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秋の朝に

冷えた朝 久しぶりに晴れた休日の秋空
冷蔵庫のように冷えた草地を
ズボンの裾を ぬらして歩く

ようよう照らし始めた太陽が
まだ夏みたいな顔をして目を刺すけど
冬はもうそこ 冷たい風の刃に

切り刻まれた落ち葉が かさかさ鳴る
わざと枯草をけちらして 投げて遊んだ
だれかの背中 遠くで光る水面に

逃げた青空 そこにもういない
だれの声 ひびく空に思う
よぎる風の奥は もうすぐ冬の色


 〇  〇  〇  〇  〇