"黒猫の死"(2014.4.2の日記)

昼間の出勤神崎川沿いを雨の中自転車を走らせ始めると路肩に黒いものが。
目を凝らしてみるとそれは横たわった黒猫だった。
頭のほうはキルトのマフラーを被せられていたのでどんな顔をしていたのかわからない。
おそらくかわいそうに思った人が自分のマフラーを被せたのだろう、もしかしたら車かバイクでぶつけた人がそうしたのかもしれない。損傷は見た目にはなかったので病気で行き倒れになったのかもしれない。

自転車での移動が中心だとこういう場面は時々遭遇する。その中には首輪をした犬や猫もいた。それは日本中どこにでも時々ある場面。

黒猫のことを考えたがすぐに頭の中から打ち消した。早く雨がやまないかな、仕事がやりにくくなるから。そればかり考えるようにした。

帰り道は少し雨がやんでいた。
通勤時の神崎川沿いの道とは違う道を通りながら。

実家に戻ると猫が寝ていた。黒猫と同じぐらいの大きさ、頭を手のひらで掴んでみる。その日はなるべく黒猫のことを考えないようにして眠りに就いた。

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