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パリ・オペラ座の日々1993~1994:2月20日 Dさんとパリ観光②


2月20日

朝9時に迎えに行きルーブル美術館へ。絵画中心に駆け足で周る。モナリザ、ドラクロワ、イタリア絵画、北方絵画など見る。初めてフェルメールを発見!「レースを編む女」があまりに小さい絵でビックリした(30×30㎝くらいに見えた)。昼前まで美術館を鑑賞して、一緒にサン・マンデのアパートで昼食。まだ朝市が残っていたので、そこで買ったチーズ、ハム、ワイン、サラダなどで美味しいごはん。

3時くらいまで休んでオランジュリー美術館をさっと鑑賞。雪がずいぶん降っていて寒い。さらにさらにオルセー美術館にも行ったがちょっと混んでいた。マネを観てる頃にタイムアップになってナシオンのホテルへ戻って帰りの準備。カフェで一休みして、シャトレ駅まで送って別れる。なんと充実した一日!!!

市場 100F
カフェ 20F
カフェ 30F


昨日はモニュメントの観光スポットを周ったので、今日は美術館をなるべくゆったり鑑賞。なるべくゆったり…と言いつつ、ルーブル→オランジュリー→オルセーとはしごしてるので、これはもう怒涛のスケジュール(笑)

僕の視線だとどうしても彫刻類に目が行ってしまうので、この日はDさんに配慮して絵画中心にルーブルの中を見てまわりました。これまでのルーブル訪問ではなかなか見れていなかったエリアが鑑賞できて、自分にとっても貴重な時間になりました。


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ルーブルには歴史的な名画が目白押しで並んでいますが、この日観た中で新鮮だったのはフェルメールでした。僕が名前を知っていたわけですから、当時の日本でもずいぶん認知度は高まっていたんだと思いますけど、1994年当時はまだ人が群がっているような印象はありませんでした。ルーブル内ではそれほど特別扱いされていたような記憶はありません。


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「レースを編む女」 1671年

うわ!小さいなぁ~ という第一印象。図鑑とか雑誌の映像からイメージしてたのとは程遠いいサイズ(24×21㎝)。さらに近づいてみてまたびっくり。細部はとてもボヤンとした描き方なんです。絵画技法のことはほとんど知識が無いのですが、細かく描きこんでいないのに、このリアルというのはどういうことなんだろう?とすごく不思議でした。


たしか振りむいた通路の反対側にこちらが、

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「天文学者」 1668年

こちらは51.5×45.5㎝ですから、もうちょっと大きめです。でもルーブル内に居並ぶ大多数の絵画よりはるかに小さい。

当時もモナリザ前はずいぶん混んでましたけど、フェルメールはみんな一瞥して通り過ぎてたような気がします。とにかく不思議な画家だなぁと感じました。


その後は一度帰宅して食事してからオランジュリーとオルセーへ。いま日記を振り返ってみて、ちょっと引っ張りまわしすぎたかなーと反省してますが、まあ2日でパリってどうしてもこうなりますよね。


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Dさんが一緒だったので、夫婦で並んだ写真を何枚も撮ってくれました。これはサクレクール寺院の前。

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エッフェル塔の展望台。たぶん。


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オペラ座。何十回も通っていても二人並んでの写真ってほとんど無かったので嬉しい一枚です。

Dさんはロンドンでの研修に戻って、その後はイブレア本社での勤務に向かったはずですけど、お会いしたのはこの時が最後でした。何度か手紙のやり取りはしていましたが、元気にしてらっしゃるかなぁ。

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