癒樹工房1

超マイナー業界「エクステリア・外構業界」マーケティングトレース!

はじめまして。初めてのマーケティングトレースで「癒樹工房」というエクステリア・外構業界の企業について分析しました。
URL: https://www.yu-kikobo.com/

エクステリア・外構業界というのは一軒家の庭や駐車場のデザインから設備の施工までを行う業界です。現在、この業界のプロジェクトに携わっており、気になった企業があったため初のマーケティングトレースをしました。初なのにあまりメジャーではない業界を取り上げるのはどうだろうと思ったりしましたが、もうやってしまったので書きます。笑

癒樹工房とは、毎月たった5件だけの案件しか行わないエクステリア・外構会社です。平成14年設立で実店舗を関東に6つ、東北に2つ持っています。営業万マンを1人も有さず、展示場もなし、無料相談や見積も行わないことが特徴です。

なぜ私がこの企業を取り上げたかというと、無駄を省きネット×アナログを追求したマーケティング手法に感動したからです。
癒樹工房のマーケティングを一言で述べると、
「きれいなウェブサイトで人を集め、分厚いカタログでユーザーからの信頼を得る」
となると考えました。以下、詳細を書いていきます。

※初なので記事の構成は黒澤さんのBAKEマーケティングトレースの記事を参考にさせていただきました。 
参考: https://note.com/tomokikurosawa/n/n7e122ee5faae

マクロ環境分析

まずは癒樹工房を取り巻く市場のマクロ環境分析を行います。

PEST分析

癒樹工房3

PEST分析からの考察
➝大手ハウスメーカーなどからの下請けを行うことが多かった業界で営業に頼らずネット集客に取り組み独自ブランドを築いた

5force分析

続いて、5force分析を行い癒樹工房のポジションを分析します。

癒樹工房4

5force分析からの考察
➝ネット集客とアナログでのユーザーからの信頼を強みに、エクステリア1次受としての地位を確立

バリューチェーン分析


いち早く業界の主流から抜け出し独自のポジションを築いた癒樹工房。

改めて、ネット×アナログの仕組みを確認していきます。

癒樹工房5

サイト上で完結せず、アナログ(しかも超大ボリューム)を巻き込みユーザーからの信頼を得ていく仕組み。癒樹工房のKSFはこのアナログでのボリュームだと個人的には考えています。

4P分析


ミクロなマーケティング施策を読み解いていきます。

画像4

この分析で癒樹工房の価格がわかりにくいなと思いましたが、あえて価格の優先度を下げ価格を気にせずにエクステリアの完成度としてのこだわりをユーザーと一緒に追求しているのかもしれません。

ポジショニングマップ


癒樹工房のポジションは、価格は後回しにかゆいところまで手が届くエクステリア施工会社かなと考えました。

癒樹工房6

癒樹工房成功のまとめ

早々と疲労を感じていますが、簡単にまとめてみました。

従来のエクステリア会社
①大手ハウスメーカーからの下請けが多い
②ネットで集客はせず、無料相談、見積の数を増やし足で案件をもらいにいく
③下請け構造から抜け出せず、疲弊していく

癒樹工房成功のポイント
・業界の常識にとらわれず、ネット集客にいち早く力を入れる
・営業を一切行わずネットで集客
・クロージングは特大ボリュームのアナログ雑誌で行う
・施工に満足したユーザーがリアルの口コミで集客してくれる
・手がけた庭がそのまま広告塔になる(これは癒樹工房に限った話ではないですが・・)

癒樹工房2

もし自分が癒樹工房CMOだったら?


正直、もうそんなことを考える頭残ってないですが振り絞ります!

広告・広報プロモーションの視点ではこれは有りだなというのがあります。

①予算〇◯◯万円以上の方限定で超高級事例だけまとめたプレミアムカタログプレゼント
②月1件だけのプレミアム施工プラン

ハイエンド層だけをターゲットにしたカタログを作成し、月1回限定の施工プランを作成するのはいかがでしょうか。月1度しかないという特別感と同じ層の事例だけを集めたカタログの存在によりハイエンド層の信頼を得やすくなるのではないかと。

この記事がそもそも業界の人の目に入るかすらわかりませんが、もし興味を持っていただけたらなと思います。

初ノート・初マーケティングトレースは以上となります!読者の皆さんありがとうございました!


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