環境の変化の受け入れ方

様々なタイミングで環境が変化することは多々あると思う。
身近なところかつ誰しもが経験する環境の変化であれば、”卒業”が当てはまると思う。幼稚園あるいは保育園の卒業、小学校、中学校、高校、大学の卒業など。多くの場合、卒業とともに入学や入社があり大きく環境が変化する。
環境が変わると、以前とても落ち着いてたところに戻っても全然落ち着かなくなったりする。非常に仲が良かった友人達とも「おや・・・話が合わないな」なんてことが起こり得る。これは結構ショックというか、心にグサッと刺さることが多い。また、同じ環境に戻ったとしてもそれが以前と同じである保証は一切ない。一度、別の環境で動き始めると前の環境に戻っても同じような感覚を得ることはできないんだ。

何故こんなことを書いたかというと。
GW中に実家に帰った。実家は一人暮らしをしている家からかなり近いから、帰ろうと思えばいつでも帰れる。しかし、このような連休中でなければなかなか足が向かない。
もう一つ、帰ろうと思った理由として実家で"猫"を飼い始めたようでその猫に会いたかったっていうのもある。そんなこともあり、年末年始以来実家に帰った。
返ってみると、年末年始までは『実家の自分の部屋』として維持されていた空間が完全に『猫のための部屋』に変わっていた。これは帰る前から分かっていたが、いざ目の当たりにするとそこそこ凹む。
そして家族で晩御飯を食べている時に、会話があまり噛み合わない。これは久しぶりに帰ったからと言えるかもしれないけれども、違う気がした。
【私が知っている実家】という環境が変わってしまったんだろう。
自分の部屋が猫のための部屋に変わり、『自分が居た痕跡』が無くなってしまっていた。
1人暮らしをするにあたって、確かに多くのものは持ってきているがそれでもいくつかは実家に置いて行った。しかしそれすらもどこかにしまわれているようで、実家なのに実家じゃない・・・・そんな感覚が襲い掛かってきました。ただただ落ち着かないという感じです。
つまり、環境が変わったことによって、昔馴染んでいたところに馴染めなくなってしまった。
今までも実家に帰ると落ち着かないことが多々あったが、自分の部屋があったのでそれなりに心を休めることができた。
しかし、今回実家に帰ってみて完全に自分が居た痕跡が消えているのを目の当たりにすると・・・全く心が休まらない。実家に帰ったのに夜寝れないという謎の現象も起こった。普段、出張などでホテルに泊まる時もぐっすり寝れるのになぜか落ち着かなかった。
本来であれば、拠点もしくは最後の砦的な実家がこのような感じになっており、受け入れるまでしばらく時間がかかりそう。受け入れられる日は果たして来るんだろうか。

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