ずんだずんだ〜〜♫
ビールに枝豆が美味しい季節。どっちも好きな私はウキウキ、小躍り。
農家である実家では、昔、枝豆も作っていた。
出荷用をより分けて、はじいた枝豆はおやつになったから、夏は枝豆食べ放題。
だから、今でも枝豆大好き‼️
先日も飲み会でモリモリ枝豆を食べて後輩に引かれる始末。
そんな、気軽に食べちゃう枝豆だけど。
枝豆の出荷って、実は意外と大変。
簡単にいうと、種まいて、水やりや堆肥や土寄せを経て、育て、収穫する。
そこから、枝から鞘をもぎ、出来を選別し、袋詰めして計量して、箱詰めして出荷する。
努力と収量は比例しないし、枝豆もぎも、選別も、袋詰めも、箱作りも箱詰めも全部手作業。
よそは知らないけど、だいたいどこの農家さんもそんな手間暇かけて出荷してるだろう。枝付きとかで売ってるのもあるけど、ごく一部だし。
食べる側として、コースの先付やお通しで出されてもあまり手をつけられずに 残ることも多いし、食べるとしてもポンポン口に放り込んであっという間になくなる。
手間がかかるわりにあまり有り難みないのかも、枝豆って💦
野菜にはそんな存在のものが多いかも。
だから、食べる前に、その食べ物の向こう側にある、農家さんのことをちらっとでも、考えて、想って欲しいなぁと思う。
とはいえ。私は、おやつのビックリマンアイスやガリガリ君、お小遣い欲しさに、祖母や親戚のばあちゃん達のおしゃべりに混じって、枝豆もぎをしたり、箱こしぇ(出荷用ダンボールの組み立て)したりしていた。
今思えば、宝物のような思い出だ。
作業前の枝豆の枝の積み上がった、庭の桜の樹の下、陽が傾いた頃。
暑さはやわらぎ、少し涼しい風が吹き、ひぐらしが鳴き、トンボがたくさん飛ぶ中で、大人に混じって農作業をしている時の、なんとも言えない、風景の美しさ、豊かさ✨
枝豆と言えば。
仙台駅にずんだストリートって一角がある。
(ずんだってのは、潰した枝豆のこと。
豆を打つ(豆打・ずだ)がなまったものらしい。)
そのずんだはお餅に絡めたり、大福の餡になったり、おはぎをくるんだりするもので、東北の美味しい郷土料理なのだが、このずんだを使った、アイスやシェイクがもう、絶品✨なのだ。
枝豆といえば、そのまま食べるか、もち料理しか知らなかった私には、衝撃の美味しさだった。思わず歌い踊りだしたくなるくらいに。
焼き枝豆、豆ご飯、かき揚げ、白和え、ずんだ餅、ずんだスイーツ…
枝豆の魅力は尽きない。
〜〜〜〜〜〜おまけレシピ〜〜〜〜〜〜
農家直伝!枝豆の茹で方
何しろ鮮度命!
お湯をたっぷり沸かし、塩たっぷり擦り付けて洗い、ざっと投入して、3〜5分茹る。
ざるに上げて、美味しい塩をパラッと振って、広げて冷ます。(あおいでも良い。)
茹でて冷ますと甘味が開く。
ずんだ あん
もちにかけても、アイスに載せても美味しいヤツ。
枝豆を茹でて、鞘から外し、薄皮をむく。
すり鉢で潰して、むき枝豆50gに対し、大さじ1の砂糖を大さじ1のお湯で溶かして冷ましたものを少しずつくわえながら練り、好みで塩ひとつまみ混ぜる。
おもちや白玉団子にかけて。
※日持ちさせたいときは、小鍋か電子レンジで4.5分加熱して、雑菌を殺菌すると良い。よく冷ましてから冷蔵へ。
ずんだポタージュ
こんなおしゃれな枝豆味があるとは!!
むき枝豆250gに対し、玉ねぎスライス1/2個分をバターで炒め、お湯とブイヨン1個でひたひたにして10分くらい煮込む。
塩コショウで調味して、ミキサーで滑らかになるまで回して、残った薄皮などを漉す。
豆乳で好みの濃度に伸ばして、塩で味を調える。(ペースト2に対して、豆乳1とか。)
枝豆のチーズ白和え
定番の白和えも、チーズでコクを出すとワインに合うディップにもなります!
水切りした絹どうふ50gにクリームチーズ50g、砂糖小さじ1、塩ひとつまみ、好みで練り白ゴマ小さじ1を入れて、滑らかになるまで良く練る。
茹でて水気を切ったむき枝豆100gと合わせて練る。
ゴルゴンゾーラなどのブルーチーズをちょっとだけ入れて、はちみつをかけても美味しい。
おいでくださりありがとうございます。 不器用な料理人、たぬき女将が季節の食材、料理、方言にまつわるよもやま話を綴っています。おまけレシピもありますよ。