FaaS(Factory as a service)として進化する深センの工場

深センでのハードウェア開発は、とにかくすべてが早い。12時間もあれば、基板を製造でき、24時間もあれば、その基板に部品を実装し箱詰めまでおこなえる。

基板の製造や部品の実装をおこなうサービスの事を、業界ではPCB(printed circuit board) Serviceと読んでいる。日本ではP版.comなどが有名だ。

FaBoというオープンソースハードウェアのプロジェクトで、のべ500回以上の基板製造を深センのPCB Service業者に依頼してきた。DFRobotElecrow, Fusion PCBなどのPCB Serviceを利用したあと、最後に落ち着いたのがJDBPCB(深圳捷多邦科技有限公司)だ。JDBPCBのサービスブランドとしてPCBWayPCBGogoが有名だ。

JDBPCBは、2013年に設立された6年目のスタートアップだ。社員 520人、保有工場は5箇所、1日に2100発注を受ける規模まで急成長している。世界最大規模であり最速であり、さらに最先端の製造設備と製造管理システムを構築している。まさにPCB Service業界のリーディングカンパニーである。

JDBPCBと他のPCB Serviceの違いは、オンラインで管理された製造管理システムにある。基板製造の進捗は、リアルタイムで秒単位で管理されている。発注者であるユーザも、それをリアルタイムにWebで見ることができる。

創業メンバーの王さんは「当社は収益よりも速度を最優先している。速度こそがイノベーションだ」という。とにかく、早くて、安い、それがJDBPCBだ。

工場には、シェアリング的な発想が組み込まれている。インターネットから大量の発注を受け、オンラインで管理された進捗管理システムで、各プロセスの作業を最適なバランスで割り振っていく。それと同時に、発注者であるユーザは、自分の基板の進捗をリアルタイムにチェックできる。

その世界感は、まさにFactory as a Service(FaaS)だ。

JDBPCBの工場は深セン中心部の50kmほど郊外にある。工場には、基板加工や部品実装の最先端の工作機械が大量に並んでいる。

ヘッドオフィスは、深センの中心部にある。役員をはじめとした主要なスタッフは、1980年代の生まれだ。

深センに到着し、まず向かうのが、このJDBPCBの工場になる。いまから、飛行機で香港に移動し深センに入境するが、2日前に発注した基板が丁度しあがっているころだろう。

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akira

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