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ゲイLGBT業界 あれこれ 〜ビデオ制作会社編 その1〜

ビデオ業界もIT編と同じで、ここもほぼほぼいざこざはない。
特に問屋とメーカーが掛け金でトラブったなど前代未聞、聞いたことがない。昔ながらの問屋は契約書すらまいてないとかもある。それくらい堅い業界で、その性質がゆえに新規参入もあまり歓迎されない。新規のメーカーでDVD場合もあったが、どこかのメーカーの派生や独立などであれば話は別なだけで、基本は若干煙たがるところから始まる。かなり排他的な業界である。

KOカンパニー

大阪の制作会社。リーディングカンパニー。
本当にストイックすぎかつ、ビジネスモデルはほぼほぼどれもレベニューシェアする形で、リスクヘッジも上手い会社である。意味は考えてほしいが、悪い意味ではない。本体である本部は少数精鋭でやれているのも納得できる。
かなりこだわりが強く、撮影はアングルから照明まで本当にプロ、ジャケットに関してはフォトショでばちばちに仕上げる作風を好んでいる。ジャケットは25%増しで作られていることがおおく、しかしながらみているうちになんか愛着が湧いてきてそのジャケット通りに見えることもある、ジャケットって恐ろしい。最近は、EASTレーベルをあげて、COAT WESTのような感じにしている点もおもしろい。
撮影に関しては、決め台詞がいつも同じなので、そろそろ何か新しいのを出してほしい。
店舗に関してはショップとクルージングを構えて、どっちも同じ場所だがそれぞれの店舗としてみせた。サテライトなども同じであるが、業界第一位の意地を見せたいのか、店舗を多く見せたい傾向が昔から垣間見える。
通販は、よく顧客の懐事情をわかった値段設定をしている。どのサービスも客のことを理解しているが故に、それぞれのサービスを完璧に仕上げてきている。
ゲイビデオの大学が作れると思う。

COAT

東京の制作会社。西のKOと東のCOAT、いわゆる二大巨塔である。
どちらもレーベルやめざす方向性が違うので、なんとも言えないがCOATは、モデルの品質がトップレベル。そのせいあって固定ファンBBAが多い。新作は毎月25日に情報解禁する。昔はグロスで円盤をだせば飛ぶように売れたが、現在は社内事情や諸々があって、ダウンロードに移行しつつある。とはいえ、2022年現在も全盛期の半分の本数に減ったもののモデルのレベルは質が高い。
エスコート系も始めたが、COAT WESTが担当しており、何度かリニューアルしている。売り方としては賢いと思う。
例の事件意向、法務関連に関してかなり敏感になっておりかなりまじめで穏やかな会社で、バラエティ豊かな人材が歴代の幕をかざった。若干この点はBadi(テラ出版)と似たような似てないような感じを想像させる。
とにかく、リーディングカンパニーであったことには変わらずそのブランドと風格は保ち続けて欲しいところである。
ゲイビデオの大学があった場合、おそらく主に話術契約学科、モデル選定科などを担当することになるであろう。私もかなり興味がある。

EXFEED

東京の制作会社。COAT独立系である。
体育会系一筋でマニアの心をよくわかっている。バーを間借りしてバーエスコートクラブを運営していたが、今はどうなっているのか。とりあえず一匹狼型であるが、コンセプトがわかりやすくほぼオールラウンドの層にささる作品を世に出し続けていると思われる。ここもCOATとおなじくモデルの選定、質に関してはとても高品質である(COAT DNAがはいっているのか否か)。また1人でやっているせいか、すべてがシステム化されており、モザイクに関しても処理しやすいように定点カメラを数台使うのみであまり動かさない。ジャケットに関してもテンプレート化されており文字と写真、ある程度のレイアウトとタイトルだけ入れれば完成であるもののこれだけでもまあまあ時間がかかると思うが、他社と比べればすこしテンプレ感は否めない。
とはいえ、かなりほぼお一人運営用ナイズドされているので儲かっているのではないかと思われる。サイトに関してもEC-CUBEからのカスタマイズでダウンロード配信まで作られているのでこれもコスパが良いと思う。
ゲイビデオの大学があった場合、おそらく主に独立ビジネス学科、丸坊主政策学科などを担当することになるであろう。

GAMES

大阪の制作会社。ごりごり系であり、COATの抜け人も多数いたことがある。
(すこしCOATとのそりが悪いかもしれないが、そこまでではないとおもう、なぜかは不明)
とにかくここもストイック。配信サイトが見にくいのに、動画の質がよすぎて、結局コンテンツがブランディングを成功させるという事例である。KO体質が似ており、少数精鋭でめちゃくちゃハードに頑張っている。というのも大阪からのメーカーは並大抵のストイックさではなく、本当に筋トレでいうと部位を変えながらほぼ6日ジムに通っているみたいなそういうレベルである。特に撮影陣は若干の前揃えで口裏合わせのケースなどもあるが、ほぼ体当たりでいくなど尋常ではないくらいすごい。また、こまめなモデルへの営業活動も名刺をちまちまと渡していたり、モデルの連鎖をつなぐために頑張っている。年末年始にはかならず神社にいくなど、人道的な部分もある。とくにこの会社は後退をしらず常に前進前進のみで、本当におそろしいくらい前しか向いていない。意味は想像にまかせるが、本当に日本一ストイックだと思う。きちんと各ポジションの担当が仕事ができるやつでないとおそらく無理だと思う。
海外でいうとベルアミとファルコンの間くらいのメーカー、少し系統は違うもののどっからモデル引っ張ってきているのかといつも不思議に思うくらいのモデルをリリースしている。大抵はD(伏字)という求人サイトで各社集めているが、それにしてもこんなにも筋肉を集めれるのはさすがである。
サーバーは某ビデオ会社と一緒なので、なんかみたことあるみたいな作りになっている。
ゲイビデオの大学があった場合、おそらく主に話術契約学科、編集情報処理科などを担当することになるであろう。

まとめ

とりあえず第一弾として書いてみたものの、全然書ききれないことが多く、墓場までもっていくはなしとかは書いていない。当たり障りのないことばかりしか書けなかったが、共通するのはとにかくゲイ業界はとてもいい人材が多い。しかし、いい人材が多いが故に、自分でもやるわとなって独立していく傾向もある。それだけポテンシャル高めの人がなぜかゲイには多い。
この世の中にも多くのデザイナーやクリエイターがいるが、それらを担当している中にはゲイが多いことも事実である。これらは、ゲイだからということではなく『こだわり』をもった職人気質が多い性格がいるからではないかと思われる。自閉症傾向によくみられるが、全くそういったことを揶揄しているわけではなく単にコレにかんしては絶対に許せない、だからとことんまでやるといった人材があつまることでプロダクトがとてつもなく強靭になっていくということである。

ということで格好つけてまとめまで書いてみましたが、次回は2010年前後のレーベルを書いていこうと思います。
しばしお時間ください。

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