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パリ・オペラ座の日々1993~1994:6月1日 フォーサイスのチケット、旅行準備


6月1日

朝早起きして、再度メトロで竹原医院へ行き腰の様子を見てもらう。帰りの駅でウィリアム・フォーサイスの公演ポスターを見かけて、シャトレの市立劇場までチケットを買いに行く。とても良い席なのに55Fで安い。シャトレ~ナシオン間の一番線が止まってしまい、ぐるりと遠回りして帰宅。
夜は明日からのイギリス旅行の準備。(雪)の腰の状態があまりよくないので盛り上がっていない。

地下鉄カルネ 39F
フォーサイスのチケット 110F
カフェ 10F
サクランボ 12F


米国出身のウィリアム・フォーサイスは、現在のコンテンポラリーダンスの礎を築いた一人といってよいでしょう。バランシン、マーサ・カニンガムらが進めた舞踏の抽象化をさらに進化させ、解体、再構成、先鋭化させた舞台を生み出しました。

NYのジョフリー・バレエ(バレエ・リュスの「春の祭典」「パラード」の復元で有名)でダンサーとしてのキャリアをスタートさせ、その後ジョン・クランコが率いていたドイツのシュトゥットガルトバレエ団に移籍しました。そこで振付家としても開花したフォーサイスは、やがて1983年にフランクフルトバレエ団に迎えられ芸術監督となり、有名作品を次々と発表するようになりました。

フォーサイスといえばなんといっても「In the middle, somewhat elevated」。これはフォーサイスがパリ・オペラ座バレエ団のために1987年に振り付けた超名作ですが、今回のシャトレ公演では、そのIn the middle~を内包する形でさらに5部構成に発展させた大作「Impressing the czar 1988年発表」が上演されました。

フォーサイスのIn the middle~については、日本にいる頃にたしかシルヴィー・ギエムを紹介したLDで一部を知っており、実際の舞台を観るのを楽しみにしていました。結局この6月のフランクフルトバレエ団でも見れましたし、その後1994年シーズンの幕開けでオペラ座・バレエ団がプログラムに組み込んでくれて、オペラ座でも観ることができました。この時のシャトレの公演は、たまたまポスターを見かけてということで、とってもラッキーでした。さすがパリだなぁと。

フォーサイスは、2004年にフランクフルトバレエ団が解散したりで、その後は独自のザ・フォーサイス・カンパニーを立ち上げて活躍しているようです。

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ウィリアム・フォーサイス 2012年

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