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スタン・リーが死んでしまったことでおきる懸念

このnoteでも何回かとりあげたが、とうとうスタン・リーがお亡くなりになられてしまった。

氏は偉人でありアーティストあるがそれよりも有能な営業マンであり、でなければ偉業を達成できなかったとおもわれる。

今のアメコミ世界を支配している小説風の文章+ダイナミックなイラストは彼が発展させたのは間違いないだろう。

しかし、スティーヴ・ディッコとの確執をうわさされたりトッド・マクファーレンとも不和が一時あったりともちろん企業マンとしてのエゴもあった。(これは声を大にして言いたいが、世の中は100%善人ばかりではない。)

さらに彼の関係者についてもよからぬうわさが内在していた。東京コミコン(ここだけの話だが、出るコンテンツは日本製ばかりと悪評が多い)で2年連続で出された上で酷使された彼の晩年は少し哀れだったと思う。周囲が神や才人ともてはやしているが、彼の本質はただの一人のおじいちゃんだったとおもう。

詳しくはこの記事が詳しいだろう。

いずれにせよ、政治利用されていたり本人もそれをうまく扱っていたが逆を言えばそういったコントロールがとれるほど権力・名声を持った人間が実はいないのがアメコミ世界の実情だ。(優秀なライター・アーティストは多いが、それとこれは別の話だ。)

彼の良さは95歳までその頭は常にフル回転していたその回転の速さ・貪欲さにあったとおもう。

日本の漫画アニメ、フランスのバンドデシネなどにもかなり興味がありそのアンテナはさながらNASAの防衛システムのように広く深い見解があった。だからこそヒーローマンやULTIMOのようなジャンプとのコラボや日本の漫画家との文化交流もできたのではないか?とおもっている

そして、だからこそディズニーに対しても互角に立ち回れたり、フォックスやソニーによる独自の映画製作を許されたものがあったのではないか・・・とすらおもっている。(そのフォックスも買収されてしまったが)

俺は彼の死が・・・ちょっとした波乱を呼ぶのではないかと恐れてすらいる。彼の影響力はそれほどすごいのだ。ライバル会社のはずのDCですら哀悼の念をささげている。

例えば俺が懸念しているのはディズニーの子会社になったMARVELがとうとう、そのすべてをディズニーにささげてしまうのではないか・・・とすら思っている。

MCUはディズニーの子会社だったが、別物であることが許されていたこの数年間の蜜月関係が切り崩される可能性はある。あのスターウォーズを使いつぶしたディズニーは原作もMCUにあわせろという旨を強制してくる可能性は高いのだ。

いずれにせよ20世紀ー21世紀初頭を代表するアイコンが死んだことに変わりはない。彼の才能を高く評価し、改めてその死を心の奥底から残念に思う。110歳まで生きてほしかったのだ。

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