プログラミングワークショップ

こんにちは、岩崎です。先週の日曜日にかねてから計画していた外国人の子どもたち向けのプログラミングワークショップを開催しました。やろうと思った経緯などは以下のnoteをご覧ください。

https://note.com/gch/n/nf6ddccf7de1e

当初は教室を想定していましたが、色々と考えた末に単発のワークショップに落ち着きました。また、内容もプログラミングと一緒に自分自身のWebエンジニアとしての仕事紹介を行う形にしました。

当日の参加者は全部で5名、年齢的には高校生〜大学生くらいの子が中心でした。ありがたいことに、中にはわざわざ群馬から来てくれた子もいました…!

前半: Webエンジニアの仕事紹介

最初に1時間ほどかけて自分自身の仕事紹介を行いました。理由は、そもそもプログラミングを使った仕事がうまくイメージできない子が多く、プログラミングを学んだ先にどんな仕事があるのかが見えづらいと考えたからです。

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日本人でもそうですが、Webエンジニアやプログラマといった仕事はまだまだ認知度が低く、実際どのように仕事をしているのか、メリットやデメリットは何なのかというのが外からだとなかなか見えづらい側面があります。

仕事紹介では自分が関わっているサービスや最近実装した機能、職業柄嬉しいポイントや大変なところなどを中心に話しました。

後半: プログラミングワークショップ

後半はプログラミングワークショップと題して、約2時間に渡りProgateを使ったワークショップを行いました。Progateは初心者向けのプログラミング学習サービスで、わかりやすくとても良かったです。当日やったのは無料でできるコースのほんの一部ですが、それでも結構楽しめました。

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ワークショップでは自分が前に立って説明しながら、HTML&CSS初級編を途中まで一緒に進めました。

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下の写真の左端に見えるのはプロジェクターの高さを調整するために置いたガラナの箱です(笑)

最初は戸惑っていた子も最後にはスムーズに問題を解いており成長を見た気がしました。若さって素晴らしいですね。

プログラミングを学ぶことの意味

前回の記事にも書いたのですが、外国人の子どもたち(特に在日ブラジル人の子どもたち)がプログラミングを学ぶことの意味はいくつかあると思っています。

一つ目はプログラミングに国境がないこと。日本でもブラジルでも仕事をすることができます。双方を行き来しながらキャリアを作ることだってできるのです。

二つ目は学歴が関係ない世界であること。今回会場を提供していただいたABCジャパンがフリースクールの活動をされていることからもわかるように、外国人の子どもたちが日本の学校に適応するのは簡単ではありません。日本にはブラジル人学校も存在しますが、多くは正式な認可を受けておらず大学受験もハードルが高いのが実情です。しかし、プログラミングなら就職に学歴は関係ありません。

さらに言えば、この数十年で工場労働者として構造化されてしまった日本のブラジル人コミュニティを変えることができるかもしれない、プログラミングにはそれぐらい大きな可能性があると思います。

プログラミング言語は自然言語と似ています。それはPerlのような言語学者が作ったプログラミング言語があることからも明らかです。

プログラミングと付き合う方法は一つでありません。真剣にプログラマを目指す道もあれば、趣味でプログラミングを続けることだってできます。日常的にプログラミングをせずとも、今回みたいなワークショップにだけ参加するという関わり方もあるでしょう。まさに自然言語との関わり方が多種多様であるように、プログラミング言語にも関わる人の数だけ関わり方があります。

しかし、まずは知らなければプログラミングと関わることはできません。一度知ることができたならば、そこから先はもう自由です。今回のワークショップがそんな機会になったならとても嬉しく思います。

今後の展望

ひとまず今回のワークショップは無事終了したわけですが、ありがたいことにまたやってほしいという声をいただいたので、可能な限り今後も継続していきたいと考えています。

次も同じ内容を続きからやってもいいですし、今度はポルトガル語でやってみてもいいでしょう。日本各地のブラジル人コミュニティを行脚して開催してみるのもありかもしれません。第2回をどういう形にするかはこれからゆっくり考えたいと思います。

ワークショップ開催にあたり相談に乗ってくれた方々、チラシ作成や当日の会場提供など多岐にわたりご協力いただいたABCジャパンの方々は本当にありがとうございました!Muito obrigado de coração para todos :) 


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