怪物くんにおけるヒロシがもし現実に存在し、今大人になっているとしたら何歳だろうか考えてみよう。

ウィキペディアで見るとヒロシの明確な年齢は記載されていない。
怪物くんが最初に掲載されたのは少年画報社の「少年画報」だ。少年キングの出版社だ。

で、見ると1965年1月からとなっている。今はいろんな発売日や週刊誌が多数占めているのでわかりにくいが、月刊誌は通常その月号の一ヶ月前が発売日となる。なのであいまいだが日付でいうと1965年の2月号からということになる。

昨日書いたブログでは歌子の年齢は20歳前後と書いたがウィキペディアでは18歳となっているので僕の読みはあながち間違いではないだろう。歌子の年齢はそれで逆算出来るが問題はヒロシの年齢だ。

僕が見ていた怪物くんは80年代初頭にリバイバルされたもので、書き下ろしのものと60年代当時のものがコロコロコミックに混在して掲載されていた。その頃には藤子不二雄に関する書籍を図書館で借りまくったので怪物くんの存在はコロコロに掲載するより前に知っていた。

しかし60年代当時の怪物くんを軸に考えてみよう。考えてみたらまだビートルズもいてボブディランがフォークからロックに転向した年だ。

のび太は小学四年生だ。
僕はヒロシの年齢はそれより上だと思っている。
というのも藤子作品における準主人公の子供たちはほとんど半ズボンである。考えてみたら僕らの子供の頃も冬でも半ズボンの男子が多く、長ズボンをはいていると寒がりや、弱虫やなあとからかわれるのでみんな半ズボンをはいていたのだ。今はどうか知らないが。

そこでヒロシの服装を見ると長ズボンをはいている。ちなみに小学校高学年になると長ズボンの男子が増えてくる。これは思春期の初めというのもあっておしゃれに目覚めてくると同時に背も高くなってきて半ズボンが似合わなくなってくるものから来るのだと思う。
なのでヒロシは小学校5，6年生と推測出来る。言動ひとつをとってものび太よりか年齢を感じさせる発言なので。

確か13歳が中学1年生なので逆算してみると11、12才がヒロシの年齢と見ることが出来る。

ここでひとつ困ったことが。
怪物くんの初出は1965年1月（雑誌は2月号）、日本では4月で学年がひとつ上がる仕組みになっている。もしヒロシが小学校6年生ではあと2ヶ月で卒業、中学生になってしまうではないか。
かといって小学校五年生ではすぐに小学校6年生になり、中学校まであと一年となる。
ウィキペディアを再び見ると怪物くんの連載終了は1969年4月（五月号）までとなっている。
まあ名探偵コナンにいたっては小学生を10年以上やっているのでこの辺は曖昧にしてみよう。

で、ヒロシが怪物くんと出逢ったのは小学四年生の終わり頃にして実際活動を共にするメインの時期は小学校5～6年生と考えられる。1965年時でヒロシの年齢は11才でいいだろう。
逆算してみると1954年生まれ。昭和29年生まれだ。

一方歌子の年齢も考えてみよう。
歌子も第一話に登場しているのでそのまま逆算してみる。1947年生まれ、昭和22年だ。

まあ戦後すぐだが確かロンウッドも47年生まれなのでいうほど違和感はない。

昭和22年、昭和29年生まれの主な有名人を調べてみよう。

昭和22年生まれの有名人はビートたけしやデビッドボウイなどたくさんいるが歌子は女性なので女性の有名人をあげてみよう。検索してみる。

一番しっくりきたのはアンヌ役で有名なひし美ゆり子、梶芽衣子だ。梶芽衣子は役柄が強いので個人的趣味でひし美ゆり子にしよう。

昭和29年生まれの男性有名人は、おっ、石田純一が。ただ感情移入しにくいなあ。
古館一郎もいる。ヒロシのイメージに合わないかもしれないが、確か古館は姉がいて癌で失くしている。そういう意味からでも彼にしよう。

そして2010年現在の年齢は？

逆算してみると、歌子の年齢は62～63歳、ヒロシの年齢は55～56歳となる。

姉弟とも成人を迎えた子供、早ければ孫がいてもおかしくない年齢になっている。

個人的な希望観測で申し訳ないが、

・歌子はヒロシをひとり立ち出来るまで立派に育て、その後愛する人と結ばれ、子供にも恵まれ、ついには孫にも恵まれその子は11歳になった。

・ヒロシは無事に大人になり、いろんな愉快なモンスターに出逢ったおかげで想像力が豊かになり漫画家になる。アシスタントの女性と結ばれ子供もたくさん生まれにぎやかな家族を作ることが出来た。

となっているだろう。

・怪物は人間より寿命が長く、怪物くんはまだ子供のままかもしれない。それでもヒロシのことを忘れたわけではなくもしかしたら歌子の孫の目の前に現れるかも。お前ヒロシに似ているなあって。
それでも大人ぐらいにはなっているかもしれない。怪子と結ばれて怪物ランドの国王になっているかもしれない。

どうか怪物くんとヒロシ、そして優しきそのおねえさんが幸せでありますように。