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S-207 アレキサンダー大王首像

石膏像サイズ: H.43×W.22×D.23cm(原作サイズ)
制作年代  : 紀元前330年
収蔵美術館 : アテネ・アクロポリス博物館
作者    : レオカレス(Leochares)
出土地・年 : 

マケドニア王であり、最盛期には古代エジプトからインドへと続く広大な領土を掌握したアレクサンドロス3世(通称:アレクサンドロス大王 Alexander the Great B.C.356-323)の肖像彫刻です。

マケドニアの王族として生まれたアレクサンドロスは、古代ギリシャの哲学者アリストテレスから直接教えを受け成長し、紀元前336年に父フィリッポス2世の後継として20歳で即位しました。父の後を継ぎ領土の拡大に努め、ギリシャ諸ポリスを支配下に収め、東征してペルシアを撃破。エジプトでは当時の支配者であったペルシアからの解放者として歓迎されファラオの地位につきます。その後はさらにペルシア、インドまで攻め込み巨大帝国を形成しますが、自身の突然の死によって帝国は分裂し、紀元前3世紀にはアンティゴノス朝マケドニア、セレウコス朝シリア、プトレマイオス朝エジプトとなりました。

アテネ・アクロポリス博物館収蔵 アレキサンダー大王首像 紀元前330年頃 (写真はWikimedia commonsより)


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