COLONY

散歩に出たら心臓の真ん中に何か重いものがくっついたような感じで体がだるくなって歩くのがしんどくなった。
そして悲しくなった。
今更になって実感のようなものを感じた。
昨日のコロニーの閉店のお知らせツイートをみて少しずつ実感が湧いてきたのかもしれない。
思い出した順にエピソードを書いて行く。

リリースワンマンの時だったか
『やっちゃったんだから責任取らないとね』
小野寺さんは下ネタっぽく言った。
いまの俺たちに責任など取れてるのかはわからない。

企画ライブの事でコロニーを訪ねた時に暗い顔の小野寺さんが足を引きずって歩いていた。
痛風だ。
そのあと会った時には『ツーフー』などとギャグにしていた。

多分これからも好きなバンド『ヌルマユ』と出会った。

解散しちゃったけど『エッグスポロメン』の夏の戦争という曲が今でも好きだ。

『悶絶ボックス』も得体の知れない狂気があった。

澁谷くんと会ったのもコロニーだ。
髪が腰くらいまで伸びてて、多分2ミリくらい浮いていた。そしてそのまま移動してた。

スリーピーは憧れだった。
イーターも憧れだった。
コロニーがパンパンにうまってた。

サカナクションの一郎くんとはじめて話したのも。
『サカナクションっていい名前だね』
『そうですよね!!』
テンションの高い子だなと思った。

名前忘れたけど他のバンドが僕らのバンド名をバカにしている場面に遭遇したこともあった。
僕と当時サポートだった村田くんの前でずーっとバカにしてるので、僕が戸惑ってると『おいおいいい加減にしたほうがいいよ、先輩だしさ』とそいつらに言ってくれたのは村田くんだった。

スモゥルフィッシュと出会わせてくれたのもコロニー。
同年代だったし友達ができたと思って嬉しかった。

木箱は西村さんがコロニーのPAだった。
たくさん企画に呼んでくれた。

ヘルプメイトのサロンちゃんは可愛かった。

アディクションもストイックでカッコ良かった。

もっと沢山のバンドと出会った。
嫌いな奴も好きな奴もいた。
そのどれもが大きい記憶の流れの中でいつかまた思い出して大切なものだと気がつくかも知れない。

毎回来てくれるお客さんもできた。
その時代から来てくれてる人に会うのは嬉しい。
あんまり俺ら札幌人気ないんだけどさ。
それでも絶対札幌はツアーに行った。
自分達で金を出して行った。
いつもかっこいい音楽を作ってると思ってるから。

今、時代が変わろうとしている。
ライブができないから色んな形の表現方法が増えて行くだろう。
その中で主流になって行くものもあるだろうね。
ライブは無くならないと思うよ。これは願いでもある。
だって楽しいでしょ。

目の前のお客さんから今まで沢山の事を教えてもらったし、これからもそうしたい。

雪が溶ける時、あの美しい白さはどこに行くのか。
今は昔よりわかる気がする。
その答えは時代が変わっても同じままなんだと思うな。

サポートしてもらえたらすっごい嬉しい。内容くだらないけどね。