失礼ながら勝手に改作ウマ娘 第1,2,3話

 改作するということはプロの作ったものにケチをつけるということであり、非常に失礼な行為であることを理解しております。しかしそのうえで、やはりより良い作品を観たかった。放送が終わってから数日経っても良かったと浸れる作品を観たかったというのが私の正直な感想であり、個人的には3期はその域に達していたとは感じませんでした。そのため二次創作的?に改変をしています。3期が面白かったというのは否定しませんが、2期ほどの出来ではないというのが多くの見方でしょう。それは年間ランキングなどで数字として見える形になっていると思います。この改変は私なりに、素人なりに、どうすればより良くなったのかという考えにすぎず、これが正解というものではありません。プロに対して素人が失礼な行為をしていること、コメントをしていただく際は主観的な判断であるため「”個人的には”○○の方が良い」など個人的な好みであることを明言すること、素人である以上私はこれがベストだとは考えていないことなどを踏まえた上でご覧ください。

第1話

皐月賞
OP
朝、キタサトの部屋。ジャージに着替えたキタサンと、目を覚ましたサトノダイヤモンド。
ダイヤ「おはよう、キタちゃん。今日は早いね」
キタサン「うん! 今日からいよいよ学校だーっ! って思うと、いても立ってもいられなくなっちゃって! いってきま~す!」
外周をするキタサンブラック。途中で外国人を見つけ、地図を描いてあげる。その後、商店街に入り、トラックのあたりで座り込むおじさんを見つける。
キタサン「どうかしたんですか?」
おじさん「荷物を下ろそうとしたら腰を痛めちまってな。アイテテテ」
キタサン「私に任せてください!」
次々と荷物を下ろしていくキタサンブラック。
おじさん「いやー、助かったよ。ありがとうな、お嬢ちゃん。これでも持って行ってくれ」
バナナを手渡される。
キタサン「わぁ! ありがとうございます! それじゃあ!」
走り出すキタサンブラック
おじさん「ああ、ちょっと待ってくれ! お嬢ちゃん、名前は!?」
キタサン「私、キタサンブラックって言います! バナナ、ありがとうございました~!」
おじさん「こっちこそありがとうよ~! ……キタサンブラック、か」

トレセン学園前
ダイヤ「キタちゃん、遅いなあ。また人助けしてるのかな」
たづな「おはようございます」
キタサン「おはようございます!」
キタサン「ごめんダイヤちゃん! 遅くなっちゃった!」
ダイヤ「ううん。大丈夫。行こっか」
教室前の廊下
キタサン「えぇ!? ダイヤちゃん、スピカに入るんじゃないの!?」
ダイヤ「うん。ごめんね、キタちゃん。サトノ家にはカペラっていう特別なチームがあるから」
キタサン「そっかぁ。うん、わかった。チームは違うけど、お互い頑張ろう! ダイヤちゃん!」
ダイヤ「うん、キタちゃん!」
着席と同時にチャイムが鳴り、先生が入ってくる。
キタサン「うわ、ギリギリ。危なかったぁ」
先生「皆さん、おはようございます。今日から本格的に、トレセン学園での生活が始まりますね。早速ですが、出席を兼ねて自己紹介をしてもらいましょう。名前と、この学園で叶えたい夢を発表してもらいます。それではあなたから」
淡々と進む自己紹介
キタサン(夢、かぁ。私はやっぱり……!)
先生「では、次の人」
シュヴァル「は、はいっ。えっと……シュヴァルグラン、です。その、夢……は」
シュヴァル(夢……。皆の前で言うなんて、恥ずかしい……。けど。これ、だけは……。ええいっ)
シュヴァル「い、偉大なウマ娘になる! こと……です。その、よろしくお願いします……」
安堵の表情を浮かべるシュヴァルグラン
先生「では次の人」
キタサン「はい! キタサンブラックです! 私の夢は皐月賞、日本ダービー、菊花賞。ううん。出走する全部のレースに勝って、テイオーさんみたいな、キラキラしてかっこいいウマ娘になることです!」
皐月賞に戻る
キタサン「負けちゃったぁ~!」

CM

芝の練習場
沖野T「次のレースは日本ダービーだ。わかっていると思うが、クラシックの中でも特に注目度が高い。ここで勝てば」
キタサン「はい! テイオーさんみたいなかっこいいウマ娘になれるってことですね! それじゃあ走ってきま~す!」
沖野T「あ、おい! ……ったく」
キタサン(日本ダービー。一生に一度しか走れない大レース。日本中が、このレースを見守る。ここで勝てばきっとまだ、テイオーさんみたいなスターに。キラキラして皆を惹きつける、かっこいいウマ娘に、なれるはず!)
キタサン「うおおおおぉぉぉ!」
走り出したドゥラメンテと1人で競うキタサンブラック
以降「負けちゃった……」まで1話Bパートと同じ

第1話で変えた点
ダービーの刺繍やテイオーのレース再生、スピカの登場シーン等をなくし、始業シーンに変更。
変えた目的
シュヴァルグランの走る理由、キタサンブラックの走る理由を明確にした。それによりシュヴァルとキタサンを応援する理由が明確になると考える。
特にキタサンブラックは後にトウカイテイオーのようになることを諦めるので、しっかりと言葉にして何度か言うことで強い対比になると考えた。
オープニングを始業シーンにしなかったのは、ドゥラメンテの名前をまず出し、強いインパクトを残したかったからだと考え、それを尊重したためである。また皐月賞の「負けちゃった~!」とダービーの「負けちゃった……」はダービーがテイオーのようになる最後のレースであることを暗示し、そのために絶望感が異なっていることを示す。

第2話

ネイチャとのやりとりまで第2話と同じ

苦いお茶を一気に飲み干し、カノープスの部屋を出ようとするキタサン
キタサン「ありがとうございました、ネイチャさん」
ネイチャ「ん。まあ、困ったらまたおいで」
扉を開けるキタサンブラック
キタサン「はい。そのときはよろしくお願い」
テイオー「イテッ」
キタサン「あぁっ、すみません、大丈夫ですか!? ……って」
キタサン・ネイチャ「「テイオー」さん!?」

横に並んで歩くテイオーとキタサン
テイオー「その様子だと、もう大丈夫みたいだね」
キタサン「はい! ネイチャさんに相談してスッキリしました!」
テイオー「そっかそっか。じゃあ、ボクからも少しいいかな」
キタサン「? はい!」
テイオー「キタちゃん。次は菊花賞……だよね。ボクが獲れなかった、最後のクラシック三冠。……ボクが出られなかったのは精一杯頑張った結果だから、仕方なかったと思ってる。トレーナーとも色々相談して、リハビリして、全力は尽くした。やりきった。……でも、やっぱり悔しいからさ。だから」
テイオーはキタサンの方に向き直る。
テイオー「だから最後の一冠は、キタちゃんが獲ってよ」
キタサン「テイオーさん……」
テイオー「ボクの夢、キタちゃんに託したいんだ」
キタサン「どうして……どうして私、なんですか。クラちゃんとかダイヤちゃんじゃなくて……。わ、私は本当はずるくて、弱くて、かっこ悪くて……!」
テイオー「キミがキタサンブラックだから。強いからでも、スピカの一員だからでも、ボクのファンだからでもない。ボクはキタサンブラックに、夢を懸けたいんだ」
キタサン「ぁ…………」
テイオー「ほら帰ろ! 皆も待ってるから!」

テイオーと一緒にスピカの部屋に戻り、菊花賞を迎える。

第2話で変えた点
テイオーとのやりとり。おそらく2分もかからないだろう。どこかを断腸の思いでカットすれば十分入れられそうな気はする。
変えた目的
実馬キタサンブラックのレース生活後半。それは誰よりも夢を託されたものだと思う。宝塚記念と有馬記念では2回ずつファン投票1位に輝き、産経大阪杯以降は1番人気と2番人気だけである。夢を見せたトウカイテイオーとは別の、夢を託されるキタサンブラックとして、その始まりはトウカイテイオーが良い。

第3話

特に変えようと思うところはないです。もしかしたら他の話で追加する部分のためにカットするとかはあるのかも。


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