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教職大学院での学びの日々 4 リーダーシップ論

学校における理想のリーダーとは?


学校でリーダーとは誰のことでしょうか?
管理職?主幹教諭?それとも、○○主任?
リーダーシップを発揮するのは誰なのでしょうか?
そんなことを理論を通して考えてみましょう。


リーダーシップ研究の変遷

1 特性理論

特性理論は、リーダーに共通する個人的な資質や特性を探求するアプローチです。

例として、知能、創造力、協調性、社交性などの特性が挙げられます。しかし、特性がリーダーシップの全てであるかどうかは議論の的となりました。
つまり、「素質やセンス」がすべてではないということです。

2 行動理論

行動理論は、リーダーシップ行動に焦点を当てたアプローチです。有益なリーダーシップ行動と、そうでない行動の違いを明らかにし、フォロワーの成果達成を導く行動を探求します。

代表的な理論には日本発の『PM理論』があります。
PはPerformanceで課題達成行動のことです。
MはMaintainanceで対人維持行動を意味します。

Mを縦軸、Pを横軸にとって図に表します。PもMも高いリーダーが優れたリーダーとなり、PM型が最も良いということになります(大文字と小文字で4つの領域を示しています)。
これは学級担任などにあてはめるとわかりやすいかもしれません。
集団を維持するルールで縛り付けるだけでなく、子ども集団と目標を共有していく言葉かけや配慮が必要となります。

引用 https://globis.jp/courses/ab731c4e/

3 条件適応理論

条件適合理論は、個人の特性だけでなく、集団が置かれた状況や条件に着目したアプローチです。条件と行動のマッチングを示します。

『パス・ゴール理論』『SL(シチュエーショナル・リーダーシップ)理論』が該当します。

SL理論では下の図にあるように、メンバーが新人なら「指示型」、少し慣れてくると「コーチ型」、さらに成熟すると「援助型」、かなり熟練すると「委任型」というふうに、メンバーの成熟度によって求められるリーダーの型が変わっていきます。

つまり「メンバーの成熟度」という条件によって、リーダーに求められる型が変わるので、状況適合理論です。
これは、後輩を育成するメンタリングの際に必要なリーダーシップです。
つまり、決まった行動ではなく、相手の成長度合いを見ながら、リーダーシップを変えていく必要ということです。

引用:https://sw.self-sufficiency.jp/leadership/

4 変革型リーダーシップ理論

多くの企業が変革に取り組む時代背景で、変革を推進するリーダーシップへの要請と研究が進みました。
例として、ガンジーやジョブズのような「カリスマ型」と松下幸之助のような「変革型」があげられます。
明確なビジョンを掲げて、率先して行動をすることで、挑戦的なプロジェクトの成功を達成します。

しかし、「偉大なリーダー」は「替えが効かない」側面があり、持続可能性には課題があります。

5 倫理型リーダーシップ理論

これらの課題から「リーダーはどうあるべきか」を重要視されます。
『サーバント・リーダーシップ』

リーダーが自己の利益や権力よりも、チームメンバーや組織全体の利益を優先するリーダーシップスタイルです。
この哲学は、リーダーがまず相手に奉仕し、その後、相手を導くものであるという考え方に基づいています。サーバントリーダーは、奉仕や支援を通じて、周囲から信頼を得て、主体的に協力してもらえる状況を作り出します。このスタイルは、組織内のコミュニケーションや協力関係を向上させる効果があります。
実はこれは現代のスポーツ・コーチングの主流となっており、元女子サッカー日本代表の佐々木則夫監督、青山学院大学陸上競技部長距離の原監督などがこのサーバント・リーダーシップで大きな結果を出していると言われています。

引用 https://slprogram.vollmut.com/img/img_sec3_leader.png

『シェアド・リーダーシップ』
チームや職場のメンバーが、必要な時に自分の強みを生かしたリーダーシップを発揮します。 誰かがリーダーシップを発揮すれば、他のメンバーはフォロワーシップに徹します。複数のリーダーが相互に役割分担をし、適切なタイミングで適切なリーダーシップを発揮して、リーダーシップが分散している状態を目指します。シェアド・リーダーシップの状態が強いほど、・チーム効力感 ・チーム有能感 ・凝集性 ・信頼関係が高くなります。つまり、人の中にある「強み」を見出して、「貢献」したい気持ちを高めることが、リーダーの役割だということです。

おわりに

本記事は「リーダーシップ理論 変遷」を生成AIのCOPILOTに記事の概要を作成してもらいました。
どの、リーダーシップが優れていると考えるのではなく、今自分がどんなリーダーシップを発揮しているのか、自覚的であることが大切だと感じました。

また読んでいただけると幸いです。
今日も良い一日を!

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