Campanula

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最近の記事

勘が鈍る前に

 恒常的に何かを書いていないと勘が鈍る。文章の執筆にしろ楽曲の制作にしろ、なんでもそうだと思っている。演奏者が楽器の練習を怠らないように、創作者も日々の創作時間の確保は当然に大事だと思う。  しばらく楽曲制作ばかりを行っている機会が多くて、そちらにかまけて小説であったり、こういった雑文を書いたりする時間をそこまで満足にとらないままここまで来てしまった。書いていない期間も、頭の中では常に文章のことは念頭にあった。カンパニュラとしての活動初期にnoteを開設して不定期に文章を書こ

    • 急ぐ人、急がない人

       生き急ぐという言葉がある。インターネット上で検索をかけると「限りある命を、急いで終えようとする人」のことを生き急ぐ人の意だと出てくる。この言葉を知った当初、僕はこの言葉を真逆の意味に捉えていた。要するに、生きることに必死になって様々なことを急いでいる人のことだと思っていた。このように、世に普及している言葉の捉え方を独自に解釈して、盛大な勘違いをかましていることがこれまで何度もあるのだが、なぜかこの言葉に関しては、勘違いを未だに趣深い捉え方として自分の中に残している節がある。

      • 読書記録

         最近、引っ越しをして、徒歩で20分くらいの距離に最寄駅がある環境となった。その代わりに最寄り駅そのものがそれなりに大きくなり、駅のすぐそばに立っているビルの一角に図書館が入っていることが判明した。  ものは試しと地元に住んでいる時以来、久方ぶりに図書館に通い始めると、そんなに期待していなかった分、その快適さに随分驚いた。地元にいた頃は親が図書館の利用カードを作っていたから、僕が図書館で本を借りたい場合は親からカードを借りないといけなかった。そもそもどこへいくにも車がないと移

        • 還咲

           2019年の今日、「ネリネ」という作品を投稿した。「カンパニュラ」という名前で、活動を始めて間もない初夏のことだった。  この曲は元々、曲作りや楽曲制作ソフトの基本的な操作もまだ分かってなかった時分の僕が一人で楽曲を書き、不慣れだったギターを演奏して録音した。完成したそれをインターネットを通じて知り合い、何度か作品を一緒に制作させてもらっていた、当時は顔も知らなかったれいんさんに映像をお願いした。曲作りだけでなく、誰かとの制作においてもおそらく分かっていない部分が多かった

        勘が鈍る前に

          惚気話

           はっきりと言ってしまうが僕は人の惚気話が苦手である。他人はもちろんのこと、その関係性が友人であろうが、そして対面であろうがSNSであろうが、誰かが誰かのことを非常に好いていて、かつその人と自分が結ばれていることを殊更にひけらかすような行為が嫌いなのだと思う。それが男であれ女であれ、自分が好きな人の自分しか知り得ないような情報であったり、相手が自分にだけ向けてくれた態度や視線のことを自慢げに語る人の話を聞くのは、苦痛とさえ思う。  なぜこのような感覚に陥るのだろうと薄らぼんや

          読書とコーヒー

           割と読書が好きである。主に小説を読む。地元にいた頃は図書館で借りることが多かったが、関東に引っ越してきてからは図書館が身近にあるという状況がなかなか訪れず、また勤めていた先の福利厚生の一環で、毎年図書券を奮発してくれていたため、どちらかと言うと買うことが多かった。勤め始めてしばらく経ってからは電子書籍も活用するようになり、そこからより読書の機会が増えた。  読む場所や時間にとらわれないことが電子書籍の利点である。通勤時間や職場の昼休憩時、家に帰ってやることがない時など、隙間

          読書とコーヒー

          嗚呼、晴天。

           小学生の頃くらいから人並みに恋愛感情があった。そもそも初めて人を好きになったのは幼稚園児の頃だったし、小学生の頃もだいたい一目惚れで女子のことを好きになっていたと記憶している。  初めて対面で女子に告白をしたのは小学5年生の頃だったと思う。その子は学校一と名高い美少女だった。外見のみならず性格も明るく溌剌としていて、言いたいことはズバッと言い、それでいて平等に優しい素敵な子だった。自分で言うのも恥ずかしいが小学4年生くらいからその子と僕はかなり仲が良かった。思いを募らせてい

          嗚呼、晴天。

          銭湯の一抹

           最寄りのスーパー銭湯に行った時のことだった。  適当に体を洗って室内湯を堪能後、露天風呂に浸かった。始めに入った湯の温度が思いの外高くて数分程度で見事にのぼせてしまったため、立ちくらみを感じつつそばに設置されていたリクライニングチェアに横になった。ほんの少し目を閉じるだけのつもりが、10分近くもそうしていたようで、気付けば体から水分は抜けて、ほんのり肌寒い感覚に襲われていた。ふと気づく。季節はもうすっかり秋で、暦は既に10月に入っていたことに。  仰向けに寝っ転がっている形

          銭湯の一抹

          革命が起きていく

           カンパニュラです。久々のnote更新はでっかいお知らせ。  この度、またフリーダウンロードコンピレーションアルバムを作りました。「その革命の名前は」という作品です。  URL:https://twitter.com/hanatootya/status/1455837976085237763?s=20  上記、僕のツイートのurlです。  この企画の途中で企画書を紛失してしまったので、メンバーや頒布時期などの詳細は上記のツイートをご参照ください。本当に素晴らしいメンバ

          革命が起きていく

          私と詩人

           低気圧、台風、頭が重くてふらついております、カンパニュラです、はい。  ツイッター、ツイキャスでご報告した通り、まつりかまつこさんと作品を作りました。「私と詩人」という、CD付イラスト詩集です。 【詳細】 CD付イラスト詩集「私と詩人」/24p 2,000円 制作 / 絵 : まつりかまつこ(https://twitter.com/m_matsurika) 音楽 / 詩 : カンパニュラ コミティア137 2021.9.20(月祝) 11:00~15:00 東京ビ

          私と詩人

          Live に 出ました

           7月23日(金)、世間がオリンピック一色になっている中、僕は町田のライブハウス「The Play House」という場所で行われた「#カシカサレタカシ」というイベントに出演しました。  (前日には新作でプロセカNEXT応募作品でもある『ハウ・トゥ・トゥモロー』を投稿したり、とにかくこの一週間バタバタ気味でした。。)  ライブはとても楽しいひと時でした。  リハーサルから楽屋でのひと時から、本番前の顔合わせから本番から、何から何まで全部人生初のことだったので、驚きづくめの新

          Live に 出ました

          この世界から消えるまでに

           カンパニュラです。暖かくなってきましたね。春は好きな季節です、僕の誕生日もございやすので。。  新作を投稿しました。「この世界から消えるまでに」という作品です。 【URL】  nico:https://www.nicovideo.jp/watch/sm38506720  you:https://www.youtube.com/watch?v=4SE_9jJUPkM  以上から飛んでくださいまShe.  今回、映像を3Pさん、ゲキヤクちゃんの調声をるのあさんにお願いし

          この世界から消えるまでに

          たいふうの目 下

           前回載せた「たいふうの目」の下になりますね〜〜(掲載分量を間違えたのでこっちの方が短いかも。。。) ーーーーーーーーー  ぼくの反応を見て、沙希はすごく悲しそうに笑った。ぼくは遅いと思いながらも少しだけ首を振って謝った。 「ごめん」  沙希が驚いたように否定する。 「なんで謝るの? 涼ちゃんは悪くないよ!」  ぼくは黙っていた。沙希はそう言った後もそのままじっとぼくのことを見ていたが、やがて、ふう、と力なく息をついた。そして、話し始めた。 「まだ、心の整理が、全然つかな

          たいふうの目 下

          たいふうの目 上

           これまたちょっと前に書いた短編で「たいふうの目」という作品が発掘されましたので、参考程度に載せてみます。今回はちょっと長いので、カッコつけて上下に分けて掲載してみます。 ーーーーーーーーーーーーーー  どうやら明日は休校になるらしい。その理由としては、今はその兆候すら見られないが、どうやら今年一番大きな台風が今日から明日にかけて到来するらしいから、ということだった。別のクラスにいる友達からそう聞いた後、ぼくは一人で教室に戻った。時刻は午後三時半を指している。ぼくは頬杖を

          たいふうの目 上

          ある消しゴムの話

           数年前にとある企画のために書いた「ある消しゴムの話」という小説が発掘されたので、数年を経た今、再びここに載せてみます。ご興味のある方は読んでみてください。最近小説書いてないな。また書かないとな。 ーーーーーーーーーー  俺は何の変哲も無い昔ながらの黒鉛筆だが、今回ここに記そうと思うのは俺の話じゃない。かつて俺と同じようにこの場所にいた、俺のちょっとした友達の話だ。  昔、この場所には俺と共にここにやってきた文房具がいた。奴の名は消しゴム。奴は俺に、奴がこの世を去った後の

          ある消しゴムの話

          淡々、淡々、淡々譚

           4月13日の土曜日にボカロの新作を投稿しました。「淡々譚」という作品になります。  nico:https://www.nicovideo.jp/watch/sm34961460  you:https://www.youtube.com/watch?v=jsaGMD_v2xA  上記リンクから飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで回って〜〜〜〜〜〜♪    ちなみに読み方としては焼肉のたれでおなじみ「晩餐館」と同じです。焼肉のタレの曲と覚えてください。むしろ逆にもはやこれは焼肉

          淡々、淡々、淡々譚