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美味しがりの魔法

少々オーバーに美味しがる事はきっと大事。


ほおばったら、一呼吸して、鼻から香りを楽しんでみること。


美味しかったら、美味しいの溜息をついてみること。


はぁ⤵︎

ではなく、

はぁ〜〜♨︎のほう。


もしくは、

うーん👃🌬

と、唸ってみる(おじさんぽいだろうか。)

美味しいものは素直に喜びたい。

みんなで美味しがる幸せ。


実家にたまに帰省すると、みんな美味しいものを食べたら、

『美味しいねぇ、美味しいねぇ』

と言い合う。

男の人たちも

『んめんめ』

言いあう。みんなで美味しさを共有する。なんだか、美味しがってみんなで食べると、美味しさが倍増する気がした。

ひとりごはんの味気なさ

一人でささっと済ます食事はあっという間に終わる。

上京してきて、一人暮らしの頃。

張り切って作って美味しく出来たご飯、

一人でいただきますして、ものの5分で食べ終え、

なんだか食べた気がせずにお替りしてしまって黙って食べ終えお腹だけが許容範囲を超えてしまった時の罪悪感と空虚感。

お腹いっぱいなのに、美味しいを共有出来ない。

これが、

“淋しい

なんだと気づいた。

賄いの時間。

店のお昼の賄いは、出来る限りみんなでテーブルを囲むようにしている。

和食屋だけど、飽きないように、和洋中エスニック、ご飯に麺類、なんでも作る。

バイトの子たちにもそれぞれの予定があるから、サーっと帰っちゃう子もいるし、大学の勉強やレポートが大変そうな子にはお弁当やおにぎりを持たせてあげる。

家族で食卓を囲む機会のあまり無かったのだろうか、中には、人との食事は居心地悪そうな子もいて、すぐスマホを見だす。

一緒に食卓を囲むことが押し付けなのかもしれないと思う事もあるし、みんなで美味しがろうったって、好みや好き嫌いがあるから共有出来ないかもしれない、とも思う。

それでも、『孤食』が問題になっている今、やっぱりみんなでテーブルを囲むようにしたいし、みんなでニコニコ、美味しいって言いながらご飯たべたら、

そのうち心が温かくなって、

なんだか人といるって良いもんだなって、ほっこりするような気がする。


美味しがりの魔法

を微力ながらかけ続けていきたいと思う。


〜〜〜〜〜おまけレシピ〜〜〜〜〜

鶏モモ肉の竜田揚げ ネギソース

ランチメニューでもあり、残ったら賄いになる。タレが美味しくて、飽きない、唐揚げはみんなの人気者だ。

☆作り方☆

①鶏ももは観音開きにして、筋を切り、皮に包丁の先でプスプストントンと穴を開けて、酒1:醤油1、ネギの頭、おろし生姜を合わせた液に入れ、よく揉み込む。(ビニールに入れると便利!) 出来れば味染みるようにしばらく置く。

②取り出して、両面に片栗粉をよくまぶす。(よくまぶすのがカリッとあげるコツ。) 余分な粉ははたく。

③フライパンに厚めに油を入れて、最初160度で3分、裏返して3分、そこから温度を上げて、175度で表面がカリッとするまで返しながら両面揚げ焼きにする。

④醤油:酢:砂糖:ごま油を3:3:2:0.3の割合であわせ、おろし生姜とニンニク、胡椒を入れてタレを作る。ネギのみじん切り、小ねぎの小口切り、白ごま、を合わせる。

⑤揚がった鶏を一口大に切り、④のタレをかける。












おいでくださりありがとうございます。 不器用な料理人、たぬき女将が季節の食材、料理、方言にまつわるよもやま話を綴っています。おまけレシピもありますよ。