ヒッチハイクから学んだこと ~なぜわざわざ知らない人の車に乗るのか~(1)
お久しぶりです。教育学部3年の林田です。
前回のテクスト
では、全く内容について触れられていませんでした。申し訳ありません。
8月のはじめ、大学の夏休みを迎えようとしていた時。以前から友人のヒッチハイク談を聞いていた私は、何の拍子からか
「行こう!!!」
とヒッチハイクに出発することを決断した。おそらく「あいつだけおもろいことしてずるい!俺もやりたい!」という赤子の駄々のような心情でヒッチハイクの実行が決定された。
方面は九州(別府温泉♨️と桜島🌋を見たかった)にし、鹿児島をひとまずのゴールにした。
8月8日、快晴広がる明朝の中、林田は西条ICの手前セブンイレブンに立ち、大きく「下関」と書いたスケッチブックを掲げた。
止まった。わずか1分で。
あまりにもアッサリと止まったので、逆に驚いた。車の中で何話そうか全然決めてないのに、気風の良い40代男性がこちらへとスタスタ歩いてくる。
(違ってくれ、まだ拾わんでくれ)と意味のわからん願いは通じず、ありがたく拾っていただけた。「腹減っとるやろ」とおにぎりとサンドイッチを貰った。はじめて人の優しさに触れた気がして、「この優しさは忘れたらいかん」と胸の中にしまった。
↑最初に乗せてくれた方達。本当にカッコ良かった。
大切にしまっておいたサンドイッチはその日の夕方には、バッグの中でペシャンコになっていた、。。
人生初のヒッチハイクは呆気なく成功し、その後1〜2時間ほど拾われない、ということはあったが、これといった難はなく大分の別府まで到達した。正直メチャクチャ感動した。。
・50年連れ添った老夫婦
・若い頃、バイク窃盗の追跡を逃げきるためにヒッチハイクしたトラックの運ちゃん
・東シナ海で中国船と睨み合った、海上自衛隊の自衛官
↑道中の宮島口。宮島感全く無いわ
とさまざまな人に乗せてもらった。自分が普通に生きてたら絶対に出会うことのなかった人々。
自分の知らんかった世界が、車内の会話でどんどん広がるのが、楽しくて楽しくてしょうがなかった。
ヒッチハイクの醍醐味って、
「SNSの普及で、自分のコミュニティにいくらでも閉じこもれちゃう今の社会で、自分のコミュニティに全く関係ない人と話せること」
なんやなと実感した!
そうこうして別府へ着いた。別府には自分の友人の実家があり、「林田がヒッチハイクする日、ちょうど帰省する日やから別府にこいや」とありがたい誘いをもらっていた。
だから鹿児島には、かなり遠回りな大分宮崎ルートを通って行くことにしてた。
14時ごろ別府SAに着き、嬉々として「着いたぞ!」とLINEを送る。
返事がしばらく返ってこず、16時ごろ「すまん、今日別府帰れんから好きに観光でもなんでもしてくれ」と返事が来た。
僕は別府SAから別府市街まで約15km、地獄の行脚で1日目を終えた。
↑着いた時のストーリー。嬉しすぎてこの後の予定を全く決めてなかった。撮影してる別府SAから写真の奥に写っている別府市街地まで約15km。だいたい2時間歩いた。脚が死んだ
-1日目終了-