナー(庭師)養成講座。
11月より第2期がスタートしました。

今回の参加者の方々は50代の方が中心。

●50代半ばになって、「汗をかいてできる仕事」「誰かに喜ばれる仕事」を手にしたい、と思うようになり、それがさらに定年後にも続けることができたら・・・と思う中で出会ったのがこの仕事だった。
●もともと父親が実家の庭の手入れをしていたが、あるときから情熱が途切れてしまい、今となっては庭がボーボーで伸びきった状況に。そのため、定期的に実家に帰って手入れをしている。でも、正直、どこから手をつけていいかわからない。ネットで、庭のことが学べる学校を検索してみたけど、大学だったり専門学校だったりで、100万円を超える学費がかかる。どうしたもんかなぁ・・・と思っていたときに、この講座を発見して、「まさにこれだ!」と思った。

そんな思いを持ち、参加してくださっています。

まずは、弊社・赤嶺より会社のことをご紹介。
創業当時の話や、理念、『造園業=サービス業』というフレーズに込められた、顧客視点のサービスに対する想いなどをお伝えしました。

赤嶺からひととおり話をさせていただいたところで、参加者の方からこんなエピソードが。

実家のお庭の木々が伸びてしまって「お隣にはみ出してしまってクレームを言われている」と両親から連絡があって。だけど、はみ出した部分を切りたいだけだから、植木屋さんには頼めないと言うんです。結局、自分が帰ってくるまで待っている。そして、自分が帰ったときに切る。そんな状態になっています。だから、今の話を伺って、まさに「お客様のちょっとした要望に応えるサービス」というのは求められていると思う。

これは、私たちも創業当初、まさに同じような場面に何度も遭遇しています。
まだまだ世の中のニーズに全く応えることができていないですね。頑張ります。

続いて、講師を担当する細川にバトンタッチ。
https://www.oh28ya.com/branch/tokyoshiten/staff/hosokawa_junpei/

本日の座学は、『基本的な道具の使い方』ということで、鋏、脚立、ヘルメットについて、そして『刈込』です。

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鋏は、木鋏、剪定鋏、刈込鋏について、その基本構造や使用方法についてレクチャー。
次回から刈込の実技を予定していることもあり、刈込鋏については、何種類かの刈込鋏を実際に手にとっていただきながら、それぞれどういったケースで使用すると利便性が高いのか・・・について、細川の現場での経験をもとに具体的にお伝えしました。

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やはり皆さん、道具・・・特に鋏には興味津々の様子!
休憩中には、鋏を触りながら、「触った瞬間、モヤモヤがとれた!」と嬉しそうに語っておられたのが印象的でした。
ふだんデスクワークで終日PCに向き合う毎日だと、こういった瞬間に癒しがあるのかもしれないですね。

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ひととおり道具についてのレクチャーを終えた後は、刈込の方法を。

・刈り込んで仕立てる形の具体例。玉造り・玉散らしから、トピアリーまで。
・刈込で手入れをすることが多い樹種。レッドロビンやカイヅカイブキなど。
・刈込の仕方。
・刈込って、形を整えているだけに見えるが、植木屋さんが実はこっそり意図的にやっていること。
・伸びた後のラインも見越した仕上げのポイント。
・「前回と同じ大きさに」の罠。
・不要な枝は、ほんとうにすべて落とすのか?

についてレクチャーしました。

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参加者の方からは、実際にご自身の庭の木の刈込を行ったときの経験からのリアルな質問も飛び出していました。
より「自分ごと」の問題を解決できると、理解はさらに深まります。

続いて、養生とそうじについて。
養生の上手・下手で、そうじのスピードが圧倒的に変わります。
また、養生には、破損防止の目的もあります。
参加者の方からも、『「お隣に植木屋さんが来ていることがあるけど、ゴミどうするんだろう?」と思うことがある。』といったリアルな声も。

当社では、お庭のお手入れに伺う際には、事前に必ず近隣のも挨拶に伺い、その上でできるだけ切り枝がお隣に入らないように養生をします。
それでも切り枝がお隣に入って可能性があり、入ってしまうと、お庭に入らせてもらえないとそうじができないケースも少なくないからです。
でも、それだけでなく、ご挨拶に伺っておくことで、今回の参加者の方が感じておられたような不安を解消することにもつながる、という効果もあります。

そうじについては、使用する道具とその使用方法についてレクチャーしました。
ご自宅のお庭のお手入れをする中で、「ホームセンターの竹箒では物足りないんです」というコアな参加者さんも(笑)。密度が足りないそうです(笑)。
そのため、私たちが普段、どこで竹箒を購入しているかもアドバイス!「良い話、聞きました!」と喜んでおられました(笑)。

最後に、道具のメンテナンスについて、実践も交えてご説明し、第1日が終了!

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次回は早速、刈込の実技にチャレンジしていただきます。
アベリアの植え込みの刈込です。

2回目にして早速、鋏を握っていただきます。
道具を触るだけで嬉しそうだった皆様。
実際に鋏を握り、動かし、刈り込むのはきっと楽しいはず!!

第2回目が楽しみです。


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