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【映画】男におすすめの恋愛映画たち 第1回「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」

世の中の男性諸君については、「恋愛映画」なんていうと「うえっ・・・」ってなるかもしれない。

甘ったるいセリフ、美男美女のドラマ、鬱陶しいヒロイン・・・確かに世の中にある恋愛映画や恋愛ドラマ、特にロマンティックコメディなんかは男性からすれば本当に「つまらない」という風になるジャンルかもしれない。

だが、今回のシリーズでご紹介していく映画群たちはそういった男性たちにお勧めな「悲惨な恋愛の現実」を描いたラブストーリーたちを紹介していきたいと思う。

まずそんな特集の記念すべき第一回の記事だが、皆さんはタイタニックを恐らく観たことがあるって人はある程度いるとおもう。

若いころのレオナルド・ディカプリオの美少年さ、あれにクラクラしたという女性はいるのではないだろうか。

何と本作はあの映画で主人公カップルを演じたレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが新婚夫婦から適齢期に入り、お互いの関係が破綻していくまでを描いているのだ。

おまけにタイタニックではケイト・ウィンスレットの味方だったキャシー・ベイツまで出てくる。今回は彼女たちに不動産を売り、何かとめんどうをみてくれる「世話焼きおばちゃん」として出てくる。

このおばちゃんが妙になれなれしくうさんくさい。

世話焼きで気立てのいいひとに見えるが、その実自分のエゴイズムをみたしたいだけの陰湿なおばさんであり、おまけに

主人公夫婦のいないところで主人公夫婦をボロクソにけなしているのだ・・・・


いるなあ・・・こういう人。

このうさん臭さが「こういうやついるよなあ」という妙なリアリズムを生み出して後味が悪い映画をさらに苦いものに変えているのだ。

主人公レオ様扮する青年は奥さんを連れて郊外にある住宅街に住むことになる。世話好きそうなおばちゃんや発達障害のある息子とも出会い、仕事もそこそこ順調に進んでいく・・・・。

しかし、どうしても主人公夫婦には夢があった。

それはあこがれのパリに住むことだった。

女優をしているレオ様の奥さんにとってパリはあこがれの舞台だったのだ。

それをおばちゃんの息子に説明すると「いいなあ・・・僕もパリに行きたいよ!」と称賛してくれて、夫婦は彼とも友人になっていく。

ますますウキウキ気分の夫婦、これから仕事もがんばっていくぞ・・・・という矢先なんと子供が生まれてしまったのだった。

普通のカップルの場合、子供が生まれたということは喜ばしいことになるだろう。

だが、この夫婦は違った。


そう、二人には「パリに行く」という夢があったからだ。

妊娠という幸福にもなりえる不幸がきっかけで、二人の間に溝がうまれしだいに仮面夫婦になっていった。

家庭内がボロボロになる反面レオ様も仕事で出世していき、責任のあるポジションを任されていき、おまけに秘書と浮気をしてしまうのだった。


これに対抗するべく、レオ様の奥様はレオ様の親友と不倫をしてしまうのだった。


もうこうなったらあとは破滅の道しかない。

ここから先彼女たちがどうなるかぜひあなたがたの目で見ていただきたい。

長々となったが、この映画を通じてのメッセージはほとんどのラブストーリー映画でありがちな「主人公カップルが結婚してハッピーエンド」の先に何が待っているのか。

タイタニックの主人公カップルもあそこでレオ様が死ななければこのような冷めた夫婦になる可能性があるのではないか。

ということだったのではないかと個人的には解釈している。

決して明るいハッピーエンドや美しい恋愛ドラマだけが恋愛ドラマではなく、こういう痛々しさと怨念と憤怒に満ちたラブストーリーもラブストーリーなのだ。



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