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ガゼルさん 11

TAKUYA
私の中高時代は、JUDY AND MARYにどっぷりだった。ライブは行ってない。当時、田舎の中学生がぴあに電話して、大阪城ホールなんて取れるはずがなかった。
そもそも、ライブに行くという発想がなかった。
YUKIも好きだったが、TAKUYAが憧れだった。私の青春そのものだった。
ROBOTSってご存知だろうか?
TAKUYAのソロユニット名。
CDが擦り切れるまで聞いた。
兄も知っていた。しかし、兄以外の人間からROBOTSなんて言葉を聞いた事ない。かなりマイナー。

5月4日
兄がうちに来ていた。春ツアー大阪に行くために。そして、5月5日に新曲リリースされるので待機していた。
5月5日0:00
新曲リリース!青春ゾンビィィズ!
聴き終えた2人の感想は酷似していた。
「ジュディマリみたいな、なんか90年頃を思い出す感じがする。耳にしっくりくる。懐かしいような、新しいような。混乱するね。」

TAKUYAだった。

2人で夜中に奇声をあげた。
春ツアーに挑むテンションは最高潮だった。

春ツアー
10th Anniversary Tour 2022~drawer~

グランキューブの思い出は、物販めっちゃ並んだ。です。物販終了間際は空いてるよねってちょい遅めでいったにも関わらず。めちゃ混み。

ハッピーエンドとそれから。
これが大好きなんです。高校時代を思い出す。
当時の彼女とよくいたスーパーの駐車場は今は分譲地になっている。

ツアーは全体的に聞くセトリでした。

いろいろ感じたかもしれない。
もっと記憶に残っててもよかったのかもしれない。
でも、この後の出来事で、全て吹き飛んでしまった。

最後のMC。
ファミえんの発表があり、全員のボルテージがMAXだった。
真山「ここでね。もう一つ大事なお知らせがね。あるんですね。」
ん?なになに。

『新メンバーオーディションやります。』

えぇぇぇぇぇぇぇ
うわぁぁぁぁぁぁ
声を出してはダメのに、ファミリー達の心の声が会場に響き渡った。
これにはステージのエビ中ちゃんも焦ってた。
多分、予想と違う反応。
ファミリーは喜ぶとでも思ってたの?
ねぇ校長??

来年からは8人でやるんでなかったの?
またオーディションやるの?人増やすの?
ひなたの変わり入れるの??
不安でしかない。
素人の集まりにする気??
姉メンの負担が増えるだけやん!

帰りの電車で、兄とファミえんの宿を確保した後は、オーディションについての議論だった。
兄も同じ事を感じたらしく。重い空気のまま私の春ツアーは終わった。

GWが開けると、私は会社に辞表を出した。
俺らしく行きます。たとえどんなことになっても。
確実に所得が下がる。なおさら現場に行けなくなってきてる。

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