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郷酒 厨房 日記

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東京九段下/神保町にある小さな居酒屋『郷土料理と日本酒のお店 郷酒』 食べること飲むこと大好き!な料理人でもある女将が、季節の食材のストーリーと、こだわりのお酒、旬のおつまみレシ… もっと読む
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2019年8月の記事一覧

笹かまと茜色の夕日。

笹かまと茜色の夕日。

時々、美味しいものを食べる旅に出る。酒蔵見学や食材探しの意味もあるけど、郷土料理の店、とうたうからには、色んな土地の味を知りたい。知らないものを、ネットで得た知識のみで、

なんちゃって◯◯

で出すのではなく、実際食べてから再現したいのだ。

2回目の女川。前回は、岩手の実家から南下したが、今回は単純に女川を目指して北上してきた。(余談だが北上(ほくじょう)を岩手の人はきたかみと読みたくなる。)

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やっぱり、カレー。

やっぱり、カレー。

賄いの定番、カレー。

賄いネタに困ったら、丼ものかカレー。

業務用カレーはジャワ。ブイヨンなどの出がらしの肉、切り落とし、冷蔵庫の残り物のごった煮、何を入れても、最後はジャワがまとめてくれる。

今日の仲間は何食べたいか想像して、色々迷い、悩み、最終的に、(一部の嫌いな方を除き、)鉄板の答えはカレーだったりする。

カレーはみんなの人気モノ。

先日、沖縄そばにカレーをかけたものをいただいた。

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ぎんがぎんがの夏。

ぎんがぎんがの夏。

ああ、森の中ですきとおった風に吹かれたい!!

ずたーっと猛暑日が続いている。ぎんがぎがの太陽。

この時期、店のランチの日替わりメニュー、季節にピッタリなものをと思いつつ、暑い厨房でボーっと茹だった頭でいつも悩んでしまう。

何が食べたいべか?何が喜ばれるんだえんか?

栄養たっぷりで、スタミナがついて、さらっと食べられる、そんな、料理、定食ってなんだろう?って。

(和食らしくお刺身メニューは

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ずんだずんだ〜〜♫

ずんだずんだ〜〜♫

ビールに枝豆が美味しい季節。どっちも好きな私はウキウキ、小躍り。

農家である実家では、昔、枝豆も作っていた。

出荷用をより分けて、はじいた枝豆はおやつになったから、夏は枝豆食べ放題。

だから、今でも枝豆大好き‼️

先日も飲み会でモリモリ枝豆を食べて後輩に引かれる始末。

そんな、気軽に食べちゃう枝豆だけど。

枝豆の出荷って、実は意外と大変。簡単にいうと、種まいて、水やりや堆肥や土寄せを経

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美味しがりの魔法

美味しがりの魔法

少々オーバーに美味しがる事はきっと大事。

ほおばったら、一呼吸して、鼻から香りを楽しんでみること。

美味しかったら、美味しいの溜息をついてみること。

はぁ⤵︎

ではなく、

はぁ〜〜♨︎のほう。

もしくは、

うーん👃🌬

と、唸ってみる(おじさんぽいだろうか。)

美味しいものは素直に喜びたい。

みんなで美味しがる幸せ。

実家にたまに帰省すると、みんな美味しいものを食べたら、

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ぶきっちょさんの狂詩曲

ぶきっちょさんの狂詩曲

毎日厨房に立っているけど、今でも、包丁握るのは少し怖い。散々指切ったし、縫ったし、やけどもしたし。鈍臭くて、もう。

10何年やって、やっと人並みになれたかなぁと思っている…。

それでも、お刺身には苦手意識があるし、魚おろすのも、毎日真剣にやっているけど、満足のいくきっちりした卸し方が出来る日はそう多くない。

恥ずかしいけど。

機械を扱うのも嫌いじゃない。ファミレスやイタリアンにいた時は色ん

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さんさと花火とフェスとビール

さんさと花火とフェスとビール

涼しくて長かった梅雨も明け、ギンギラギンの夏がきた。厨房もクーラーと、ミニ扇風機3台をフル稼働させているけど、ランチとディナーで着替えなきゃいけないくらい、流れる汗が止まらない。料理担当の私達東北人には少々、暑さが辛い。

でも、夏は毎年楽しい事が多くて、意外とあっという間に過ぎてしまう。夏野菜は色とりどりで扱っていて楽しいし、枝豆やゴーヤ、露地物のトマト、とうもろこしは美味しいし、暑い中ビアガー

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