怒りのプレイバック その2

  病院長は2月27日、会食への参加自粛を要請。3月30日夜、整形外科の医師2人が同僚医師の送別会に出席。4月12日、医師2人の感染を確認。

Q:単なる知識人ではなく、自分が社会の中でどのような位置にあり、社会のために何ができるかを知っている人をなんと呼ぶか知っていますか?

A:それは「教養のある人」です。

 大学では、人文・社会科学を含む教養を重要視していません。医学教育もその例外ではなく、治療や研究に優れているかどうかで優劣を競っています。

 即効性はありませんが、教養は文化創造、社会を生きるための源泉です。多様なもの、異なる専門分野に関心を持つことで、ものの見方の幅広さ、柔軟性が生まれるからに他なりません。

 ジョン・スチュワート・ミルは知性の教育だけでなく、道徳教育、情操教育を加えた3つが揃ってはじめて「人間性の完成に至る」としています。医者もマス・メディアも人に影響力を及ぼす職業の人は、改めて教養を学ぶ必要がありそうですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?