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20.7.26 ジョラゴンジョーカーズまとめ

◎はじめに

 ドラリンパックで《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》がリリースされ、世間ではジョラゴンのデッキが再注目されています。この記事では、旅路が入るまでと入った後のジョラゴンの構築理論を比較し、その変化について考察したいと思います。

① 旅路が入るまでのジョラゴンの構築理論
② 旅路が入ったことによるデッキコンセプトの変化
③ 構築に与えた影響
④ ジョラゴンという山が目指すべき方向性
⑤ サンプルレシピと解説
⑥ (おまけ)不採用カード
⑦ (おまけ)確定枠と自由枠の埋め方

の順番で話していこうと思います。

① 旅路が入るまでのジョラゴンの構築理論 

 2019後期のジョラゴンは、GRクリーチャーによって手札を大量に確保し、それを基にループを組み立てていくというゲームメイクをしていました。《ジョラゴン・オーバーロード》の登場によってそれが促進され、超天篇第4弾で《サザン・エー》や《クリスマサード》が登場することで完成しました。オバロタイソンを初動にすることで、従来のヤッタレ初動と比較すると、緑の枚数を確保しつつ、盤面に依存せず展開していくことを可能にしました。また、初動のオバロは、終盤もGRクリーチャーを展開することで腐らず、事故札を減らすことができるようになりました。

【メインデッキ】
3 x ジョジョジョ・ジョーカーズ
3 x ポクチンちん
1 x ガヨウ神
4 x ジョット・ガン・ジョラゴン
2 x 燃えるデット・ソード
4 x キング・ザ・スロットン7/7777777
3 x ジョリー・ザ・ジョルネード
3 x アイアン・マンハッタン
4 x タイク・タイソンズ
4 x メイプル超もみ人
2 x 天体かんそ君
4 x ジョラゴン・オーバーロード
3 x スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘
【GRゾーン】
2 x クリスマⅢ
2 x サザン・エー
2 x ゴッド・ガヨンダム
2 x 全能ゼンノー
2 x バイナラシャッター
2 x The ジョラゴン・ガンマスター

《ジョジョジョ・ジョーカーズ》
 オバロをサーチできないため、ヤッタレ初動の頃と比べて初動の補助としての役割は薄くなっています。しかしながら、タイソンを通すことがこの山で一番強い動きになるため、その補助として入っています。カリヤドネに対して、ポクチンをサーチしたり、ジョラゴンと弾をタイミングよく引っ張ってくるためのカードになります。

《ジョリー・ザ・ジョルネード》
 GRクリーチャーの役割の内訳はドロー6枚(サザンエー、クリスマ、ガヨンダム)、連鎖4枚(ガヨンダム、ガンマスター)、圧力4枚(ガンマスター、全能)、除去4枚(ガンマスター、シャッター)となっています。ですので、3枚捲れば手札リソースを伸ばすことは可能かなと思います。サザンエーとクリスマが偉く、どこからでもジョラゴンの弾を拾ってくることが可能となっています。
 この構築では、初めのジョラゴンの攻撃でスロットなどを駆使してジョルネードまで辿り着き、あわよくば連鎖してそのターン中にループ、そうでなくても莫大なリソース差をつけて次のターンにループを狙っていきます。また、ジョルネードでサザンエーを出すことで、実質ガヨウと同じ動きができるため、ガヨウ無しでもマンハ2枚+ポクチン2枚+ジョルネード2枚(=サザンエー)でループすることができます。

《アイアン・マンハッタン》
 GR展開に突き刺さるカード。しかしジョラゴンの攻撃の1回目で捨てると、盾からテック団を踏んだ時などにリカバリーが効かずにじり貧になってしまうため、先にジョルネードでリソースを抱え込んだ方がよいです。

《天体かんそ君》
 サザンエーが青のマナドライブを要求するため、マナに青を置くための補助として採用。プロジューサーを手札からマナに置くタイミングは、多色ということもあり中々シビアなので、山から直接置くことができれば、動きがとてもスムーズになります。山上を固定することで、ジョラゴンを走らせるための布石にもなります。

《ジョラゴン・オーバーロード》
 初動。オバロ→もみ人と繋げることで、4ターン目のジョラゴンが間に合います。山全体の緑の枚数を増やすことができ、安定感が増しました。メインデッキ全てがジョーカーズなので、GR召喚効果の条件は緩く、オバロ→もみ人オバロと繋げれば、3ターン目にはGR召喚を行うことも可能です。GR召喚効果のお陰で後半も腐らずに強気に使用することができます。

《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》
 受け兼カウンター札。以前の構築には入っていませんでしたが、サザンエーを使うために青いカードが必要になったこと、ヤッタレを抜いたことで多色事故のリスクが軽減されたこと、GRのカードパワーが上がったことなどを加味して採用。緑の枚数を増やすこともでき、山全体の安定感に貢献しています。ジョラ2体でループを狙う時には、マンハ2枚+ポクチン2枚+プロジューサー2枚(=サザンエー)でもループすることができます。

《クリスマサード》
 今までのジョラゴンはソーナンデスしかマナに触るカードがなく、ループパーツをマナに置き辛いのが欠点でしたが、それをカバーできるようになりました。単純にマナを伸ばすという使い方もでき、マナドライブ青が不足しているときには、色を探しに行くこともできます。自壊するため、ジョルネードをループさせることで何度も使いまわすことができます。大切なリソース源なので、自壊サイクルであることを加味しても2枚採用しています。

《サザン・エー》
 何度も使いまわせるリソース源です。ジョルネードがガヨウ神に変わったり、オバロがエナジーライトもびっくりのコスパに変貌したりします。マナドライブ青の要求はややきついですが、マナをしっかり伸ばす構築にしているため、想像以上に達成しやすくなっています。

《バイナラシャッター》
 全能をどかすための除去札。基本的にはオバロやジョルネードのJトルネードで出ることを想定し、ジョラゴンを走らせるための補助をします。

 オバロタイソンでマナを伸ばしつつマナドライブの下準備をし、ジョラゴンを走らせジョルネードを捨てつつ手札を補充、返しのターンにジョラゴン2体目を立ててループを狙うのが基本となります。それが厳しい対面には初撃のジョラゴン→ジョルネードから出たガヨンダムやガンマスターからマンハッタンを捨て、ワンショットを狙うというようにシフトチェンジします。
…と、ここまでが以前の「ゆっくり」ジョラゴンの構築でした。しかし、旅路の登場によって、その考えにも変化が訪れます。

 無料部分はここまでになります。有料部分では、現在のジョラゴンの構築理論と、無料部分では省略していたカードたちの役割解説や枚数配分の理由などをお話しします。
 最初にお断りしておきますが、筆者は最近の情勢もあり、CSにはあまり出れておりません。当記事で扱う構築についても、CS等で結果を残した構築ではありません。しかしながら、自分はジョラゴンを2年近く研究し続け、その考察量については、CSに出場しているプレイヤーに劣るものではないと考えています。これらをご承知の上、気になる方はぜひ続きもどうぞ。

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