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K-140 ニオベ胸像

石膏像サイズ: H.65×W.32×D.28cm(原作サイズ)
制作年代  : 100-150年頃(原作は古代ギリシャ・ヘレニズム期)
収蔵美術館 : フィレンツェ・ウフィッツィ美術館
出土地・年 : ローマ 1583年

ニオベは古代ギリシャ神話の登場人物です。7人の娘と7人の息子という14人もの子沢山だったニオベは、うっかり口をすべらしてその多産を自慢してしまいます。それを聴いたアポロンとアルテミスという双子の母だった女神レトは激怒。アポロンとアルテミスに命じて、ニオベの子供たちを皆殺しにしてしまいます(この殺された14人の子供たちは、アポロン、アルテミスと同じくゼウスの血を引いていたのに・・)。残されたニオベはひたすら嘆き悲しんだという物語です。その光景を群像彫刻にしたものが古代ギリシャ・ヘレニズム期に製作され、さらにローマンコピーとして制作されたものが発掘されウフィッツィ美術館に収蔵されています。


フィレンツェ・ウフィッツィ美術館収蔵 石膏像のオリジナルとなる「ニオベの長女像」 (写真はWikimedia commonsより)



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