レミゼ

「誘惑」- コンテンツ比喩辞典 #11

ジャン・バルジャンが服役後に寄せてくれた教会から銀の食器を盗む

ヴィクトル・ユーゴーの大河小説「レ・ミゼラブル」の1シーン。家族の困窮のためにパンを1本盗んだことで19年服役したジャン・バルジャンは、出所後に行き場がなくなり困っていたが、教会に迎えられ泊めさせてもらう。しかし、金を稼ぐ手がないため夜の教会から銀の食器を盗んで逃亡する。その後憲兵に捕まり教会に連れてこられるも司教は「これは彼に与えたものだ」といって許す。さらには銀の燭台も与え、その慈愛にジャン・バルジャンは改心をする。上記の節はこれらの一連の場面のことを指す。

誘惑に負けてしまう時、誘惑に葛藤がある時、何かを盗んだ時、盗んだ人を許す時などの例えなどに用いられる。

使用例

この間アキバ行ったらさぁ、めっちゃ欲しいエヴァのアスカのフィギュアがあったの。でも今さぁ金欠なわけ。でさぁ、店に人の気配なかったから盗りたい衝動が膨れ上がってきちゃって。
もうね、ジャン・バルジャンなら盗んでる、って状況。
盗んで捕まっても「これは彼に与えたものだ」といってエヴァ初号機も与えてくれる店長なんか現実にはいないから、伸ばした腕を引っ込めたけど。

類義語
・ルパン三世カリオストロの城 ルパンがクラリスを抱きしめようとして躊躇するシーン
・賭博黙示録カイジ 班長「今日だけがんばるんだっ・・・・・・・・・・・・!」

関連語
・レ・ミゼラブル ジャン・バルジャンが姉の子供の為にパンを盗む
・レ・ミゼラブル ジャン・バルジャン「私は誰だ?」

コンテンツ比喩辞典とは
コンテンツ比喩辞典は、映画・アニメ・本・歌などコンテンツのワンシーンを比喩表現に使うための辞典です。比喩をするシチュエーションに関する単語を見出し語にしています。

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