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コロナよ。何を考えたら良い?



震災で変わったのは意識


2011年3月11日東北に震災が起きました。2万人近い方が亡くなりました。

私は直接の被災をしていませんが、震災以降東北との関わりを深め、現在は東北の起業家育成支援の役割や、最も被災率の高い町、「女川」にサテライトオフィスを置いて

震災によって起きた「意識変容」に関心を持って過ごしています。

どちらかというと、内向的で知られるのが東北人です。

仙台が震災以降、全国で第2位の起業率になっている事を知ご存知でしょうか?
また、その起業の目的が他の地域と比べると明らかにソーシャルに向いていて、行政としてもそのような志向を強めている事をご存知でしょうか?

東北の起業家との深い対話を進めると、創業の経緯で涙を見せる起業家が多いことに驚かされます。

東北で活躍する起業家やNPOや行政の方と会うと、多くの人から声を合わせたように聞かされる話があります。

「震災によって意識が変わった。だからこういう生き方をしている。」

私達もコロナで意識と生き方が変わるのでしょうか?

そうだとしたら、どのように意識が変わるのでしょうか?


あなたのまわりは、あなたっぽい


僕は自己紹介でも書いているように、「あらゆるコミュニティに幅広く関わる」という特徴がある人間だと自負しています。

そこで一番感じている事は、

「同じ価値観の人間が集まる。」

といういたってシンプルな法則です。

人は集まって、「そうだよねー」という話をする事が「快」なんだと思います。

「あなたの考え方は違うと思う。」という会話はストレスです。

自分の考え方に確信を持って、「そうだよねー」という人たちに囲まれて考え方を強化する生きる事はとても快で楽な生き方です。

いろんなコミュニティに行ってみて思うのは、「っぽい」人たちが集まっているという事です。

最近ではSNSでも、「っぽい人」がそのSNSの特性によって集まって「そうだよね~」ってやってますよね(笑)

それを否定するつもりはありません。が、自分が特定の考え方で、それ以外を排除しているかもしれないことには注意が必要です。

特定のコミュニティで考え方を強化し、それが独善になってくると
「排他的」になります。

あなたのまわりには、あなたっぽい人が集まっている。

違うところには全く違う考え方の人がたくさんいる。

この当たり前の事実を、しっかりと受け入れる事はとても大切なことだと思います。

あなた。とはあなたの意識の話です。
そしてそれは、今の考え方であって、「変容するものだ」という事を前提として理解しておくことも、とても大切だと思います。

最近、日本電産の永守さんが50年間固く信じていた認識が変わったお話をされ話題になりました

コロナによって大きな意識変容が人類に問われているように感じています。


コロナは何を問うているのか?

 つながり

ウイルスとは人に感染する事で自らを広げる非生物だということです。

人から人に感染する事で、自分たちの影響力を広げていく
人と人のつながりを媒介にして感染を広げていきます。

クモの巣のような、感染の広がり方をイメージするとまるでインターネットに巣食うウイルスとイメージが被るのは私だけではないと思います。


100年前同じようなパンデミック、スペイン風邪が全世界で起きました。

インターネットがない時代に。

想像してしまいます。
情報が入らず、リモートで人と話す事も出来なかったとしたら。。。

人のつながりを媒介にするウイルスとインターネットによる人のつながり。

直接的な肉体のつながりによって感染するウイルス。
バーチャルな人のつながりのインターネット。

我々は、人のつながりをどんな形でバージョンアップさせるのか?

恐怖を感染させる情報を流通させるのか?
思いやりや優しさを感染させる情報を流通させるのか?

そういう目先の延長から、より本質的な「つながり」の意味を考えること。

私たちに問われているような気がします。

 命と経済


我々が目先で直面し、問われている課題は
「命」と「経済」という価値の対比な気がします。

経済が循環しないと、命が失われるという統計が出ています。

資本主義。経済が何よりも大切だという価値観の中で生きてきました。

だから、経済が成り立たなければ、命を落とす。命よりも経済が大切な世の中なのでしょうか?

非常事態宣言が発されてまだ1か月もたっていません。少なくとも1年はこの混迷の状態に近い状況が続くと言われています。

交通インフラ産業、旅行業、イベント業、飲食業が目先で追い込まれています。

経済は循環していますから、このあと様々な業種に飛び火します。

金融市場や世界の基軸ともいえる石油の暴落という信じられない事態が起きています。

もしも、経済が命よりも大切な価値なのだとしたらどうなっていくのでしょう。

皆さんの給料が絶たれる事は、本当に最も大切な事なのでしょうか?

 人類と自然


我々は、「人類」という主語で「パンデミック」「危機」という言葉を使っています。

人類を超えて、自然や他の動植物、微生物、地球全体の視点で考えた時

コロナによる経済活動の停止によって、環境が大幅に改善されているという話を聞きます。

人類は自分たちの都合で、地球から無尽蔵にエネルギーを利用しています。
そして、人類以外の動植物を我々にとって都合の良い、食やペットとそれ以外に区別して命すらコントロールしています。

地球や、動植物の視点ではネガティブな事は一切起きていないという事実に気付きます。

それどころか、人間の活動が止まる事で良い事の方が多いのではないか?そういう視点を持つことも必要な気がします。

事実と真実


起きた出来事、「事実」は1つでもその人にとっての受け止め方「真実」は複数あります。

震災の時「震災離婚」という言葉が流行りました。

震災を経て、多くの人が「本当に大切な事」を考えたのだと思います。

そして、真実のすれ違いが起きたのだと思います。

目の前の給料が何よりも大切な人と地球全体の調和が大切な人が生活を共にする事は難しいでしょう。

コロナという事実にどんな真実を見出すのか?

それは人によって違うのだと思います。
しかし、東北の震災のように一部の人が体験する経験ではなく

世界中の人がインターネットでつながりながら全く同じウイルスに対峙しています。これは人類にとって初めての経験です。

もしかしたら新しい真実に人類が意識変容するのかもしれない。

そう思います。


何のために生きるのか?


東北の震災を経て、多くの人が感じた事は

「命は永遠ではない。」
「自分もいつ死ぬかわからない。生かされているだけだ。」

というようなものだったように感じます。

では、今をどう生きるのか?

出会った多くの人が

「未来の子供たちの為に。」

というお話をしてくれます。

「生かされたこの命を、未来の為に。」

この視点に立った時に、命は守りたいものではなくて、「いかに使うか?」へと意味を変えます。

経済が成り立たないことで失うものではなく、だからこそ繋げていかなければいけない強いものに変わる気がします。


今、僕が大切にしたいと思う事。

みんなが、自分にとっての「大切な事」=真実を考えないといけないと思います。

そして同じ「大切な事」を持っている仲間が力を合わせ、新しい時代を築いていくのだと思います。

僕の大切にしたい事は

自然とのつながり
人の意識のつながり
多様性と個々の輝き

経済を絶対的な価値として、効率を追求した結果、東京一極集中によって私たちは働いてきました。

私たちは本来、自然の一部であるはずです。自然と触れ合い、つながりを感じる事の出来る時間を取る事がより重要になってくるのではないかと感じています。

自然によって生かされている、その事実をより深く見つめなおす事が大切になると思います。そしてそれは八百万の神を大切にする、日本的信仰の原点を思い出す事なのだと思います。

人の意識は波動のようなものだと思います。

同じ波動の意識は共鳴しあいます。

強い波動は、周りの波動に影響を与えます。

インターネットという「つながり」を人類は手に入れました。

この意識のつながりをどのように世界が良くなるように使っていけるのか?

1人1人が世界に発信し、波動を出せる時代。どのように個人として生きるのか?が問われるような気がしています。


経済的な豊かさという単一的な価値の追求が崩れ去ろうとしています。

ではどうするのか?

世界はつながりながら、逆説的に多様性を強化しています。

AIやロボットが発展する事で、「効率化」という役割を人間が果たす必要はなくなると思います。

自分にとっての「大切な事」の探求を通して、

ひとりひとりの「命を使う意味

「いのり」は何か?

どんな波動を発信するのか?

美しい「いのり」の波動の共振の中で生きていきたいです。

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