さぼる
何だか寒くて起きられない 冬の朝
布団の中から手を伸ばし
どうにかリモコンをさぐりあて
エアコンのやつを先に起こす
めんどくさそうに返事して
律儀にカタカタ動き出す
機械は偉大 人は怠惰
いつまでも動けないぼくは
ラジオをつけてまたひと眠り
こんな寒い日には いつまでも
このままぬくぬくしていられたら
どんなにすてきだろう
そういう訳にもいかなくて
何度目かの夢からさめて 無理やり起きる
そしてまた寒い外へ こごえそうな風の中
見る人はなくても 機械は動く
そしてぼくも また
〇 〇 〇 〇 〇