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もうとどかない 贈る言葉

拝啓

桜の花の便りが聞かれる頃になりました。上着無しで外に出かけられる日も近そうです。そんな毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか?

わたしは特に変わらない毎日を過ごしています。家と会社の往復です。仕事に疲れ、長く続けていたお弁当生活も一時中断しています。
仕事に疲れているといっても前職ほどの残業時間はありません。半分以下です。ですが、毎日家に帰って簡単な食事を作りそのまま寝てしまう毎日です。少し前の、寝る前にゲームをする余裕があった自分とはほど遠い生活になってしまっています。
なぜそんなに毎日疲れてしまうのか?運動をしないせいで体力がないからでしょうか。

実は
3月末で退職された方々がいます。どの会社でも春は別れの季節。人事異動等で皆さま悲喜交々としていることではないでしょうか。
退職して仕事をするメンバーが変わってはや2週間。正直、「あの人がいてくれたらな〜辞めないでいてくれたらな〜」なんて今さら思うことはないですし、全部自分で対応した方がもちろん時間はかかるけれど進捗の管理はしやすいので、楽ではあります。
しかしながら納得いかないこともたくさんあります。仕事の引き継ぎを平等にできていなかったり、そもそも引き継ぎの漏れがあったりということが多すぎます。「本当に引き継ぎが漏れていることはもうないですね?」と散々確認したにも関わらず、やはり漏れはあります。

もちろんわたしも同じ人間です。ミスも漏れもたくさんあります。ですが、わたしが辞める立場になったら「退職後もできるだけ良く思われたい!できるだけ多くの人に退職を引き止められたい!」と思ってしまうが故、一生懸命引き継ぎをすると思います。これはわたしの意見の押し付けですから、同じ対応をしてくれなんて言いません。ですが、最低限漏れなく対応するのは社会人としてのマナーではないでしょうか。新卒1年目じゃあるまいし、と思うのが正直なところです。

自己都合で退職される人は少なからず仕事への不満があって退職、ということが多いですから、同じ仕事をしている人も嫌いだったのでしょうか。嫌いな人たちに引き継ぎをするなんて嫌だったのでしょうか。引き継ぎをしないことで、会社にダメージを与えようとしているのでしょうか。
どちらにせよ二度と会うことはありません。どうぞ元気にお過ごしください。あなたが大嫌いな会社で働いているわたしたちのことも全部忘れてくださいね。どうか、「前の会社は給料が低くて〜」と悪口を言う材料にしてくださいね。どうか、「前の会社は優しい環境だったなぁ」なんて、思いませんように。

新しい環境で心機一転、皆さまの幸福をお祈りいたします。

敬具


『頑張りたい』と『頑張らなきゃいけない』は全く違うものだと思う。頑張らなきゃいけない環境に身を置き続けて、自分の体力や精神を削られていく時間がずっと続いている気がする。頼れる人がいなくて自分ひとりでなんとかする力を身につけている、わたしとしては不快領域で働いている今の状態を会社は『成長』と呼ぶのかもしれない。では、丁寧に仕事を教えてもらい、先輩のサポートもあり、やり慣れたことを自分ひとりで遂行できるようになることは『成長』ではないのか?今日も、自己成長という曖昧な言葉に踊らされている。

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