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アカウンタビリティ(説明責任)は人の為ならず

今日は
アーリー起業家、社内幹部へのビジネスよりなお話

・年商数億円位までの社長
・一定の裁量で事業を任されている人
・ティールっぽい自由な環境で自ら価値を定義する人

要は、自分が最終意思決定者に近い人。

にとって、

・倒産の原因
・事業が伸びない

共通の重要ポイントです。

実はEOの全世界で展開されている起業家育成プログラムでも一番重要視されているのもこの内容です。
「EOについてはこちら」


僕は、後輩の起業家から倒産危機に相談を受けることが多いです。

倒産しそうな人の共通要素が

「誰にも相談していない」です。

起業家として独り立ちして、それなりの成果を出して、メディアなんかでかっこよく取り上げられるとプライドが邪魔して厳しい経営状況をさらけ出すことができなくなります。
また、現状に妥協して成長から目を背ける人にも多いです(これは、それを望んで選んでる人はそれで良いかと思います。)

僕が過去に相談を受けた人は、だいたい長くても1日ゆっくり話を聞いて対策をアドバイスするだけ(それで充分なので)で、誰も倒産していません。(早く相談してればそれだけで、こんなに追い込まれなかったはず)

相談する為には
今の客観的な自分の状況を、他の人に分かるように整理して説明する事が必要です。

重要なのでもう一度。


あなたの状況を、

整理して
相談する事


が必要です。

実は、整理することが苦手な人も多いと思います。
それで、整理できていないのが格好悪いのでプライドが邪魔して伝えることも出来なくなる。

最終意思決定者に近くなると、相談しなくても外部圧力がかからなくなってきます。

そうすると、整理することが苦手な人はさらに整理しなくなります。

整理して
相談する事

を受けたとき、聞く側は

整理の仕方
優先順位
紹介できる何か

についてアドバイスすると思います。

例えば、
相談者「なんか銀行のお金がなくなってます。やばいっす」
僕「損益計算書と貸借対照表を月次で持ってきて」(整理の仕方)

相談者「なんか売れません」だったら
僕「マーケティングプランは?」(整理の仕方)
だし、

相談者「マーケティングが上手く機能してません」だったら
僕「競合分析と商品の差別化はできてる?ペルソナの設定とそれに合わせたマーケティングになってる?どこがボトルネック?」(整理、優先順位)

相談者「モデルは見えてるんですけど」みたいな話なら
僕「こういうチャネルは?こういうとこと組んだら相互シナジーあるよね」(紹介)

みたいな話になります。

どうでしょう、当たり前だけど重要な事ばかりです。事業や経営には歴史に積み重ねられた定石があります(紹介以外)

相談する事をしない頭の良い人はこれを独自でしているのかもしれませんが、上手くいかない状況では冷静さを失ったりもします。僕の知りうる限り「この人は相談いらなさそう」と思う人はだいたい東証1部上場企業の社長になってます。

会社の中の人は、倒産はしないのでじりじり、まわりと差が開いて居場所がなくなります。フラットな組織が流行っているのですが、プロフェッショナルであろうとする事と相談しないことを混同しないことです。

適切な相談相手がいなくても、整理、発信していれば、定石なので必ずどこかで自分で気付く事ができます。また、素直に発信していればメンターは必ず現れるのではないでしょうか?

究極的に重要なのは「相談する事」です。つまり冒頭の「アカウンタビリティ」(説明責任)を自分に課すことは自由な立場の人こそ無茶苦茶重要です。

会社の中ならあえて、説明する機会を作ること。
起業家ならメンターに定期的に時間をもらうこと。
株主をあえて入れる事で説明責任を機能させること。
ビジネスコンテストに出ること。

繰り返しますが、倒産しそうな人の共通点はこれをやらない人です。

もしまわりで、これを出来ていなくて心配な人に、この文章を転送してあげてください。本人は気付いていなかったりします。


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