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A-400 ジャック・サリー作 少女胸像

石膏像サイズ: H.42.5×W.20×D.18cm(原作サイズ)
制作年代  : 1744年
収蔵美術館 : ベルリン美術館他
作者    : ジャック・サリー(Jacques Saly 1717-1776)

18世紀のフランス宮廷やデンマーク宮廷などで活躍した、フランス人彫刻家ジャック・サリー作の少女像です。モデルとなっているのは、ポンパドール夫人の娘Alexandrine d’Etiollesという人物です。

サリーは9歳から彫刻家としての修業を開始し、15歳でパリへ出てクストーの弟子となります。王立の絵画・彫刻学校にも学び、1738年にはローマ賞を受賞してローマのフランスアカデミーへ留学。後にフランスアカデミーのメンバーとなるなど、当時の宮廷芸術家の王道を歩んだ人物です。パリでは、ポンパドール夫人の胸像など、宮廷のために多数の彫刻を製作しました。1754年からはデンマーク王室へ招かれ、フレデリック5世の騎馬像の制作などに取り組み、デンマーク美術界の発展にも多大な貢献をしました。

モデルとなったポンパドール夫人の娘Alexandrine Le Normant d’Etiollesの肖像画(François Boucher に帰属)
(絵画の写真はWikimedia commonsより)



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