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4年前の自分に胸を張れた。

個人的にとっても嬉しい報告がありまして

この秋から慶應義塾大学SFC鈴木寛研究会(通称: SFCすずかんゼミ)に所属し、勉強させて頂くことになりました。


今回はすずかんゼミへの思いとこれからの決意を忘れないように、これまでの自分を振り返りながら書き起こしてみることにしました。興味のある方は下につらつらと書いているので読んでもらえると嬉しいです。



1.すずかんぜみとは

そもそもSFC鈴木寛研究会とは

SFCすずかんゼミとは、慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパスを拠点とした卒近代におけるソーシャルプロデューサーの養成を目指すゼミです。鈴木寛教授の元に集った約60人のゼミ生一人ひとりが実際にプロジェクトを遂行しながらPBL(Project Based Learning)を行い、「社会に対して価値を生み出すこととは何か」学び合っています。(公式より引用)



(ホームページはこちらから)


慶應SFCにおいて最も盛んな研究会の1つであり、「すずかんゼミ」の卒業生はITベンチャー、社会起業家、NPO活動家、官僚、メディア、教育、医療、産業界などで活躍している。


2.SFCへの憧れの契機


SFC、そしてすずかんゼミとの出会いは高校生の頃。

4年前、自分は受験生でSFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャノパス)を目指していました。数学弱者という理由で一度は文系を選んでしまったが、建築を諦めることが出来ませんでした。

そのため、自分の大学選びの軸は文系出身の建築が学べるかどうか。(ほぼ無理だと思ってました)

そこでヒットしたのがSFCでした。当初、自分にとってSFCは建築をもう一度チャレンジできる場所。


どうしても建築を学びたくて、週一のoffの日に2時間かけてSFCに通い、ゼミに混ぜてもらったり、SFCの教授に会いに行ったりしていた。


気づけばそれ以上にSFCの魅力に引き込まれている自分がいました。

これまでの学問の枠組みを超えて社会にどのように貢献するのかを考えている学生やその環境に虜になっていました。


3.受験と挫折


自分が受験生の頃、SFCに入学する手段としてはAO入試が2回,一般入試が1回でした。自分は高校で様々な活動をしていたことから一般受験のクラスに在籍していたが、AO入試を中心に対策を進めました。

当時クラスや関わっている先生からは自分が慶應に進学するのは絶対無理だと笑い者にされていた。とても悔しくて、圧倒的な逆境の中でも結果で示したい。そう思っていた。

最終的に、SFCに5度の挑戦したが、自らの志の浅さや行動量、到達レベルで不合格を頂いた。

めちゃくちゃ悔しかった。

結果を残すことも出来ず、浪人することが決まった。


でもこれほど自分の未熟さを見せつけられるとある意味納得もしていた。

(当時の合格発表の画面の写真)

いまだからこそ言えるが、当時は「建築」という1つの手段を通して達成したい志がなかった。とにかく活動も中途半端でやっていることも漠然としていてSFCに入るにはレベルが未達(不合格は未達)だった。だから自分の志が明確で実際に活動できている人には勝てなかったのは明らかだったと思う。

友達達がSFCに進学するのを横目に見ながら、自らの研究テーマであった被災地における仮設住宅の研究をするため、東京を出て、関西学院大学総合政策学部に進学した。


4.転機


大学受験からから三年が経っていた。

コロナ渦ということもあり、自分の思い通りにはならなかったが、建築を学ぶことが出来ていた。さらに学んでいく中で建築を通して実現させたいことを探っていた。

「自分がどうやって社会に貢献するのか」という問いに対して

1つの答えとして「自分の作ったもので幸せの総量や分母を増やす機会を創出する」に辿り着いた。

これまでもこの想いを軸に色々と活動してきた。例えば個人事業としてウェディングフォトを撮影が挙げられる。コロナ渦に結婚式が挙げることが出来ないカップルにとって自分は撮影で貢献することが出来た。

(ウェディングフォト事業)


他にもプランナーとして撮影の企画や事業の立ち上げ、経営に関わってきた。さらには、一人暮らしをきっかけに始めた料理を通して食の企画を作ってきた。

(クラフトジンジャエールで出店)


そして、自分のスケールアップを目指して昨年は「言葉の企画」に参加するなど学外でも自分の学ぶ環境を求めて挑戦を続けてきた

大学受験も含め、高校は失敗ばかりで笑われたが、自分の選んだ道を正解に出来るように活動を重ねてきた。(どこかやっぱりSFCと自分の大学を比較してしまってるときはあった)

5.すずかんゼミの受験


そんな自分がすずかんゼミを目指すきっかけはチェリーとの会話だった。

すずかんゼミに所属していて言葉の企画の先輩でもあるデザイナーをしている彼女とジンギスカンを食べている時に話の流れで

「後田ちゃんもすずかんゼミ受けてみたら〜」?

すずかんゼミが他大学の生徒も受け入れていること。コロナ渦中ということもあって2020年からハイブリッド型で授業を行っていることは知っていた。

関西にいても授業に参加できるということは自分にもチャンスがあった。

でも。自分の中でどこかコンプレックスがあったのか、なかなか初めは自分がすずかんゼミに入ることがイメージ出来なかった。


でも数日考えてるうちに「やっぱり入りたい」。

自分を成長させるためには新しい環境に飛び込むのが1番いいとわかっていたし、ズっと背中を追っていた憧れの人達が所属していたのも大きかった。


その思いが強くなっていて気づいたら志望理由を書いていた。

6.志望理由


志望した理由は主に2つでした。

1.自らの志をより明確にし、具体的に行動に落とし込むこと

これまで大学で学び、活動する中で以下の志を見つけてきました。





自分の作ったもので幸せの総量や分母を増やす機会を創出する



これまで、小さい規模で複数分野で身近な人を喜ばせる技術や企画は出来ると実感し、自分の生み出す価値の可能性を感じた。だからこそ、次のステージとして、自分が直接手の届かない人にも届けられるようにしていきたいと思った。それを通して社会にちょっとでもいい方向に持っていきたいし、それ自体を僕も楽しみたい。


2つ目は、自分が敵わない環境に身を置くこと

自分にとって何を大切にしたいのかを教えてくれた人達がいるところでもう一皮も二皮も剥けたいと思った。また、自分にとって憧れであり、進むべき道を相談してきた人が集まっている環境にも魅力的だった。高校からお世話になったonenovaのたいがさん、りりあんさん、一緒に浪人を乗り越えたlightfulのあゆみん、言葉の企画でデザイナーのチェリー、、挙げ出したらキリがない。良くも悪く環境に環境や周りにいる人の力を存分に発揮する自分には最適だと思った。

これまでも具体的な構想を練ってきたが、1人では未だ到達できなかった。多種多様な価値観や考えを持ち、自らの志のために努力を惜しまないゼミ生達と一緒に切磋琢磨していくことが必要不可欠だと考えた。

この志を実現するためには今の環境のままではダメだと思ったし、これはすずかんゼミ出ないと実現できないと思う。


合格通知


SFCを落ちた自分が受かるのか。他大の自分が入れるのか。

過去のAO入試での失敗を思い出すと不安になることもありました。

入ゼミにあたり、志望理由書による書類審査と面接(一人でAO入試を思い出してました。)の2段階の選考がありました。


そして先日の二次試験の結果の連絡と共に合格の連絡を頂きました。




(合格通知のメールの一部)



連絡を見たときにとにかく安堵しました。


それと同時にこの3年間の取り組みを評価して貰えて4年前のリベンジが出来たようで嬉しかった。


大学が全てじゃないと。4年前に不合格。浪人してた自分に伝えたい。ずっと早慶に行きたかったのに行けなかったコンプレックスが正直言うとあった。

でも大学が全てじゃないと。結局大学で自分が何をするのかが大切なのではないかと思う。

僕の答えはまだ出ないと思うからこれからも正解にし続けたい。今回は少しばかり自分を肯定出来た。


決意


でもあくまでもスタートラインに立っただけ。いや、スタートラインにすら立ててないかもしれない。だからちゃんとここに決意を書いておきたい。自分自身書いて宣言して実現させてきたから実現させたいことを書き残しておく。


大学卒業までの残り1年半で




「自分の作ったもので幸せの総量や分母を増やす機会を創出する」と言える具体的なプロジェクトを実現させたい。




この目標が実現出来たかどうかの答え合わせは大学を卒業する時にまた見返したい。あと残りの大学生活一年半。泣いても笑っても充実したものにしていきます。


2021.9  後田将人

ありがとうございます!!!