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郷酒 厨房 日記

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東京九段下/神保町にある小さな居酒屋『郷土料理と日本酒のお店 郷酒』 食べること飲むこと大好き!な料理人でもある女将が、季節の食材のストーリーと、こだわりのお酒、旬のおつまみレシ… もっと読む
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2019年9月の記事一覧

小さな太陽〜東北食べる通信レポ〜

小さな太陽〜東北食べる通信レポ〜

今月も東北食べる通信から美味しそうな食材と生産者さんの物語をまとめた冊子が届いた。

今月は、宮城県に住むブシャン・アケボノさん。食べる通信が届くと、ワクワクして、すぐに箱を開けたくなる。今月の人はどんな方なのかな?どんな食材が入っているのかな?どうやって食べようかな?と心踊る。

アケボノさんは、デリー出身のインド人。インド料理屋を営むお父さんや家族と来日して、宮城の農業高校、農業大学校をでて、

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ユーリカ!

ユーリカ!

noteを書き始めてから、感性のアンテナがビビッと反応して、つまらない毎日もとにかく楽しくなる気がしている。

SNSって、外向きの自分。よく見られたい、とか「いいね」が欲しいとか、なんだかモヤモヤして疲れてしまう人は多いんじゃないかな。知り合いとの繋がりもあるし、フォロワーさんに気を遣ったり、何かと人の反応が気になってしまうと思うのだ。

でも、noteを書き始めて思ったのは、スキとかフォロワー

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スイッチ一つで?そんな、夢みたいな!?

スイッチ一つで?そんな、夢みたいな!?

炊飯器クッキングレシピを考える機会があり、日常の仕込み業務の傍ら、炊飯器を使って試作している。

これは、いつもの炊き込みご飯。ヤマメの炙りで。

しかし、ご飯炊き以外に使い始めて、驚いた。こんなに、便利な調理器具とは思わなんだ!!

ご飯炊きはもちろんのこと、煮込み、焼き、蒸し、プリンもケーキもお任せあれ〜!!だ。

本来の調理理論とは少し違う。

けど、一番めんどくさい火加減の調整がお任せでで

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秋刀魚と東京

秋刀魚と東京

『秋刀魚の味』『東京家族』は、言わずと知れた小津安二郎監督の名作。

絶賛されている構図やカット割りの素晴らしさもさることながら、微妙な親子関係、哀愁漂う笠智衆の佇まいが切なく、ほろ苦く、じんわり心温まる物語。

わちゃわちゃしがちな毎日だけど、秋の夜長にしっとり日本酒でも飲みながら鑑賞して、心の平安を取り戻したくなるような。

また、『目黒のさんま』は世間知らずのお殿様の勘違いが面白い、落語の噺

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偉いぞ、カツオ!

偉いぞ、カツオ!

『サザエさん』では、わんぱくでおバカでずる賢くて、いたずらしたり、何か企んでは怒られてばかりいるカツオ君。

私も子供の頃、大人の真似をしたり、へりくつを言ってはよく怒られていたから、座敷に呼び出されて、「ちょっとそこに座りなさい」なんて言われて波平さんにお説教されるカツオ君になんだか共感していた。でも、カツオ君はいたずらばかりするので、なんでわざわざ怒られるような事をするんだ、と冷ややかに観てい

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