見出し画像

誰もが認める良環境とは

皆さんこんにちは。初めましての方は初めまして。デュエプレチームNASA所属、副リーダーのがりしあです。
今回の記事は、ツイッター等で日々論じられる「良環境」について考察する内容になっています。
今回話す内容は、あくまで筆者が考える良環境となるので、「こういう環境が一番良いんだよ!こういう環境にしろ!」といった主張では無いことをあらかじめご了承下さい。
また、前々回に引き続き、デュエプレ環境調査グループ「#BEANS」さんの環境調査レポート、及び環境グラフをお借りしながら進めていこうと思います。
#BEANSさんのホームページには下記のURLから飛ぶことが出来ます。
まだ見た事が無いという方は、是非一度ご覧下さい。


そもそも良環境の定義とは

私たちは日々「この環境つまらん。クソ環境」や「この環境は神!」等軽率に呟いていますが、そもそも「良環境の定義」とは何かを唱える人はあまり見かけません。
公式的な言い方をするのであれば、「速攻、ミットレンジ、ワンショット、コントロール等様々なデッキタイプが存在しており、多様性に富んだ環境」を良環境の定義とするのが一般的だと思われます。
確かにこの様な環境であれば、自分の好きなデッキタイプを選択して楽しむ事が出来ますし、対面するデッキもバラエティ性があり飽きないかも知れません。
ですが、この様な環境でさえ「相性ジャンケンかよ」と言うプレイヤーも居るでしょうし、今回の趣旨である「誰もが認める」といった内容からは逸脱してしまいます。
それを踏まえた上で、筆者が考える「誰もが認める良環境」とは何なのかを考察していきます。


筆者が考える「誰もが認める良環境」

結論から申し上げると、そんなものは存在しません。
どんな環境だって文句を言う奴は絶対居るし、逆に全員が口を揃えて「神環境!」と唱えるのはあまりに異質で気持ちが悪いとさえ思います。
ですが、それでいいと筆者は考えています。
プレイヤーが感じる事は人によって様々ですし、それに文句を言われる筋合いはどこにも無いのですから。
それを踏まえた上で、筆者が考える良環境とは「強いデッキが三、四種類に絞られており、プレイング次第で不利対面も捲れる様な環境」になります。
直近で例を出すと、15弾AD環境の「天門、MRC、ブリザードの三竦み環境」や、12弾ND環境の「剣誠、NEX、ナイト、キリコの四天王環境」辺りでしょうか。

三竦みって聞くとNARUTOを思い浮かべるね。
今年二月最終日のグラフ。
懐かしい名前が多数。


どちらも自分の腕次第でどこまでも行ける様な感覚があり、プレイングを磨くのも楽しいといったやり込み要素が強い環境だと思います。
ただ、この様な環境は閉塞感を産み出す要因が大きくカジュアル勢には優しくないですし、事実先程挙げた七デッキの内、実に五デッキのパーツが規制の対象となっています(キリコに至っては二回に渡り規制されています)。
この事からも、運営が想定する良環境と、筆者が考える良環境は噛み合っていないのだろうなと考えています。


どんな環境が人気なのか

ここからは、今までのデュエプレに存在した環境を例に出しながら、どんな環境が人気(需要がある)なのかを考察していきます。
全部で三パターンを例に出しながら、それぞれのメリット、デメリットを考えていきます。


①様々なデッキが入り乱れる環境

これは現在(この記事を執筆しているのは、2022年10月27日の能力調整後になります)の16弾ND環境が該当すると思います。
青抜き4cコントロールやMRCロマノフを中心に様々なデッキタイプが雑多に存在しており、それぞれのデッキにおける使用率もバランスの良い環境になっています。
唯一、本家デュエルマスターズからアッパー調整を受けて収録されたスーパー炎獄スクラッパーの影響で速攻の通りが悪い印象がありますが、それを除けば多種多様なデッキが存在する環境になっています。
この様な環境を、運営側は目指して調整しているのでは無いかなと思っています。

能力調整から一週間後のグラフ。
結局MRCは強かったね。

・メリット
この様な環境におけるメリットは、ひとえに「多様性に富んでおり、様々なデッキを選択して楽しむ事が出来る」という事です。
突出して強いデッキが存在せず、どんなデッキでも上を目指せるというのは、自分の好きなデッキタイプや種族で構成したデッキを使えるという事にもなるので、最終レジェンドや公認、非公認大会で優勝を目指すといったような競技性を重視していない、「好きなデッキを使いたい」というカジュアルプレイヤーには嬉しい環境なのでは無いでしょうか。
また、様々なデッキと対面する事になるので、プレイしていて飽きにくいと言うのも一つの魅力でしょう。

・デメリット
この様な環境のデメリットは「勝ちにくい」という事かと思います。
様々なデッキが存在するという事は自ずと自分が使うデッキの不利対面も増えますし、あまり対面しないデッキに当たった時に「分からん殺し」される確率もそれだけ増えるという事になります。
またデッキパワーが拮抗するという事は先攻有利の加速や、どちらかが分回ったらそれだけで勝敗が決してしまうような引ゲー感も否めません。
総じて、競技性を重視するプレイヤーにはあまり好まれない印象があるのがこの環境です。


②強いデッキが絞られている環境

これは前述した、筆者が好きな環境でもありますね。
一度書いたので割愛しますが12弾NDや、15弾AD環境のような強いデッキが集中しており、他のデッキは「一つには勝てるが他対面が絶望的」や「そもそもデッキパワーが足りていない」といった弱点を抱えており、付け入る隙が無い環境になります。

・メリット
同じデッキばかりと戦うということは、自分のデッキに対する理解や練度、各対面に対するプレイングが最も重視される、言い換えれば「やり込んだ奴が勝つ」環境になります。
試行回数を繰り返し様々な状況を経験し、正解に限りなく近いプレイを重ねて相手の隙を突くといったような、非常に競技性が高い環境になります。
これはデュエプレをプレイすればする程強くなって行きますし、それに比例してレートも上がっていきます。
このゲームをやり込んでいるプレイヤー程、この様な環境を好む印象があります。

・デメリット
この様な環境のデメリットを簡単に言うと「カジュアルプレイヤーお断り」といった所でしょうか。
同じようなデッキにばかり当たるというのはそれだけでつまらないと感じるでしょうし、自分も強いデッキを使わないとそもそも勝てません。
自分の好きなデッキを使って勝ちたいというような、カードゲーマーなら誰しも思う幻想を、環境トップデッキは容赦なくぶち壊して行きます。
何故なら、環境トップデッキは最強だから環境トップデッキなのですから。


③自分の好きなデッキが強い環境

これは少し本題とずれますが、これがこのゲームをプレイする上で一番求める環境だと思います。
これには二パターンあり、自分が元々好きなデッキが強い場合と、なんとなく使ってみた環境デッキを好きになる場合に別れます。
16弾ND環境で例を出すと、MRCロマノフが分かりやすいでしょうか。

略し方に諸説あるけど、筆者はMRCです。

このデッキはデッキパワーだけで見れば現環境最強ですがその分プレイングが難しく、使い込めば使い込む程強くなるデッキだと思います。
この「使い込む」過程の中でデッキに対する信頼や愛情が生まれ、結果的に好きになるといった場合が大半だと思います。
また、今回はMRCを例に出しましたが、過去に環境デッキとして存在したデッキを同様の理由で今も好きだという人は多いのでは無いのでしょうか(ナイトやメカオー、黒緑速攻やNEXなど挙げればキリがありませんね)。
余談ですが、筆者の場合はジャイアントがこれに該当しており、16弾ADでも色々試しましたが結果的に諦める形となりました。
16弾ADはどちらかと言えば①の環境に近いのですが、総じて他のデッキのパワーの高さに付いて行けてない感が否めないんですよね⋯。
13弾時点ではジャイアントは十分すぎる程のデッキパワーを持っていましたが、その後は目立った強化が無いのが一番痛い所ですね。

14弾直前のグラフ。
2.1%もおるやんけ!


誰得かは分かりませんが、私が試していたジャイアントのリストを貼っておきます。
このリストに対するコメントも是非お待ちしております。

スパークを切ったのは初めてです。

話が逸れ過ぎましたね、メリット行きましょう。

・メリット
ただただ単純にこのゲームが楽しいというのが1番だと思います。
自分の好きなデッキが強いというのはそれだけでモチベーションになりますし、好きなデッキというのは回すだけで楽しいものです。
唯一、不利対面に轢かれる時だけは面白く無いですが、それに目を瞑れば何も不満は無いでしょう。
私も13弾AD環境でジャイアントを使っていた時は、レートすら気にせずにひたすらにこのゲームをやり込んでいました。

・デメリット
無いです。


まとめ

どんな環境が人気なのかという観点から考察すると、やはり①の様な環境の方が需要が高いのでは無いのでしょうか。
デュエプレという沼に足どころか全身まで浸かっている我々の様なプレイヤーは、どうせどんな環境でもこのゲームをプレイするので、運営目線で調整するなら①の様な環境を目指すと思います。デュエプレをプレイしているプレイヤーの中で最終レジェンドを目指す様な人は全体から見たら少数でしょうしね。
新規やカジュアルプレイヤーを蔑ろにするとコンテンツの寿命を縮めるだけなので、基本は①の様な環境の方が良いのかも知れません。
ただ、せっかくALLとNEWといったようにフォーマットが別れているので、どちらから①、もう片方は②といったように分けて調整してくれると嬉しいというのが、一プレイヤーのワガママでもあります。
それを実現した状態こそが、「誰もが認める良環境」に最も近いのかも知れません。


終わりに

如何だったでしょうか。
初っ端で「そんなものは無い」と断言する、タイトル詐欺みたいな事をしてしまいましたが、今回の記事の本質は「どんな環境がどんなプレイヤーに向いているのか」といった考察になっており、最後にそれっぽい事も言えたの思うので個人的に満足しています。
これは個人的な考え方なのですが、自分が苦手と感じる環境が来たら素直にこのゲームから離れてみるというのも一つの選択肢だと思います。
嫌いな環境をやり続けるのも不健全ですし、本当にこのゲームを嫌いになってしまうのは勿体ないし、悲しい事ですからね。
自分が楽しいと感じる環境が来たら、このゲームをプレイするというのが精神衛生上一番です。
最後に、環境グラフと環境調査レポートの使用許可を下さったBEANSさんと、ここまで読んで下さった読者の方に特別な感謝を込めて終わりにしたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?