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A-301 美しい尻のヴィーナス

石膏像サイズ : H.44×W.17×D.12.5cm (縮小像)
制作年代   : 紀元前1世紀頃(紀元前3世紀のブロンズ彫刻が原作)
収蔵美術館  : ナポリ考古博物館
出土地・年代 : ローマ

紀元前1世紀にローマでつくられた大理石作品です。正式名称は、Venus Kallipygos(”美しい尻のヴィーナス”の意)。オリジナル作品は、紀元前300年頃にギリシャで作られたブロンズ像であったとされていますが現存していません。

16世紀に頭部が欠けた状態で、ローマ皇帝ネロに関連する遺跡から発掘されました。彫像はイタリアの名門貴族ファルネーゼ家のコレクションに加えられた後、現在のナポリに移動されるまでに、Carlo Albaciniという人物によってさらに大きな修復が加えられました。彼は、頭部、両腕、片方の足をすげ替えて、より原作に忠実な(?)修復を施したといわれています。こういった修復の是非に関しては賛否両論ありますが、現在の姿は、欠損した部分の無い大変美しい彫像です。

ナポリ考古博物館収蔵の原作彫刻(写真:Wikimedia Commonsより)



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