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人は時に追い求めず立ち止まる事も必要だ

あなたが本当にほしいもの・したい事は何ですか?
そう聞かれてすぐ答えられる人は、世の中に一体どのくらいいるだろうか?何故こんな事を思ったかと言うと、ここ2週間の間週末のお天気が良くなかったからだ。冒頭の問いとお天気がどう関係してるのか?それはこういう事だ。

自分の場合、この時期は年度末で平日仕事に追われ、しかも気温差でも疲れがたまるので、休日はほとんど寝坊しまくり。
(ここ最近、布団から出るのは朝10時前後の事も多い)
→寝坊した上に悪天候の中(しかも疲れが抜けてない)、どこへ行く?
→屋外で過ごすという選択肢は、雨の日は無理。
→となると、屋内で出来る事に限られるが、映画?美術館・博物館?ショッピング?書店や喫茶店巡り?
→・・・って、ほとんど金使う事ばっかりだな!(その中で映画や美術館・博物館はまだ安いほう)
→疲れが抜けない中、わざわざ時間とお金を使ってまで、場合によっては人混みの多いところに行ってまで、そういう事をしたいのか?
そこまでして行く気分じゃないから、家でのんびりするか、近所で必要な買い物ついでに少し散歩する程度に留めよう。

と長くなったが、こういう天気の日は何故かいつも以上に意識してしまう。資本主義社会に生きてる以上、大抵のサービスを受けるには対価(要するにお金)が必要となる事を。
さっきの繰り返しになるが、こんな日に出かけた場合、どこか屋内に入って過ごす事になるが、そこで飲み食いしたり、何か買ったりサービスを受ければ、(当たり前だが)サービスの提供者にその代金を支払う必要がある。
しかも最近はコロナの流行が落ち着いて、人の動きがまた活発になってきたので、大抵のところで人混みに巻き込まれる(←人混みが苦手)。
天気が悪い(+気温が低い)日に疲れて寝坊した挙句、わざわざ人混みをかき分けて、お金と時間を使ってまでしたい事って何?
そもそもお金を使うのって、結構エネルギーいる気がするな(※個人的な意見です)・・・と考えているうちに、どこかに出かける気力は失せて、自宅かその近所でなるべくお金を使わず過ごして終わるケースが多い。

もちろん、家に閉じこもってたとしても、決してタダで生活する事は出来ない。電気やガス、水道、ネット、電話など、日常生活にかかせないインフラを使う以上、その費用を支払わなければならないからだ。
光熱費の高騰にさらされてる昨今、家にいるより外で過ごすほうが(場合によっては)安上がりだ、というのはあるが、外出すると目に見える形でお金が飛ぶ事が多い。お金に余裕がある時はいいかもしれないが、「今、金欠気味なんだよね~」なんて時は結構きつい。
そんな中、疲れが溜まってたら外に出る事自体かなり億劫だし、そこに雨・低気温と来たら、家でゆっくりしてエネルギーをセーブする人のほうが多いだろう

そう考えてるうちに「晴耕雨読」という言葉が思い浮かぶ。悪天候の日でも(もちろん晴れの日も)外で過ごすのも悪くないけれど、家でのんびり本とか漫画を読んだり、音楽を聴いたり、あるいは勉強したり(勉強もエネルギーがいるが)、ちょっとした掃除や片付けをするのも、休日の過ごし方としてアリだと思う。何もする気にならなければ、いっそ何もせずボーッとしてるか寝るのだっていい。
「ほしい事・もの」を追い求める(あるいはそうさせられている)制度の中生きる日々は、正直疲れる事も多い。だったらたまには「何も求めない」時間を持ったっていい。そう感じるこの頃である。

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