深センハードウェア開発合宿

GWは、深センでハードウェア開発合宿をしてくる予定だ。今日は、その準備。まずは、深センの最新動向収集。

現在の深センには、2つの視点が存在していると思う。1つが「ハードウェアのシリコンバレー深セン」。もう1つは、Tencentを始めとする「インターネットイノベーションの拠点としての深セン」 。

「ハードウェアのシリコンバレー深セン」のポジショニングを的確に表現しているのがWiredの深セン特集の動画である。深センには、今やオープンソースハードウェア的な思想を軸としたハードウェア開発のエコシステムが存在している。日本や欧米のIP(知的財産)をベースにしたエコシステムの対局にあるモデルだ。

動画からわかるように、深センのエコシステムでは、多くのIPはオープンソースハードウェア的なものとしてシェアされる。これはIP所有者が希望しようとしまいと、エコシステムの中ではシェアされる。それが原動力となり、深センでは、早く、安く、オープンなハードウェアが日々開発されている。深センには、ハードウェアの型番はあっても、そこにメーカー名は刻印されないハードウェアが存在する。1つの型番のハードウェアを、複数のメーカーが製造し、より良いハードウェアを開発したものが本物となる。

深センでハードウェア開発合宿する最大の理由は、その速度だ。日本でのハードウェア開発は、深センの対局にある。多くの仕組みやシステムはIPをベースとした厳選された高品質商品のために最適化されている。そのため、速度よりも品質重視となる。日本に比べ深センでは3倍〜5倍ぐらい早く作業が進む。今回は、製造というよりも、その前の段階のプロトタイピングに焦点をあてている。

深センハードウェア開発合宿では、[基板の設計]→[部品選定]→[基板の試作]→[部品の実装]→[評価]というサイクルを高速にこなそうと考えている。

作業場所は、電気街「華強北」に位置するTrouble MakerというCoWorking Spaceを使用する予定だ。ここには、リフロー機がある。そして、スペースの下の階が部品屋なので、すぐに買い出しにいける。

「華強北」には、部品問屋という位置づけのお店が多く、製品試作に必要な部品がすぐ手にはいる、もちろんその部品は量産時にも使える。

また、Tencentを始めとする「インターネットイノベーションの拠点としての深セン」という視点もあるが、上記の話とは違う価値観が存在している。Tencentを始めとするスタートアップは、深センのソフトウェアパークの発展とともに成長していった。2003年には、深センはモバイルベンチャーの拠点となっていた。広州省に位置し、ソフトウェアパークでの支援策が充実した深センに、若者が集まってきたのだ。

また、そのころは深センには、深セン大学しか存在していなかったが、40以上の大学院の誘致に成功し、今や毎年 1.3万人近い工学系人材を輩出するにいたっている。ただし、中国でのインターネットでの情報配信は、ICP登録制になっているため、外国人が気軽にWeb系サービスを立ち上げる事はできない。「インターネットイノベーションの拠点としての深セン」も魅力的だが、そのエコシステムに参加できる人たちは限られている。

明日の夜の便で深センへ移動となる。「ハードウェアのシリコンバレー深セン」のエコシステムに突入し、深セン速度を体験してこようと思う。

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akira

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