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背理法

イベルメクチンが話題になっています。

ランダム化研究では、いろいろなタイプの人たちを「薬を飲むグループ」と「薬を飲まないグループ」に均等に割り付けします。でも効果があるように見えても、たまたま「薬を飲むグループ」に、薬が効きやすい人が集まっただけってことだってありますよね。

そうなると、薬の効果があるかどうかは、誰にもわからないことになってしまいます。そこで、統計的仮説検定によって治療効果があるかを統計的に判断する必要があります。

ちなませていただくと(笑)、この統計的仮説検定とは背理法の一種です。

https://note.com/keigo_kyousitsu/n/n5ef2d1e47c15

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では、背理法の話。

それまで、野党のみなさんから「辞めろ」と言われていた菅首相が総裁選への不出馬を表明したとたん、立憲の枝野氏は「無責任。戦後最悪の政治空白」と言ったようです(笑)。

「政治的空白がない」という証拠を見つけることは困難なので、枝野氏の言うように「政治的空白を作る」と仮定してみます。この仮定だと、「首相は仕事をしていない」はず。ところが、首相の主張を聞けば、「(内閣総辞職でなく)任期満了後に総裁選に出馬せず任期満了までコロナ対策に専念する」ということです。

「総裁選には出ない」けど、「コロナ対策に専念する」ってことですから、「政治的空白を作る」という枝野仮説(笑)が見事に否定されてしまいました。

繰り返しますが、首相は「総裁選に出馬しない」だけであり、「政治的空白は作っていない」(笑)。

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枝野氏の怒りの矛先ですが、本当は、

「オリンピックをやり遂げ、携帯料金を下げ、ワクチン接種も進め、不妊治療の補助を引き上げた」菅総理で

選挙に臨もうとしない自民党の不甲斐なさだったのかもしれませんね(笑)。

ちなませていただきますれば(笑)、タイトル画はのうえんちゃんに頂いたものですし、市場は歓迎しているようで、株価は爆上げだったとのこと(笑)。

よもや「総裁選に出馬しない」菅首相にお怒りってことはないですよね、枝野さん(笑)。

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