月命日の思い出~2023.9.16 かききまなみワンマンライブ「月命日」 @ 月見ル君想フ

大切な思い出があります。
6年前の夏の日。原宿のギャラリーで開催された、かききまなみ個展。絵に囲まれた小さな空間で、かききさんの物語を聞いていました。成人式の日におじいちゃんが亡くなったこと、その日を境に子供時代の「まなみちゃん」はいなくなり、思い出を抱えて生きる「座敷童子」として生まれかわったこと。かきき作品に通底するテーマをその日に知りました。夕立の雨音と、この個展に合わせて制作されて会場に流されていた新曲「夢・夢・夢」を聴きながら。

第1部
・ようこそおばけの世界へ
・紅茶中毒茶
・迷いホタル
・いちご薬局
・ノスタルジック≒ホラー

かききまなみ月見ル君想フワンマンは、勢いのある曲たちで始まりました。終始笑顔でステージパフォーマンスを披露するかききさん。心の底から楽しそう!序盤からクライマックス感ある曲を連発してて、えっ大丈夫…?と思ってたけど、「ノスタルジック≒ホラー」前のMCで、これが第1部だと明かされます。

第2部
・アナログシンセパート(本、読んで/わたしは宇宙です/夢の中で/銀河(ぎんが)に願いを/ノスタルジック≒ホラー)
・ぼくの理想のエターニティー
・夢・夢・夢
・銀河(ほし)に願いを
・月命日
・ふなれいちゃん
・来世に期待しよう
・みえる子だぁれ

インスト曲をアナログシンセ(korg monotron DELAY)で変容させる演奏から始まった第2部は、これぞかききまなみの真骨頂、という幻想的な舞台でした。新曲「月命日」の前には、かききまなみが「座敷童子」になった物語…つまり、何故「活動十周忌」で「月命日」なのか、という所以が語られました。
かききまなみの創る世界、それが、ここに在りました。

アンコール
・黄泉がえれ祭灯
・夢灯り

アンコールを求める手拍子に応えて始まった、不穏で迫力のある「黄泉がえれ祭灯」のイントロ…!フロアで振られるたくさんの赤い旗…!これは掛け値なしにかっこよかった…!そして、守り手が声を合わせた「夢灯り」。
素敵な舞台は、こうやって大団円のうちに幕を閉じました。


思い出の曲、「夢・夢・夢」。それが、この舞台で、この流れで、あの頃よりもずっと表現力豊かになった歌声で披露された時、本当に、感動で打ち震えました。
かききまなみさん、素敵な思い出をありがとうございました。
そして、この月命日という日もまた新たな思い出となって、未来に響いていくのでしょう。

きっと、来場した方、配信を観た方、それぞれが持つ思い出に触れていった舞台だったのだろうと思います。最近かききまなみを知ったばかりの方にとっても、この日が思い出になることでしょう。

かききまなみの音楽は、一瞬で消え去るものではなくて、みんなの中になにかを残していくものだと思います。
月命日の思い出は、きっとみんなの中に生きていくのでしょう。

そして、これからも、みんなで見ていきましょう。懐かしい未来を。


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