見出し画像

ニュービーニンジャの初忍殺TRPG②~ヤクザの事務所(前編)~


1,はじめに

※4/18追記 誤植や画像のクレジットなど抜け漏れがあったので修正
※4/22追記 後篇完成しました&リンク貼り忘れてました

ドーモ、がーねっとです。
先日、初めて忍殺TRPGに参加させていただき、無駄に長い感想文をしたためたのですが……思っていたより多くの方に読んでいただけたようで驚いています。アリガトゴザイマス!!
あの後無事に前回セッションの続きを行うことができたので、色々と味を占めた結果性懲りもなく半リプレイを残そうと筆を取った次第です。自分の考えや感情の変化を振り返るにもちょうどいいからね。

なお現時点での原作知識は
・1部 無印コミック版読了 noteのアーカイブ【ワン・ミニット~】までは読んだ
・2部 無印コミック版(現行分まで)読了 本誌は読んでいない パーガトリーが出てくる話を中心にtogetter版いくつか+アーカイブで【ウェルカム~】読んだ
・1部と2部の書籍版、3部、4部、スズメバチ、キルズ、グラキラ、公式ゲーム 手つかず

上記の通り無印版漫画に掲載されたものくらいしか把握できていない状態ですが、キャラ作るにあたって結局読み込むことになりそうなのでまあ目をつぶっていただいて…。
というわけでご興味ある方はさっそく「2,ドーン・オブ・ザ・チーム・ステゴマ」へドーゾ!

※なお前回のセッションが気になる方は上記の記事をご覧ください 長いですが今回の記事よりは遥かに短い


2,ドーン・オブ・ザ・チーム・ステゴマ

1)ステゴマ隊、再集結

前回のトレーニングから数日後。ソウカイヤのニュービーサンシタ・ロウトンとホロウオウル=サンが、ソニックブームに呼び出される……はずなんですが、

NM:アーッすみません!ちょっと呼び出しかかりました! 10分ほど遅れます!大変申し訳無い!
ケジメ!

お呼び出しは仕方ないね

NMお呼び出しされたので開始が少し遅れることに。
予定時間通りに始められないことを詫びたNM、ここでケジメ宣言からのサツバツダイスロール!これでNMがどこをケジメするのか決まるのだ!

サツバツダイス1d6 = (6) 合計値:6
心臓破壊:『即死!』

PL:ええ…
PL:即死!
PL:おいいきなりNM死んだぞ

おもしろくなってまいりました

NM、セッション開始前に爆発四散!ナムアミダブツ!

こうして開幕どころかセッション開始前にサツバツ6を出したNMは、「新しいクローンボディがロールアウトするのでごあんしんください」という遺言を残し旅立っていきました。パラノイアかな?

2)ステゴマ隊、再集結(take2)

気を取り直してセッション開始、まずはNMが点呼を行います。

NM:点呼をお願いします
PL:11
PL:1!
PL:1
PL:1!
PL:ヘッズはニューロンを01変換しているので1までしか数えられない

そしてValve社は3を数えられない

実質1名で始まってしまったセッション、一応ステゴマ隊の初出動なのに大丈夫なのか?いくら初心者向け卓とはいえ、前回のように都合よく敵が無惨してくれるのか?
そんな不安を拭うかの如く、NMが我々ニュービーにインストラクションを授けます。

『皆が一番!即ちみんな違ってみんないい! まさに【GM含めた皆で楽しむ】ことを旨とするTRPGに相応しい標語ですね?(彼は真顔で書き終えた)』

真顔で授けられたせいで欺瞞!と叫びたくなるNMの言葉を胸に、ようやく二人のニュービーニンジャが再会する――

「ドーモ、ロウトンです。今日はこないだのフクロウ=サンだけ?」
「ドーモぉ、ホロウオウルです。この間はお疲れ様ー 休みの日とか何してたー?」
「休み? なんか…変な黒い手出せるようになったけど」
「エ、ヤバイね」

Discordチャット欄そのまんまです

休み明けの大学生か?
(ホロウオウル=サンは女子高生だが)

仮にも悪辣たるソウカイヤが首領、ラオモト・カンの元で働くサンシタだというのに、果たしてこんなノリで大丈夫なのか?確かに前回良い感じの評価を残してなんかすごそうなチーム(名前はステゴマだが)に抜擢はされたけれど…。
しかしこの二人は知る由もない。彼らを待ち受ける現実は、彼らが予想していたものよりもマッポーめいて恐ろしいものであることを……(突然の意味深な文末)


そんなこんなで雑談している二人の元に、威圧的ポンパドールのニンジャが乱雑にフスマを開けてきます。そしてその傍らには、二丁拳銃を所持した研究員風の男と、大剣を握っているものの見るからに気弱そうな小柄な少女が立っていました。

「ドーモぉ、ホロウオウルです……んー?そのコ誰?」
「インディフェレンス=サン※は今日はいねぇ。別件でな」
「その代わり、今回はこいつらと一緒に仕事をしてもらう。おら、アイサツしろや」
「代わりに知らないのが二人か」
「一人減って二人増えてる ウケル」

※前回セッションに同席してくださったKonoe=サンのニンジャ
今回は別の卓に参加するため不在

君達ソニックブームに対する恐怖心とかそういうのはないんか(多分ない)


上記の通り危機意識があまり感じられない二人に対し、初対面となる二人のニンジャがそれぞれアイサツをしてくれます。ギーク=サン、そしてレリエル=サンです。

「アリガトゴザイマス ドーモ、ギークデス ヨロシクオネガイシマスヨヒヒヒッ」
「…ど、ドーモ、はじめまして。レリエル、です。ヨロシクオネガイシマス……」

アイサツは大事だ

明らかに怒らせたらヤバそうなソニックブーム相手にもマイペースを保っているホロウオウル=サンの横で、ギーク=サンに挨拶を返しつつ気弱そうな少女…もといレリエル=サンに目をやるロウトン。正直戦えそうには見えず、ソニックブームの声掛けにすらビビってしまうその有様(本当にすみません)に疑念が浮かんでしまったのだ!
しかしレリエルと名乗る少女の頭には、どう見ても蛍光灯ぼんやりと光る天使の輪が浮いている。天使の輪?一体どういうことなのか?蛍光灯をいい感じに針金とかで浮かせて装着しているだけではないのか?

蛍光灯を頭に載せた可憐な少女にPLが思い思いのコメントを残していると、NMがこのような指示を出してきました。

ではここで希望者の方は知識判定:ハードをドーゾ
フレーバーであり、失敗してもデメリットはありません

これが初の知識判定使用パートとなった

言われるがままに判定するロウトン(初期ダイス6)、◉知識:オカルトを所有しているがゆえにボーナスで判定ダイス+2されたホロウオウル=サン(初期ダイス2+2)、危険生物の知識は使えないのかと申し出るギーク=サン(初期ダイス2)。大剣持ってるからって可憐な天使を危険生物と見なすんじゃないよ!

NM:大剣持った気弱そうな女の子が危険生物と申すか()
PL:どー考えても危険生物なのだ
NM:正解(エサクタ)!

いいのかよ
(ただしボーナスとしては不適格だったので追加ダイスは無し)

とにかく各自ダイスを振り、前回から初期ステの高さに甘やかされ続けている(何もしなくてもダイス6個ある)ロウトンと研究員風のギーク=サンは判定に成功。ロウトンボーナス無しで他二人よりダイス多いのどういうことだってばよ
なおホロウオウル=サンはというと

4d6>=5 = (2,3,1,1 :成功数:0) 合計値:0
PL:地頭のひくさ

悲しいなあ

さて、判定に成功した二人はレリエル=サンの蛍光灯めいた光輪(ヘイロー)を見たことで、とある集団名を思い出しました。
所属者はすべからく頭部にヘイローをインプラントし、自らを天使と名乗っているという【エンジェル・パンクス】という集団を…。

~~~
☆エンジェル・パンクスとは?☆
主に学校やカイシャといったグループから孤立した者達が集まり、頭部に蛍光灯をインプラントしてそれを【天使の輪(ヘイロー)】と称し 自らを天使と名乗ることでアイデンティティ構築を試みる異端者…あるいは異常者の集まり(NM談)。「天使と名乗る」と書いてあるが、少なくともレリエル=サン本人はマジで自分が天使だと思っている様子。
なおNMがキャラシを貼った時のコメントは「いけっ自称天使!」である。無慈悲である。
~~~

さらになぜか6を出して成功したロウトンは以下のような追加情報ももらえました。お前の出目は一体全体どうなってんだよ…。

NM:レリエルの頭上の「光輪」は一見するとエンジェル・パンクスの持つ頭部インプラント蛍光灯のそれにしか見えませんが どうやら蛍光灯ではないナニカであることに気付きました アイサツをしたことといい、恐らく彼女の持つニンジャ特異性なのでしょう

結局ほとんど蛍光灯めいているということか


この結果を踏まえ、ロウトンはエンジェル・パンクスの事、そしてメンバーと少女のヘイローが似ているようでわずかに違うことを察しました(というRPをしました)。PL視点ではロウトンがこのパンクスとどこで・どう出会ったかは全く分かりませんが、まあ「(レリエル=サンのキャラシに書かれている)敵対クランとの抗争中を撮影してた」とか「アイデンティティたる天使の輪を破壊され発狂するパンクスを痛めつけたがる物好きを知ってる」とかそんなところだと思います。いずれにせよ下劣!

ちなみにロウトンの生い立ちは「下劣なパパラッチ」を読み替えた「スナッフフィルムメイカー」です おあつらえ向きの読み替えだなあ
※なおこの卓はNM=サンの特例で『初期知識・アイテムと生い立ちの両立あり(ただスキル選択は片方からのみ)』となっています

◆閑話休題◆

ソニブ「おい、なにボケッとしてやがる」
ソニブ「二人して根暗野郎だが少なくともクソの役にも立たねぇということはねぇから安心しろ。もう一度言うが、今日はこいつらと一緒に仕事をしてもらう」
ギ「お初ですが、お互いガンバリマショウ ヒヒッ」
ホ「ドーモぉ、レリエル=サン よくわかんないけど頭のそれ、クールだね!これからよろしくねー」
レ「えっ」 「そ、そうですか?えへへ…」
ロ「ドーモ、天使=サン。よろしく」

根暗野郎はただの悪口である

ストレート悪口を繰り出したソニックブームの話を聞いてるのか聞いてないのかよく分からない空気の中、本日のミッション詳細を言い渡されます。それは…なんと、ヤクザの事務所へのカチコミである!!

「やることはガキでもわかるくらいにシンプルだ。今すぐツチノコ・ストリートにある【ブラッドカタナ・ヤクザクラン】の事務所に行って、責任者のグレーターヤクザ【キヨシ】の首を取って来い」

つまるところこういうミッションです

ヤクザ!!それもトレーニンググラウンドに出てくるクローンヤクザなどではない。このネオサイタマに実在するグレーターヤクザだ。すなわち、ステゴマ隊はいよいよ血生臭い戦場へ足を踏み入れるのだ!!
この現実を前にして、ニュービーニンジャ達はというと…

ギ「アイアイ 一切合切無二返せと ハイヨロコンデー」
ロ「ハイヨロコンデー。皆殺しにしていいのはありがたいですけど…実際敵はどのくらいいるんです?」
ホ(?……ツチノコ?ブラッド?キヨシ?……皆殺し!カチコミ!カチコミだ!カートゥーンで見たやつだ!)

地味にみんな発言が物騒だな

なんか意外とあっさりしていた!!
(ギーク=サンは既に別卓でセッション経験があるのである程度慣れていたのかもしれないが)

ロウトンの質問に対し、知ったこっちゃねえと言いつつも(予想という文脈ではあるが)構成を教えてくれるやさしいソニキ。ヤクザ事務所なので当然ヤクザが複数いますが、他にもゴリラ(ボディーガードのこと)が一体いるようです。
しかも最後には、

「だが傭兵の一人や二人雇ってるかもしれねえな…それもテメェらの【お仲間】を、な」

……と、暗に「ニンジャが一人はいると思うよ」と伝えてくれた!!なんて優しいんだこのソニキ(NM)は!!観戦してる人からもイージーモードとかなんとか言われてた気がするぜ!!

RPを通したプレイヤーへの質疑応答が終了したところで、レリエル=サンが恐る恐る手を上げ質問します。「本当にヤクザは全員殺すのか」と。
それを聞いたソニキは「ヤクザが人殺しにビビっててんじゃネッゾコラー!!」と恫喝!コワイ!レリエル=サンもアイエエエと悲鳴を上げる!!さっきまでのやさしみはどこに

「…だが、まあ、そうだな」
「キヨシやヤクザどもを殺るのは当たり前の事だが…何が起きるかわからねぇからな」
「いちいち聞かれても困るから言っておいてやるが、それを考えるのもテメェらの仕事だ」
「テメェら知ってるよな?「ステゴマ」は新設機動部隊候補生の集まりだと」
「細けえ事をいちいち尋ねずテメェの頭で考える。そういう事もあるってことだ。わかったか?」

100%わかった!

しかしヤクザらしい恫喝が終われば、ソニキは威圧的ながらもレリエル=サンに「自分で考えることの必要性」を教授してきます。実際自分で考えることを学ばなければいつまでも独り立ちはできないのだ!ソニキだっていつでもサンシタの質問に答える時間があるわけではないんだしな!実際過労で徹夜してる的な記述を私は公式鯖のセッションか何かで見たんだ

それにしても、なんだかんだソウカイヤの新人教育ポジションには適任だと思うんですよねソニキ…。やたらめったら高圧的&暴力的ではあるけど、調子に乗ったニュービーに力量差を見せつけて組織で飼い慣らすにはこのくらいのアグレッシブさが必要なのかもしれない。モータルを超越したニンジャを従えるからこそナメられたら負けなのだ。

↑ソニキの新人教育シーン(無印ニンジャスレイヤーコミックス2巻 ラスト・ガール・スタンディングより)


3,さあて、今週のステゴマ隊候補生は?


ここで今更ですが本日の参加者をご紹介します。(敬称略)
話自体は前回のセッションの続き、という体ではあるのですが、諸事情でメンバー入れ替わりアリという特殊モードでやっているため一部メンバーが変わっているのです。(インディフェレンス=サン(PL:Konoe=サン)が不在だとソニキが言ったのもこういう事情からですね)

NM:ほのぽっぽ
前回から引き続きNMを担当してくださっている忍殺TRPGのセンパイ。
基本的な内容の質問にも優しく丁寧に解説してくれるので私のような人間は大助かりしている。前回参加していたKonoe=サン同様、ニュービーに多くのタノシイを教えてくれる。なお『私は「スモトリ崩れ※」を「その胸は非常に豊満であった」と読み替えました』という札を首から下げている。

欲望に忠実である

※「スモトリ崩れ」とは
忍殺TRPGでキャラメイクを行う際選択できる「生い立ち」のひとつ。(なお「生い立ち」と「初期アイテム・初期スキル」の両立は原則不可)
ステータス上では「体力が+2されるが脚力が-1される」という効果となるが、理由付けとしては「体を鍛えた結果筋肉量や体格の肥大化で体力が上がる・重量増加や負傷(主に膝)で脚力が下がる」という解釈が一般的。けして単に乳が重すぎて歩けないわけではないのだ!一般的にはな!!

ホロウオウル(画:ハム様)

ホロウオウル(ハム)
ヘンゲヨーカイ・ジツでフクロウの獣人に変身するJKニンジャ。
前回セッションから引き続き参戦。相変わらずのマイペースぶりと、気弱なレリエル=サンへフレンドリーに絡み和やかさをもたらすムードメーカー。フクロウにヘンゲしてからのカラテ殴りがツヨイ!
JKゆえに、女性キャラとのごあんしんな会話(交渉)はお手の物である。

実際この中で一番相手と対等に交渉できそうなのは彼女だと思う

          (立ち絵なしのため画像省略)

ギーク(風来人)
風来人=サンいわく、「ポ〇モンのはぐれけんきゅういんに二丁拳銃持たせれば大体合ってる」外見のニンジャ。グットルッキングガイではない(ウキヨエでもあまりグッドルッキングに描いてほしくないとのこと)。
カタカナ多めで一見怪しさ重点だが、戦いぶりはスマート。しかし元研究員だからか、ステゴマ隊配属は正直自分には向いてないと思っている様子。

◉知識:危険生物を持っているぞ!


レリエル(画:稀川まれ様/@scary_bun)

レリエル(ほのぽっぽ)
立ち絵の通り、淡く儚げなビジュアルとやたら無骨な大剣が特徴の少女ニンジャ。ソウカイヤでやっていけるのかと心配になるほど気弱だが、やるときはやる天使。自分のことを本当に天使だと思っている。
とある戦闘場面では率先して窓を塞ぎ敵の退路を断つなど機転が利くぞ!ただその過去と所属クランと道中の展開が災いしてロウトンに妙に絡まれる羽目になりましたとさ すみません

そのヘイローはどう見ても蛍光灯であった


ロウトン(画:がーねっと)

ロウトン(がーねっと)
無駄に高いダイス運の結果生まれたチートニンジャ。趣味はダーツ。
6に恵まれた男であり、いいところで無駄に6を出す。無論初期ステもジツ以外は6で、判定ダイスは最低値6以上と盛大にプレイヤー(私)を甘やかしている。お前はチート持ち転生もの主人公か何かか?

なお前回の休暇でシャドウスネアlv1を取得している

今回の参加メンバーは以上である!


……ここで、読者諸氏の中にニンジャ洞察力をお持ちの方はおられるだろうか?レリエル=サンのプレイヤー名をよく見てほしい。

そう、今回はNMのほのぽっぽ=サンが一プレイヤーを兼任しているのである!!カロウシへの不安が高まる
卓メンバーに許可を取った上での参加とはいえ、NMとPL両方こなすのって脳内がごっちゃにならんのだろうかと思いました。単純にシナリオをなぞるならともかく、解説したりアレンジを加えるとなれば事前準備も大変そうだしね。(実際ほのぽっぽ=サンは何かしらの展開を考えていらっしゃった様子)

とはいえNMをやってくださる方のPLムーブ、PLをやっている方のNMムーブも見てみたい!というのが正直なところ。忍殺公式鯖や今回招待いただいてる鯖だけでも、Discord上での単純な演出(文字の強調、RP内容、地の文の書き方、BGM追加などなど…)に各々個性があって面白かったので…。
なのでほのぽっぽ=サン、カラダニキヲツケテネしつつ今後ともよろしくお願いします(90度オジギ)


4,ゆくぞ事務所へ首狩りに

1)ヤクザたちの罪と罰


本編再開

「オラ、 こんな所にボサッと突っ立ってマヌケ面並べてんじゃねえ。とっとと行って、グレーターヤクザの首持ってきやがれ…!」
「失敗しやがったら承知シネッゾコラー!」

言うて失敗しないだろうと思っていましたよ この時点では(意味深2回目)

こうして、ソニキに半ば叩き出される形で目的地に徒歩で向かうステゴマ隊。足は無いのかと風来人=サンが訪ねて下さったのですが、ソニキから「候補生風情が調子乗るな」的な返答で突っぱねられた(=徒歩で行く必要がある)ため元気に遠足です。

さて例の天使=サンもといレリエル=サン、ロウトンの影に隠れるように恐る恐る歩いています。でかい(ロウトンの身長イメージは180前後185センチ以下)から身を隠すのにちょうどいいと思ったのでしょうか。かわいいね
しかし実際ツチノコ・ストリートはネオサイタマ有数の危険地帯。 「わざわざこんな場所を訪れるのはヤクザか、よほど後ろめたい事情を持つ者」という共通認識すらあるのです。(NM談)
そんな恐ろしいところに放り込まれた無垢なる天使=サンが怯えるのも納得の極み。たとえ目の前の男が後ろめたい事情を持ちヤクザめいたニンジャと交流する(※ソニキとの親愛度1)スナッフフィルムメイカーだとしても、何かに守ってもらいたくなったのでしょう。そいつは君を守るどころか被写体にしたいと思ってるかもしれないのに…(すみません)

ロウトン…というより私がロクでもない思考に浸っている間、ステゴマ隊御一行は目当ての事務所前へ到着。そこには一人の見張り担当が欠伸をかみ殺して立っています。
ここでNMからの「見張りを始末しよう」というミッション通達!勇敢にも名乗りを上げたのはギーク=サン!一見研究員風の見た目をしたごく普通の男性だが、その実力は果たして…?

ギ「……」(無音で近寄って首を一回転 倒れ込んでくる体はそのまま静かに横にしときます)
ヤクザ「アバッ」 見張り一筋20年のベテランリアルヤクザ、ミハリ=サンはわけもわからず死んだ。 46
ギ「ミナサン、イイデスヨ(小声」

スロハン死んだ構文好きです

か、カッキェー!!
この動きはまさにクールな始末屋!二丁拳銃といい本当にスマートな戦い方をしてくれるぜ!!そして1ツイートで退場させられる見張りヤクザのミハリ=サン
素晴らしき手際の良さにロウトンは純粋に感心し、その後ろではホロウオウル=サンがロウトンの背中に顔をぶつける。かわいいね(2回目)

「へえ、意外とやるんだなあんた」
「ロウトン=サンに)オソレイリマス …では、次は任せましたよ」
「わぷ」(曲がり角、立ち止まったロウトンの背中にホロウオウルが顔をぶつけた)「んー?……あ、もう殺してた」
「大丈夫?…なんかさ、前もそうだったけどあんたら俺の後ろに来るのが好きなの?

別に悪いことではない

わざわざこんなRPをした理由ですが、陰に隠れるレリエル=サン・背中に顔をぶつけてしまうホロウオウル=サンだけでなく、前回参戦したインディフェレンス=サンもロウトンの背後にいたんですね。
別に何かを狙ったわけではなかったにせよ、ロウトンがみんなの壁と化しているような感じがしてなんかいいな~と思ったのでRP上で言及した次第です。隠れたり後ろに並んで歩かれる分には全然歓迎なんだぜ!ちっちゃいのとでかいのが並んで歩いてるのとか好きだしな!
(まあインディフェレンス=サンはライオン無惨を目の前で見せつけられる羽目になっていましたが…)

さて、見張りのミハリ=サン(NM命名)をあっさりと倒したステゴマ隊。ダイスロールの結果万札もゲットし、懐あたたかな状態でいざ突撃……その時である!

NM:そして、ギーク=サンのニンジャ視力はそれとは別になにか床に光るものを見つけたようですね 拾ってみますか?
PL:拾ってみませう
NM:では、どうやら金属製のピンバッジのようですね なにかの意匠を象っているようですが…

このデザインマジでいいよな
(ザイバツ・シャドーギルド・エンブレムレタリング/KADOKAWA)
https://diehardtales.com/n/ncaba236505cd

アイエエエエエ!?!!?!?
NMが提示してきたこの画像に、思わずPL達も驚かずにはいられない。このマークが示すものは実際のところ一つしかないからだ。

そう、これは西のキョート共和国に本拠地を構える暗黒ニンジャ組織、【ザイバツ・シャドーギルド】のシンボルである!!
ザイバツはステゴマ隊が所属するソウカイヤと長らく敵対している。そのシンボルを象っているピンバッチが何故ここに落ちているのか?今まさに足を踏み入れようとしているこのヤクザの事務所には、ザイバツの関係者が出入りしていたとでも言うのか!?

ホ「あれ、これ知ってる……なんか前にインパルス=サンが言ってたやつだ、キョートにいる敵のマーク ……ちょっとクールだよねこれ」
ロ「何それ?……マジかよ、今回結構めんどくさくなりそうな気ぃしてきたわ」
ギ「お二人はご存知デスカ… 帰ったらソニックブーム=サンに見せましょうか」
ロ「見せて損はないと思うよ」
ホ「そうだねー、報告したらまた万札貰えるね、きっと」
レ「そ、そんなのがあるんですね…レリエルは知らなかったです」

ホロウオウルはあまりに甘く見過ぎている!なんたる暢気か(byハム=サン)

(判定成功したので)「なんでこんな時だけ察しがいいんだ!」と頭を抱えるPLハム=サンに反し、ホロウオウル=サンはザイバツのことを知りつつも「報告したら万札がもらえる」と安定のマイペースぶり。RPのやり方は人によって異なるとは思いますが、PLの思考≠PCの思考なRPもTRPGだからこそよね。

……だが、我々PLがどう思おうとステゴマ隊の仕事には実際無関係。あとでソニックブーム=サンに報告くらいはしておこう。そうしてニュービー達は事務所の扉を開き、いよいよカチコミを決行する!!

2)ヤクザと付けときゃ実際ツヨイ

君達は遂にブラッドカタナ・ヤクザクランの事務所に突入!
どうやらここはヤクザ応接間だ。 「ヤクザ」「血の刀」「情けない」といった威圧的ヤクザショドーが見下ろす部屋の中央にはヤクザクリスタルテーブルがあり、左右に黒い革張りヤクザソファ、部屋奥にヤクザドア。 部屋の四隅には桐製のヤクザタンスが置かれ、ヤクザ預金通帳ヤクザハンコなどの存在を予感させる。
だが、今は目の前のクローンヤクザ軍団を排除するのが先決だ。 ヤクザソファに腰掛け待機していた彼らは侵入者の姿を確認すると、チャカ・ガンを抜いて一斉に立ち上がった!
「「「「「「「「ザッケンナコラーーーーッ!!!!!!!!」」」」」」」」
ガゴンプシュー! 更に部屋奥のヤクザドアが開き、ショットガンを持ったヤクザが追加!
「「スッゾコラー!!」」

※この場合の情けないとは「情け容赦ない」を意味しています

ひとついいですか?

ヤクザってつけときゃどうにかなると思ってないか?
ヤクザドアってなんだよ ヤクザが通るドアか

ヤクザハンコとかヤクザショドーはまあ分かるとして、ソファとかドアとか預金通帳にまでヤクザという接頭詞がついてるのはさすがに笑ってしまう。しかしヤクザの世界ではそれが常識なのやもしれぬ。

そんなPL(私)の混乱をよそに、各ニンジャ達は戦闘配置へ。ギーク=サンはチャカ・ガンを二丁、白衣の懐から取り出し構える。

「オオ怖い怖い では、参りましょうかミナサン」

ここでチャカガン取り出すのいいよなあ

その近くではロウトンが真正面に立つショットガン持ちヤクザを見据え、安定の「魅了」使用宣言!

「手厚い歓迎じゃん わざわざそんなもん持ち出すなんてさあ…」
「それ俺たちにくれない? なあ?」

私≠ロウトンなのでこいつはあまり動じていない

魅了判定は成功し、ロウトンのタマムシめいた極彩色の瞳が輝く!その目を見てしまったヤクザは名伏し難きニンジャ威圧感に押しつぶされ気絶!手にしていたショットガンはヤクザの失禁をモロにかぶってしまったので使用不可!!

「ブッダファック…」これではショットガンが使えないではないか! ロウトンは忌々しげに舌打ちした。
PL:鹵獲失敗舌打ちロウトン=サンかわいい

ちなみにロウトンはカチグミ出身のくせに口が悪いです

ロウトンにもかっこいいショットガンが欲しいと感じる少年心はあるのだ


次に行動するのは可憐な天使レリエル=サン、しかし一発目からサツバツを出し股間急所破壊!ヤクザのヤクザ無惨!!

「……大丈夫、大丈夫。やれる。レリエルは天使だから」 自らを鼓舞するかのように呟き…猛然とヤクザ目掛け突進! その様を手練れのニンジャが見れば「隙だらけのブザマな姿」と称しただろうが…ヤクザ相手であればこの程度でも十分である!
「イヤーッ!!!」 そして上段に構えたニンジャ大剣を振り下ろす! コンマ数秒後、そこには宙に浮く両腕! 否、順序が逆だ!レリエルの振り下ろしたニンジャ大剣はヤクザを頭から紙風船めいて叩き潰し、千切れた両腕だけが残ったのである!
主を失った両腕は、胴体の後を追うかのように力なく地面に落下した。 「ハァーッ…ハァーッ…」 息を荒げる!

ロ「ハハ!さすが天使=サンだな、一瞬で天国行きだ」

とんでもねえパワーだぜレリエル=サン

なおご覧の通りRP上は「大剣でヤクザを頭から叩き潰す」という内容だったので猥褻は一切ない。実際ごあんしんです。

無骨な大剣で処刑する可憐な天使を見て、ロウトンははっきりと笑顔を見せました。目の前の惨状にもかかわらずその表情は無邪気!666という悪魔の数字をステータスに含めるニンジャだが、本人は天使の熾烈さがお気に召したらしい…。

(このセッション以前の雑談で「666って悪魔の数字だよね」という話が出たこともあり、自称天使のレリエル=サンと悪魔じみた精神のロウトンが関係性築いたら面白そうだな~と思って意識的に声をかけている部分はありました。あとはロウトンのセリフを考える時も「レリエル=サンは天使である」という前提で言葉を選んだりしていました、という裏話)

なおそんなロウトンを見てのPL=サンの感想はこちら

PL:ゴアを目の当たりにしてロウトン=サンがいきいきとしている

事実である


この後もギーク=サンのカラテミサイルやホロウオウル=サンのカラテを受け、順当に始末されていくヤクザ達。しかし全ての敵を仕留めきることはできず、生き残ったヤクザ達が攻撃対象を選定します。

5d4#イニシアティブ順な
5d4 = (4+4+2+2+2) 合計値:14
NM:ホロウオウル=サンに2発、レリエルに3発!
女の子ばかり狙いやがって!

どっちも凄まじいパワを秘めていますがね(ヘンゲと大剣)

しかし黙って攻撃を食らってあげるほど女性陣はお人よしではない。回避ダイスを振り判定!成功!大剣を盾に、あるいは自らの手で打ち払いながら次の行動へ備えている。そこで不意にロウトンがホロウオウル=サンへ声をかける――

「仲間がこんな目に遭ってるのにみんな真面目だよねー……イヤーッ!」
「そこからどいてくんないとヤクザのこと笑えないかもよ、フクロウ=サン」
「あれどしたのロウトン=サン?どく?」
「…イヤーッ!!」ロウトンは数秒目を閉じた。そして開眼!同時に叫ぶ! 瞬間、無数の黒い腕が床から伸びて、哀れなヤクザたちを飲み込んでいく!
「……イヤーッ!」ホロウオウルはロウトンのジツが溢れ出るより一瞬早く跳躍、天井から鉤爪でぶら下がる!頭部破壊ヤクザの死体が沈んでいった。

※前後関係調整するため一部改変しています

ALAS!!ロウトンが声を張り上げた瞬間、ホロウオウルの足元から無数の黒い腕が出現!それらは不気味にうごめき、近くのヤクザや死体を闇の底へと飲み込んでいくではないか!!
床の一部分を覆い尽くす漆黒が、獲物を地獄の底へと引きずり下ろす。そう、これこそがロウトンの(余暇で習得した)ジツ、「シャドウ・スネア(lv1)」である!!

メタ的なことを言えば、指定範囲内のマスに味方が含まれていてもダメージは入らないだろうとのことでしたが、ハム=サンから「声をかけてもらえないとホロウオウル=サンはそのまま食らってしまうだろう」と言われたのもあり上記のようなRPと相成りました。相手キャラの特徴や性格を踏まえた上で自分のRPを調節するのもまたタノシイね。
なおこれがセッション内における初シャドウ・スネアでございました。3×3マス内の敵全員に1ダメージ(lv2になると範囲指定のデバフも残せる)を与えられるジツです。雑魚敵が固まっているところに撒けばまさにイチモ・ダジーンできる優れものだ!!

無事に敵を葬ったところで戦闘終了。ショットガンはきちゃない上使い物になりゃしないので回収は不可ですが、部屋を漁ることで万札をゲット。各々感想を述べつつ次の部屋に向かいます。

レ「ハァーッ…ハァーッ…」(殺人への忌避感に怯えている)
ギ「スバラシイ 流石ですミナサン」
ホ「今の、スゴイクールだったねー、なんかドキドキしたよー」
ロ「よく分かんないけど、あの日以降使えるようになったんだよ。あんま使いすぎるとキツイけど」
レ「ジツ…ですか」 「その、レリエルはそういうの使えないから、すごいなって思います」
ロ「天使=サンにはその輪っかがあるだろ?」
レ「…?どうかしたんですか、それが」 「レリエルは天使だから、これがあるのは別に変じゃないと思うんですけど」

レリエル=サン アーイイ 遥かに良い

あくまでも己は本物の天使なのだと信じているレリエル=サンの反応に、「ディセンション時みたくヘイロー破壊されたらどうなるんだろうか…」と悪辣の極みな好奇心を抱える私(ロウトンはもちろんディセンション時のことは知りませんが、このやり取りを通じて彼女が「天使」のアイデンティティを失ったらどうなるのかという関心は持つと思います)。
ただ今はそこに力を入れる時ではない!我々はヤクザの首を持って帰るのが仕事であって、仲間を変に追い詰めるためにこの場に集まっているわけではないのだ。それを肝に銘じつつ、セッションを進めていきます。

(いくらやさしみに溢れるNM=サンとて、こちら側の趣味だけで変なRPをされてもいい気分はしないよな…と思うのでロウトンにそういうことはさせませんが……まあ正直言うとこういう脆さを抱えた女の子に対しては外道サンシタムーブをしたくなってしまいますね はい


3)ヤクザの娘はほとんどブッダ

NM:…ここはどうやら牢屋のようだ。
頑丈な鉄製のドアの除き穴から中を見ると、一人のオイランが囚われており、さめざめと泣いている。
なにか情報が聞き出せるかもしれないが、まずはドアを解錠する必要があるだろう。
というわけで物理鍵のかかったドアをなんとかして開けましょう
代表者の方が【カラテ】か【ワザマエ】のハードで判定し、成功すれば室内に入れます
仮に失敗しても、悔しさのあまり精神力に1ダメージを受けてから再挑戦してよいことにします

なお精神力がマイナスになると爆発四散します

悔しすぎて精神力消耗するってそれトラウマレベルのなんかでは?
しかしホロウオウル=サンのカラテにより無事ドアノブ破壊、堂々と牢屋内に侵入成功。中ではやはりオイランがさめざめと泣き続けています…と思いきや、

「アンタ達…もしかしてクランの救援?」 「連れ去られた時にはどうなるかと思ったけど…助かったわ」 ナムサン!先程までさめざめと泣いていた筈のオイランは、気丈な態度で君達に接したではないか! これは一体どういうことなのか!?

※直前にダイスを振って生い立ちを判定しています

突然の態度の様変わりっぷりにニンジャ全員困惑!さっきまであんなに泣いてたのにどういうことなんだ!これにはフクロウ獣人のホロウオウル=サンもリアルフクロウばりに首をかしげております。
そんな感じで?マークを浮かべ続けるサンシタご一行に対し、そのオイランは自分が「ヘルカーネージ・ヤクザクランのオヤブンの娘」だと明かします。つまり、彼女はソウカイヤに今回のカチコミを依頼してきたクランの関係者。なぜ依頼者の娘がこんなところに囚われているのか?そんな話は上から聞いていない!

PL「(サルの絵文字と共に)上から聞いてない!」
私「テストに出ないよお…」
ギ「(はてさて…どうしたものでしょうか)」

三者三様の困惑がここに

寛大なNMからは、「この娘を助けてあげれば3d6の万札がもらえる」「他のことをしてもいいが、素直に助ける方がお得」とアドバイスを賜ります。そして見学していた他メンツが「私のニンジャならサヨナラ&フ〇ックしてる」といったコメントを残しています

ロ「(依頼してきたヤクザんとこの娘…どうする?)」
ホ「エート……ドーモ、スズリ=サン?……ヤクザの娘?これってどうしたらいいのかな?キヨシじゃないから殺さなくていいんだよね?」
ギ「(とりあえず此処に居ていただくのがいいかと… 下手に連れて行くと流れ弾が実際アブナイ)小声」
レ「えっと、レリエルはできたら助けたいと思います」 「ブラッドカタナ・クランの人じゃないみたいですし、お礼もしてくれるみたいですし…駄目、でしょうか?」
ロ「(こういうの殺すと面倒なことなると思うよ。むしろこいつ助けてやれば、向こうから感謝してなんか恵んでくれるんじゃねえの)」

人助けすら報酬ありきのロウトン

各ニンジャの立場や思考がよく見えてくる会話を経て、素直にスズリ=サンを助ける選択をしたサンシタ達。「私達は良いニンジャなので、この場で待っててほしい」と伝えます。ロウトンは悪いニンジャ側だと思うが
するとスズリ=サンは感謝し、たくさんの情報を教えてくれました。

・自分は「ギルド」への捧げ物として捕まったこと
・ヤクザたちが「893」と何度もつぶやいていたこと(パスコード)
・「ブラックマンバ」というニンジャがおり、一睨みでヤクザを凍り付かせる眼光と毒を使いこなすこと(即応と緊急回避ダイスボーナス)
・ここのクランはキョートの「ギルド」とコネクションを築いていること(手がかりorダイス獲得)

さらにオーガニックスシかトロ粉末、好きな方を一つ持って行けるというアイテムボーナスも追加でゲット。なんたる情報と親切心の宝庫か!スズリ=サンはもう100%ブッダ
良いニンジャ達はそれぞれお礼やコメントを残しつつ、次の部屋へと向かいます。たとえ内心どう思っていようが、過去の行いがどれだけ非道であろうが、今日のステゴマ隊は良いニンジャばかりなのである!(彼は真顔で書き終えた)

4)ヤクザとゴリラとピザハッカー

電算室は流石に強固な電子的ロックに守られていたが… 君達には先程知ったパスワードがある!獣の数字893! パワリオワー!という電子音、そして「アバーッ!?」という何者かの悲鳴と共にロックは解除され、君達は室内に突入!
君達がエントリーしたのは畳敷きのカラテドージョーだ。 壁には見事なショドー掛け軸が飾られており、どちらもかなりの値打ちがあるだろう。 「ハッキョーホー!」スモトリ崩れのヤクザが頬を張りながら侵入者である君達を威嚇する。

その胸は非常に豊満であった(嘘は言っていない)

メタ視点ではパスワードとして機能しているかどうかすら怪しい獣の数字を叩きこみ、突入したるは電算室(カラテドージョー)。しかしもちろんそこには敵がいる。1人はスモトリ崩れのヤクザ、もう一人はほぼ半裸で流体ネオンタトゥーをその身に刻んだオイランだ。

部屋の奥には大きなケージと大型UNIX。そして、ほぼ半裸の全身に流体ネオンタトゥーを刻んだオイランが、ハッカーをUNIXケージから引きずり出している様子が目に映る。
「サノバビッチ!もう入ってきやがった!」
「アイエエエ!」 ナムアミダブツ。このハッカーはヤクザの奴隷としてこき使われた上に、うかうかとニューロンを焼き切られかけた挙げ句、自身に労働を強いていたオイランによって嬲り殺しにされんとしているのだ。
そしてこのオイランは、顔には360度サイバーサングラス、右手には電磁クローを装備している。 ただのオイランではない。戦闘用の身体改造を施した重サイバネのオイランアサシン傭兵なのだ!

ハッカーの命は軽い(byハム=サン)

お前がビッチではと言いたくなるようないでたちと口調のオイランアサシン傭兵(長い)が、ヘマをした哀れなハッカーを甚振ろうとしていたようだ。ハッカーはニューロンを焼き切られかけ、見るからに戦闘不能。このまま見捨てていいのかニュービー達!否!我々は良いニンジャだから助けなければ!
戦闘配置についたニンジャ達。すぐさま相方?のスモトリを引き連れ、オイランアサシンのミコチが血気盛んに宣戦布告!殺意重点のミコチにレリエル=サンは…

「ど、ドーモ、レリエルです…ソニックブーム=サンの言ってたゴリラ、貴女の事ですか…?」 
「誰がゴリラダッコラー!!」
「まーたコテコテな…」

※ゴリラ=ボディーガードなので別に間違ってはいない

コテコテなお笑いシーンやめろ
おもしろすぎて集中力がなくなる

気を取り直して一発目、ロウトンが真横のスモトリを拳で殴る……が、ミコチには魅了が効かないという超絶親切なアドバイスを完全に見落としていた私。ウカツ!でももう判定出しちゃったし…
そんな独り言をブッダなNMがすくい上げ、「再判定は必要だけど(行動)ロールバックしてもいいのよ?」と特例オブ特例を提案してくださった!この卓ブッダ3人くらいいるかもしれない
その優しさにひたすら甘えまくっている私はロールバック宣言。ここで判定ミスったらケジメ案件だったと思いますが無事再判定も成功、スモトリを威圧して退場させます。
いや~前回に引き続き対モータルで大活躍だな魅了は!別宅では男の娘によるほとんど違法行為の誘惑という形で描写されるのを見ましたし、表現や演出の幅が広いのもグッド。あの後服脱いで消えたサラリマン達どうなったんだろうなあ

使えない男共(ミコチ談)が瞬殺される横で、行動順2位のレリエル=サンがガッツよろしく大剣を振るう!ダメージ量は2!しかしサイバネモータルであるミコチは回避ダイスを使ってこちらの攻撃を回避できる。面倒だなあ
結果、ダイス数2ハード判定とまあまあ厳しい条件も何のその、ミコチは大剣の一撃をかわすことに成功!悔しいがワザマエ!

「い、イヤーッ!」 恐る恐るといった様子でニンジャ大剣で斬りかかるレリエル!
「ハン!なにビビってんのさ!イヤーッ!」 それを常人離れした機動力でかわすミコチ! なんたるニンジャ反応速度にすら比肩しうる人間離れした反射を生み出せる人類の叡智の結晶たるサイバネの力か!

✅なんたる構文(byハム=サン)

なんたる以下が長すぎて草

そのままミコチの攻撃ターン、ここでようやくロウトンが対象に選ばれました。多分ここに来るまでロウトン攻撃対象指定されなかったと思うんですよね…そういうところも無駄に高いダイス運あるなお前は…

NM:次はミコチ!位置的に狙えないギーク=サン以外の誰かを狙う!
/nd d3 : 1d3 = (1) 合計値:1(イニシ順)
NM:ロウトン=サンだ!
私:俺だーーーーっ!!
回避させてくれ(弱気)

ブザマ

狙われた経験が少ないゆえにすぐ弱気になる私をよそに、ロウトンへ電磁クローが振るわれる!ちなみに敵の判定ダイスの結果はまさかのサツバツ、これがニンジャだったらロウトンもただでは済まなかったかもしれない…(ミコチはニンジャではないためサツバツなかった)
あわやサツバツの不安と動揺を見せる私、しかしロウトンはそこまでビビりではないので余裕のRP。私もロウトンのようなヘイキンテキが必要ですね。

「ニンジャだかなんだかしらないけどねェ…」 「オイランアサシンナメてんじゃないよ!イヤーッ!」 不気味にスパークする義手の鉤爪でロウトンに斬りかかる!
「ハ! 所詮オイランだろ、ロクでもねえクズ客しか取れねえ癖に」
「ファーック!!」

今度は使える男共を連れてきたまえよ

口がよろしくない者同士の戦いを経て、後続のギーク=サン、ホロウオウル=サンが仕留めにかかる。当然ミコチも対抗するが、NMが回避ダイス全外ししたためあえなく全ヒット!
そして最後、前回も数々の無残を生み出したホロウオウル=サンの鉤爪がミコチを掴み…

「こいつ……モータルのくせに……ちょこまか……とッ!」 銃弾を受けぐらついたミコチの身体を両手鉤爪で確かに掴み……そのまま力をこめる!「イヤーッ!」
「グワーッ!」 ギークの銃弾を立て続けに食らい、無視できぬダメージを受けるミコチ! 撤退の2文字が頭をよぎるが…唯一の逃走経路となりそうな窓の前にはレリエル!
その一瞬の逡巡が彼女の命取りとなった!
「アバーッ!!」 ミコチ頭部破砕!血、脳漿、機械部品を撒き散らしながら絶命!

ホロちゃんもなんだかんだしっかりニンジャしている

中ボス戦、無事終了!オツカレサマドスエ!

回避を使ってくる敵との初遭遇でしたが、安定して攻撃を叩きこむことができましたし、レリエル=サンが退路を断つような位置取りをしてくれたおかげで見事に倒し切ることが出来ました。被弾もほとんどなかったんじゃないの!?

ギ「今回もアブナゲナク サスガデスネ、ミナサン」
ロ「ハ!ハ!ハ! そうだな、さすがだよなあ」ロウトンはこの上なく上機嫌!
ホ「ハーッ……モータルでもサイバネするだけでこんなに強くなるんだねー……私もやってみようかな、なんて……」
レ「あ、ありがとうございます…」

私はブザマをさらしていたが

味方への称賛を欠かさないギーク=サン、オイランの無残を目にして超絶上機嫌なロウトン、サイバネにちょっと関心が生まれたホロウオウル=サン、お礼を述べるレリエル=サン。こうして皆さんのRPを並べていると、即席で集められた候補生チームにしてはいい感じに関係性を築けているのでは…?と思います。攻撃パターンや役割分担もいい感じ。

さて、残されたハッカーとUNIX端末をどうするか。NMからはハッキング判定を要求されましたが、「ハッカーをどうにか利用できないか?」というハム=サンの質問をきっかけに「ZBRで蘇生→ハッカーにハッキングをしてもらう」という便利ルートができあがりました。ただ言われたとおりに従うだけではなく、アイディアや他のやり方を提案してみる。こうした機転もTRPGでは大事だということがよく分かります。
幸いレリエル=サンがZBRを持っていたのでハッカーに使用。息を吹き返したハッカーは蘇生とミコチ無残に対する感謝を述べ、張り切って&ZBRの影響でハイになっているため判定ダイス10でハッキング判定できるという話になりました。これは間違いなくハッカーにお任せ案件だ!

ロ「天使=サンもそういうの持ってんだな…で、なんかこのUNIX見てくれるらしいけどどうする?」
ホ「んー、せっかくだしお言葉に甘えちゃ駄目かなー?」自分達に敵対的な行為などされないと信じて疑わない。なんたる危機意識欠落楽観主義か!
レ「レリエルもそれでいいと思います」 「お、お願いしますね…?」
ロ「まあ自分から言っといてイディオットな真似することはねえもんな」何かしらのニュアンスを含めつつ同意!
NM:ハッカーはビビり、本当は数割を要求する予定だったところ全ての成果を君達に引き渡してくれました

ナチュラル威圧交渉

威圧RPも役に立つ時があるんだなあ

半ば強制的に引き出した部分もあるかもしれませんがサツバツ成功によりハッカーはスズリ=サン顔負けのブッダぶりを見せ、ここまで明かしていいのかと疑わしくなるくらいの情報を提供してくれました。その内容とは…

ハッカーは見事なタイピング速度の速さでもってUNIXからブラッドカタナ・ヤクザクランの顧客名簿を抽出! これはカネになりそうだ! 具体的には【万札5】!
更に!出目6が出たのでこれから向かう宝物庫のトラップを解除できた!
更に更に!サツバツ成功したので追加ボーナスとして 【破棄された通信記録】を入手した! ところどころ壊れているが、どうやらブラッドカタナ・クランと何者かの極秘取引の記録のようだ。 なんとか読める箇所を繋ぎ合わせていくと…【ZAIBATSU_GOKUHI】の文字!
ZAIBATSU…ザイバツ! ナムアミダブツ!ブラッドカタナ・ヤクザクランはザイバツとコネクションを持っていたというのか!? ともかくこれは後で詳細な解析に回す必要があるだろう。ソニックブーム=サンに後で提出することにしよう… 「ザイバツ関与の手がかり」…は既に入手しているので 万札10獲得!(シナリオクリア後に報酬に上乗せされる形になります)

というわけで 追加で万札15を入手だ!やったね!

まさに出血大サービス

これにはPL達も「このハッカー長生きできなさそう」との感想を残さざるを得ない!実際明かし過ぎだぞハッカー=サン!金貰えて嬉しいからいいけどねハッカー=サン!

キャバァーン!キャバァーン!何らかの恐るべきハッキング成功音!
「タラバー歌カニみたいな音してる、ウケル」
「さっきからヤバイもんばっか出てくるけど、大丈夫なの?このヤクザクラン」
「あまり基にしないほうがイイですよ 気にしたら負けです」
「スゴイ…ありがとうございます、ハッカー=サン」
バイオイセエビの殻剥きが原因と思われるやや黒ずんだ指をした、ティーンエイジと推測される若いハッカーはレリエルの感謝にサムズアップで応えた 自分にはデジタル・オーディンの加護が付いているからこれくらい楽勝だ、いつかまた逢うこともあるかもな…と
では次の部屋だ!

PL:オメー姉さん殺されたりしてねーだろうな
PL:なぜか冷凍ピザ屋が似合う気がするハッカーだ…

なお私は知識がないため誰を指しているか確信を持てなかった(完)


5)ヤクザクランと血のカタナ

ブラッドカタナ・ヤクザクランの宝物庫と思わしきこの部屋には、様々な価値のあるのかもわからないアイテムが雑然と並んでいる。 その中でも一際目を引く【赤みがかった刀身のカタナ】には厳重なトラップが仕掛けられていたようだが…先程ハッカーの手によって解除されている! 君達は悠々とそれを入手!銘は…【ブラッドカタナ】!
というわけでブラッドカタナ・クランのお宝【ブラッドカタナ】を獲得! これは業物のカタナとみなし、装備すると近接攻撃のダイスが1個増えます 誰も要らない場合は後で売却し、万札3d6となります

ド直球ストレートなカタナだ

4部辺りを読めばいつか出会えそうなハッカーをよそに、一行は宝物庫へ足を踏み入れます。有能ハッカーのおかげでトラップも解除され、本来なら何かしらの判定をしなければ手に入らなかったであろう【ブラッドカタナ】もあっさりと手に入れられる状態!なんて運がいいんだ!
しかしギーク=サンはカタナ不要、ホロウオウル=サンはヘンゲヨーカイ・ジツとの相性を考慮して今回は遠慮するとのこと。レリエル=サンはゲスト扱いゆえかカウントされず、残るはロウトンが受け取るか否か。

正直「業物の」が気がかりだし、大体こういうアイテムは取得することで何かしらのペナルティが付くというのがお約束。しかし今のロウトンは「素のステータスこそ高いがいまいち決定打に欠ける」のが個人的に気になっていました。(あとこういうのはとりあえずもらっておきたい)
「業物の」に対する不安と懸念を噛み殺し、視線をカタナ装備に関するルルブページとモニターの間で何度も行き来させ……結果的に私はロウトンにこのカタナを取得させることを選択。discord上ではあっさりとした返答を残しましたが、実際は結構な葛藤を抱えつつの選択だったのである!ボス戦ですげえデバフついたら嫌だし

この選択により戦闘力がウナギ・ライジングになることを願いつつ、ロウトンにカタナを振るわせることにした私。そこでNMのほのぽっぽ=サンからちょっとした事務事項を伝えられました。

NM:ええと業物アイテムはその証として「*」で名前欄を囲っておいてくたさい
*ブラッドカタナ*
って感じですね
*私*:己の名前ごと囲ってしまったがこれでいいのか
NM:あっそのう…キャラシートの話でして…
*バカ*:草 こちらこそすみません…

※ディスコ上の己の名前欄だと勘違いしていた

シンプル・バカ

……こうして、ロウトンがカタナを得て私がバカの称号を得たところで時刻は0時を回ったところでした。物語はいよいよ最後のボス戦を残すのみ、しかし明らかに長丁場になることは予想がつく……。
そのためNMから「翌日に回しても良い」と提案がありましたが、全員がこのまま継続することに同意。土曜日のセッションとはいえ個人の体調や予定もあるし、皆が楽しめるようちゃんと確認してから進めるのが大事なのだ。古事記にもそう書かれている。突っ走りがちだから気を付けないとなあ

というわけでプレイヤー達は一度休憩タイム。水とか飲みなさいというNMの言葉を受け、ニュービーたちは初めてのニンジャ戦に備えるのであった――


5,あとがき

20000字とかいう膨大な数字を記録してもなおボス戦に辿り着けなかったので前半戦はここで終了です。スクロールバーが平らになってしまう。

今回のセッション、最序盤こそNMがサツバツ6を叩き出し即死しましたが、ゲーム中の戦闘はむしろうまいこと進んでいたように思います。いうて最初はオリジナルから劣化しすぎているクローンヤクザがほとんどだったしな…。
それに、「回避を使う敵」「知識などの判定」「ダイス目による情報開示の違い」などなど…トレーニンググラウンドではなかった要素のチュートリアルもあり、ちょっとずつ忍殺TRPGの深みにはまるルートが築かれつつありますね。いやあよくできてるなあ
とはいえ油断ならないのが忍殺世界。ダイスの出目とブッダの睡眠リズム次第で味方が爆発四散する可能性はなきにしもあらず。無論、運とステータスに恵まれ気味なロウトンだって死と隣り合わせではあるのです。

私としてはロウトンに結構な思い入れが出てきたのでできれば死んでほしくないのですが…ダメな時はどうしようもない。ブッダがお出しになった運命を受け入れ、ショッギョ・ムッジョを味わう時が来るかもしれない。
でもこのセッション後に「無害なモータルに外道ムーブを重ね忍者スレイヤーを召喚し必死に逃げ出すセッション(個人の主観です)」を見た今(4/17現在)、さんざん悪の道を歩んだ挙句爆発四散するような展開もそれはそれでオモシロイと感じました。一口に「外道」といっても、人によってRP方法違っていて面白かったんですよね。あと参加者と赤黒の位置が密すぎて笑った
それでもロウトンはちょっと死なせるには惜しいので別のキャラ作ってやりたいなあ。二人目のニンジャ(スモトリ崩れで脚力1)も育てたいし、スクラッチビルド形式でも作ってみたい。セッションを経た後のロウトンがどう変わるか考えていくのも楽しい……やってみたいこといっぱいあるな!

というわけでステゴマ隊による「ヤクザの事務所」がどういう結末を迎えるのか、ロウトンと参加者の皆様は生きて帰れるのか。そのへんのなんかは後半戦の記事をご覧になってもらえればと思います。少なくとも今回ほど文字数が膨大にはならないと思うので……

あ、ちなみに今回のセッション終わったのはAM2:30(スタートから約6時間後)でした。次のシナリオはいったいどれだけ長丁場になってしまうのか。

がーねっと


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?