【バーティカルSaaSスタートアップ調査】 2021年7月第5週に調達している世界の注目事例5選！vol.09
皆さん、はじめまして！
Gazelle Capital アソシエイトの近藤絵水（こんどう えみ）です。
山木からバトンを受け取り、今回から近藤が担当させていただきます
多くの方に読んでいただければ嬉しいです！
頑張ってまいります🔥
以下、海外のバーティカルSaaSスタートアップの中で自身が気になったところを5社ピックアップしてご紹介していきます。
それではどうぞ👇！
①カレンダーベースの生産性プラットフォーム 「Loopin」
https://www.loopinhq.com/#second-fold
設立🏢：2021
拠点🏠：インド、アメリカ
調達日🕑：2021/07/28
調達額💰：$820K
ラウンド🚉：シード
今回の投資家👤
（リード）VentureHighway
（その他）First Cheque、Other angel investors
【事業内容】
「Loopin」は、新しい時代のカレンダーベースの生産性プラットフォームです。
コロナの蔓延により、多くの企業でリモートワークが推奨されたり、時差通勤が主流になったりと働き方が変わってきています。そして経営幹部の多くは、リモートワークなどの新しい働き方がこのまま浸透すると予想しています。5,000人の従業員を対象とした2020年のGartnerの調査によると、87％もの人がリモートで仕事をすることを好みます。そのため労働者それぞれの最大の生産性を引き出すために就業日を決め、それぞれのタスクを上手く管理することが大切です。
今までカレンダーは自身のイベントや会議などの情報を管理するのみに利用されてきました。「Loopin」を利用することでカレンダーで自身を管理して生産性を向上させ、有限な時間を有意義に使うことができます。たとえば会議に参加することで得たタスクやその期限、重要なメモなどの情報まで「Loopin」で管理することができるのです。カレンダーで自身の予定だけではなくタスクや期限など全てを管理できるようになることは、コロナ禍各々で行う私たちの仕事の生産性を上げてくれることでしょう！
記事リンク：https://saasindustry.com/news/loopin-raises-820k-in-a-seed-round-led-by-venture-highway/
②企業のコンプライアンス違反を軽減する 「LogicGate」
設立🏢：2015
拠点🏠：アメリカ
調達日🕑：2021/07/29
調達額💰：$113M
ラウンド🚉：シリーズC
今回の投資家👤
（リード）Jump Capital、High Alpha
（その他）Greenspring Associates、PSG、Silicon Valley Bank、Next Play Ventures
【事業内容】
2015年に設立された「LogicGate」は、企業がリスクを処理する方法を再定義するのに役立つプラットフォームを提供しています。「LogicGate」では、コンプライアンス管理やエンタープライズ管理、情報セキュリティ（ITリスクや脆弱性）の管理、第三者へのリスク管理、監査の自動化及び一元化など多くのことができます。
リスクやプロセス等に関するさまざまなGRC基本情報／基本機能を備えたプラットフォームと、リスク管理、コンプライアンス、内部監査をはじめとするさまざまな機能を提供するアプリケーションから構成されているGRCツールの市場は10〜15年前の顧客関係管理（CRM）市場に見られる成長のように、大幅に成長していると言われています。
「LogicGate」は、現代の企業が抱えるリスク管理のニーズを満たすために必要なツールと俊敏性を備えた、総合的なノーコードプラットフォームに対する市場の需要に対応することを目指しています。
③開発者向けのAPIを利用した、リアルタイム検索を提供する 「Algolia」
設立🏢：2012
拠点🏠：アメリカ
調達日🕑：2021/07/29
調達額💰：$150M
ラウンド🚉：シリーズD
今回の投資家👤
（リード）Lone Pine Capital
（その他）Glynn Capital Management、Fidelity Management and Research Company、World Innovation Lab (WiL)、Twilio、Salesforce Ventures、DAG Ventures、Owl Rock Capital、Steadfast Venture Capital、Accel
【事業内容】
「Algolia」は開発者向けのAPIを使用して、アプリやウェブサイトにリアルタイム検索を統合することができます。現在、Slack、Stripe、Medium、Zendesk、Lacosteなどの有名企業を含む10,000を超える顧客がいます。
また「Algolia」は、検索APIに加えて、他のリアルタイムAPIにも拡張されています。たとえば、Algolia Recommendationは、eコマースWebサイトでリアルタイムで製品を提案することができます。webサイトに訪問した訪問者の意図を分析して、購入する可能性があるかないかを予測します。そしてその後その情報を活用して、コンテンツを動的に更新したり、プッシュ通知を送信したり、特定の訪問者だけの特別オファーを表示したりするのです。
Algoliaは現在、評価額が10億ドルを超えるユニコーンです。
今回彼らは22.5億ドルの企業価値で、シリーズDラウンドで1億5000万ドルの資金調達を行いました。2019年10月のシリーズCラウンドと比較すると、同社の評価は4倍以上にもなっています！年間の経常収益が前年比で180％増加したと言われています。
日本からも世界にユニコーンを生み出したいものです！
④販売報酬およびインセンティブをリアルタイムで可視化する 「QuotaPath」
設立🏢：2018
拠点🏠：アメリカ
調達日🕑：2021/07/29
調達額💰：$21.3M
ラウンド🚉：シリーズA
今回の投資家👤
（リード）Insight Partners、HubSpot Ventures、ATX Venture Partners
（その他）Integr8d Capital、ATX Venture Partners、Stage 2 Capital
【事業内容】
「企業がパフォーマンスがよく意欲的なセールスチームを結成、拡大する」ことを使命として設立された「QuotaPath」は、ダッシュボードにてリアルタイムで販売報酬およびインセンティブを確認することができます。「QuotaPath」を使用することで営業チームは正しい収益を予測し、正確な多くの目標をつくることができるようになるのです。それにより正確な目標を立てることで会社の収益に結び付けることが可能になります。
2020年6月に有料プラットフォームを立ち上げた「QuotaPath」は、SaaSからコマースショップ、結婚式場や葬儀場などのローテクビジネスに至るまで、3人〜数百人の担当者を抱える企業と協力しています。
彼らの成長は目を見張るものがあります。「QuotaPath」は2021年1月以来600％の収益成長を遂げています。またプラットフォームには5,000人を超えるユーザーがおり、そのうち40％が有料です。
アメリカには1,050万人の営業担当者がいるため非常に大きな市場です。860万ほど営業職の人材がいる日本でも営業をサポートするツールはいくつか見受けられますね。
⑤オンライン小売業者に対し、ECでの受注から配送までをサポートする「Outvio」
設立🏢：2018
拠点🏠：エストニア
調達日🕑：2021/07/31
調達額💰：$3M
ラウンド🚉：プライベート
今回の投資家👤：不明
【事業内容】
「Outvio」はスペインとエストニアの中規模および大規模のオンライン小売業者に配送ソリューションを提供しています。
オンライン小売業者は通常、社内の配送ソリューションを作成するために、様々な連携ツールを使用するか、自社で内製するために開発者を雇う必要があります。Outvioは、購入後の配送設定を問わず、あらゆるサイズのオンラインストアを提供しています。また「Outvio」は顧客がパッケージを返品できるAmazonスタイルの顧客体験を再現しています。
私たち消費者の88％以上が、小売業者の受注から配送までの一連のプロセスや配送状況を伝えて欲しいと言います。これらの業務で上記を気をつけなければ、ECで商品を購入してくださったお客様を失ってしまうこともあります。「Outvio」は、オンラインストアで受注後に発生するすべての物事を合理化し、購入後の素晴らしい顧客体験によってリピーターやブランドロイヤルティを持つ顧客を生むことです。
コロナ禍により増えたECでの購入がもっと便利に、配送までがスムーズになることはとてもありがたいですね。
今週もありがとうございます🙇♂️
以上が2021年7月第4週に調達している世界の注目事例5選でした！
Gazelle Capitalは今回ご紹介したような既存産業に対するソリューションとしてSaaSを提供しているスタートアップに多く投資をしております。
この事業領域で起業を検討中の方や、このような領域で起業されている方はぜひGazelle Capitalの問い合わせフォームまたは近藤のTwitterにてDMでご連絡くさだい！
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