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AIで医療DX、SPAIA事業を育む。グラッドキューブの展望

こんにちは。
グラッドキューブ(証券コード:9561)IR担当の財部です。
本日、柏井が11月1日付けで執行役員CTOに就任する開示をいたしました。

日本経済新聞に掲載された記事で一部、今後の展開について触れていただいておりますが、記者からの取材時は対談形式で金島と柏井に話してもらっていました。その様子を、文字起こししてこれからの未来について可能な範囲でお伝えしてまいります。みなさま、お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

左:代表取締役CEO 金島 弘樹 右:執行役員CTO 柏井 康佑

※2023年9月19日に開示いたしました「事業の一部譲受に向けた決議に関するお知らせ」で記載いたしました「柏井 康太郎」はビジネスネームとして使用しておりましたが、今後は戸籍名の「柏井 康佑」に統一していく旨、本人より申し出がありましたのでお知らせいたします。

記者:今回の一部事業譲受により、グラッドキューブはどういった事業展開をお考えでしょうか。

金島:これまで自社で行ってきたのは主にマーケテイング領域でしたが、お客様が求めているソフトウェア開発をするなど開発の領域も広げ、基盤を強化していきたいと考えていました。実現していきたいことが山のようにあります。SPAIAもそうですし、先日発表したDRAGONデータセンター、NFT、メタバース、VRやARの領域にも踏み込んでいきたい。
それ以外では柏井とも話が盛り上がる医療DXの分野です。
柏井はAIに精通しているエンジニアというだけでなく、医師免許を保有しています。非常に珍しく素晴らしい経歴ですよね。

柏井:脳科学の分野なんですが、子供の頃からプログラミングが好きで開発が趣味でもあったんです。脳の勉強をしているうちにAIへの興味が止まらず、精通していきたい気持ちから医学部に入りました。

記者:それは珍しいご経歴ですね。

金島:そうですよね。柏井がこれまで行ってきた開発もSPAIAやSaaSにも活かせられますし、我々が視野に入れているスポーツベッティングも仮想空間の中でできる時代が来るのではないかと想像しています。今回の事業譲受によって、workhouse社が得意としてきたAI画像認識など様々な技術で既存事業にもインパクトが生まれると考えています。

記者:譲受する事業は具体的にどの事業ですか?

柏井:workhouse社では主に受託開発をしてきました。特にアプリケーション開発や、お客様企業へ提案してゼロからプロダクトを創り上げていく、といったような企画型の開発やその保守です。AIに関しては画像解析を得意としています。例えば、店舗のリピーター検知であったり、人がどう移動したか行動履歴を辿る分析も可能です。その結果を活かして店舗内通路の利用ニーズを把握するなどお客様の問題解決に貢献してきました。
グラッドキューブの事業内容は少々違えど、近い事業モデルだと感じていますし、幅広くあらゆる企業のお客様に対して一緒に提案し、より良いものを創ろうとする姿勢が同じだと感じています。

記者:今後、どのようなことから開発着手されますか?SPAIAに関するものでしょか。

金島:workhouse社から移籍してきたメンバーにクラウド型人事労務システムのアプリケーション開発に携わったエンジニアがいます。まずは経営基盤であるグラッドキューブの社内システムを改善し、事業部で余計な工数がかかっていた課題を解決しようと決めています。大きな効率化につながるため、浮いた時間を顧客のために費やします。

2つめはworkhouse社の顧客であった企業に対して、SaaSプロダクトや広告案件のクロスセル、我々の顧客に対して開発要望があればその見込み発掘も行います。これにより、ソフトウェアの経験値を社内全体で底上げすることも狙っています。

そして3つめは、SPAIAおよびDRAGONデータセンターの構築です。少し話変わりますが、ボクシングの井上尚弥選手の試合をご覧になったことありますか?

記者:はい、テレビで見たことがあります。

金島:あまりに早くて試合会場やテレビではわからないんですが、井上選手が対戦相手からパンチを受けているように見えますよね?スローモーションで見ると、パンチが当たっているようで実は同時に避けているんですよ。なのでダメージが少ない。このパンチを避けられる凄さを僕はもっとみんなに知ってもらいたいし、届けたいとも思っています。

柏井:まさしく画像解析の得意分野ですね。

金島:そうです、そうです。相撲もそう、この薬指1本で勝ったんや!とか知りたいし届けたい。そうすることでスポーツの見方ってもっと変わると思いませんか?あとは柏井の医師としての見解を活かしてスポーツをする子供の怪我予防、関節が硬いからこの怪我のリスクあるね、とかこの練習方法だと身体に負担かかるから変えないと駄目ですよ、とか。指導者の育成にも繋げられますよね。
スポーツベッティングだけでなく、子供の教育や指導者の育成まで幅広くスポーツデータを活用していきたいです。

柏井:(深く頷く)こうした話をしているとあっという間に3時間、5時間いつも経ってますね。(笑)

記者:どのくらいのスケジュールでDRAGONデータセンターをシステム構築するイメージですか?

金島:そこは柏井とも相談ですが、今のところプレローンチは1年くらいでと考えています。まずはシンプルなものからでもいいので開始して本格ローンチは2025年目処にしています。

記者:医療DXという話もありましたが、医療に関しても事業化するのでしょうか。

金島:はい、もちろんそのつもりです。柏井がオンライン診療のシステムを開発した経験がありますので、そこも含めて新たな展開をしていきたいと考えています。

柏井:最近ではオンライン診療も当たり前になってきましたが、開発した2018年当時はかなりの異端児扱いでした。タブー視されたり、うまくいかないなど周囲から散々言われましたが、絶対にオンライン診療が必要になると確信していました。アメリカでは皮膚科領域と精神科領域はとっくにオンライン診療していましたし、日本国内でも病院が近くにないところに住んでいる人や病院に行くことができない人たちのために課題解決しないといけない。そんな中、コロナ禍をきっかけに国がシフトしたのが幸いでした。
実は医師もコロナ感染者を診察することを最初は怖がっていたんです。だって感染ったら病院も閉めないといけないですし、そうなったらますます患者を診られる医師がいなくなる。だからこそ、オンライン診療の需要はありました。
オンライン処方箋を自動的に出せる仕組みをつくってオンライン診療ができるよう開発して、そこから様々なクリニックの医療DXを進めてきました。

金島:分野は少し違いますが、医療美容もDX化する余地があると考えていました。次世代型の医療は韓国でも進んでますよね。

柏井:そうそう。美容大国といわれるだけあって進化してます。美容分野の開発も行ってきたので、いずれパッケージとしてクリニック等に提供していきたいですね。

金島:やりましょう!自分たちでもクリニック開設して試す、そこからプラットフォームとして提供していきたいです。やりたいことが尽きないし、いくら話しても話題が尽きないですね!(笑)

そういえば、柏井は以前アップルのWWDC*にも登壇されたことがあるんです。(*Apple Worldwide Developers Conference アップル ワールドワイド デベロッパーズ カンファレンス、略称:WWDC、世界開発者会議というAppleが毎年開催している開発者向けイベント)

柏井:2016年に登壇しました。発表される開発ツールなど機能についてどう使えばいいのか、使い方のアイデア等を提供しました。あまり顔を出すのが好きじゃないのでマスク被って登壇したんです。(笑)これからはグラッドキューブの柏井としてマスクなしで出ていこうと思います。

WWDC登壇時に被っていたマスク

対談は以上です。長くなりましたが、これでも実際の1/3ほどで公開できる部分を抜粋してお伝えいたしました。
私たちグラッドキューブがこれから向かっていく方向性について、少しでも伝わりましたでしょうか。
これからも、人々の喜びを形にするサービス展開を仕掛けてまりますので、引き続き、当社グラッドキューブを応援くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

(ご留意事項) 本記事は、情報提供のみを目的として作成しており有価証券の販売の勧誘や購入を勧めるものではございません。

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