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BEが大切な時代

経営者は孤独だと言う言葉があります。
危機はその現実を露骨に表出させたりします。

キャッシュフローに余裕のない友人の経営者が、なんとか会社を維持させようと、本当に寝る間を惜しんで様々な事を考え、打ち手を打っています。

様々な打ち手を次々と社内に発表している中、休業補償制度を使って、休業にできる社員を募集しようと幹部に相談している局面で

「何%保証してくれるんですか?」

と言われている場面に立ち合いました。

社員の目は攻めるような冷たい目でした。

こういう経験を積み重ねで、経営者の心の中に刻み込まれる言葉があります。

「どうせ。」


手前味噌ですが、僕が今、社員に今一番言われている問いが
「僕たちに今できることはなんですか?」
です。

「自分が」何ができるのか?考えてくれて動いてくれている事を、本当に誇りに、尊敬の念をもっています。

人の心ほど頼りになるものはなく、同時に人の心ほど恐ろしいものはないと思います。

本当に人の心はうつろいやすく、紙一重というか表裏というか繊細なものだと思います。


僕は、今素晴らしいメンバーに恵まれているだけかもしれません、今たまたまそうだというだけかもしれません。

しかし僕自信も、過去に何度も、
「どうせ。」という気持ちに飲み込まれそうになった経験があります。
その苦しみを何度も経験して、やっと最近では随分変わってきたように思います。

何が変わったのか?

今、企業は強制的に「テレワーク」の実施を求められていると思います。

「どうせ。」という気持ちが強い経営者にとってテレワークの実施は、大きなハードルがあると思います。

昔の自分だったら、「どうやって監視の仕組みを入れよう?」という思考になっていたように思います。

正直、今の僕は全く心配をしていません。
(自浄的に必要ならその機能は内部からできると思っている。)

なぜそうなったのか?

それは、多くの尊敬する苦難を乗り越えてきた先輩経営者に、繰り返し指導して貰ったからだと思います。

経営者としてのあり方 BE

恋愛のような身近な人間関係においても、

「どうせ。」と考え、疑い、監視するのか?

信頼し、深い愛を持つのか?

どちらのBEに自分がいるのか?

自分がどちらで関わってもらったときに、より前向きになれるのか?

サボってしまうことも、全くゼロではないかもしれません。
それでも信頼して貰う事。その時に人は(自分も含めて)前向きになれるのだと思います。

つまり、無条件に信頼する、愛するという「あり方」を経営者ができるのか?それが会社にあり方として派生するのだと思います。

DOではなくBE
監視ではなく信頼


4月1日から今年の新入社員に研修をしています。

「時代はどう変わるのでしょうか?」

という質問を繰り返し受けている気がします。この混迷の時代に社会に出てきた新入社員は、どう生きるべきか?とても不安に感じているのだと思います。

そして僕は
「DOではなくてBEが大切な時代になると思うよ。」

いざというときに助けてくれる仲間がどれだけいるのか?が、大切な時代だと思うよ。

その為には、今自分に余裕があるなら、まわりの困っている人の気持ちを想像して自分が出来ることを考える。

その考える力こそが大切な時代だと思うよ。と、自信をもって話している自分に気付きます。

BEを深めるにはどうしたら良いのか?毎年そんな研修ばっかりやって来たんだなと気付きます。

そして、コロナは多くの社員のBEがこんなにも育っていたことを感じることのできる貴重な機会になっています。

もちろんBEだけで全てが解決するわけではありません。

緊急時に特に必要になるのがBEだという事を改めて考えて考えてみると東北では震災が思い出されます。

大災害を乗り越えた女川で、まずは経営者が考えるきっかけを。5月8日開催できるかは分かりませんが

「緊急時のリーダーのあり方」
みたいなフォーカスで女川の方とお話しできたらなと思います。そして組織としての具体的なDOにも触れられたらよいなと思います。
ちょっと、視点大きくアフターコロナを考えるきっかけにご一緒できたら。

場のエネルギーを体感する女川|西坂勇人/GCストーリー @GCNISHIYAN #note

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