見出し画像

A-365 キュクラデスの首

石膏像サイズ: H.30×W.15×D.11cm(原作サイズ)
制作年代  : 紀元前3000年頃
収蔵美術館 : パリ・ルーブル美術館
出土地   : ギリシャ・キュクラデス諸島

キュクラデス文明は、クレタ島のミノス文明(B.C.2000年頃)出現のさらに一千年ほど前にエーゲ海のキュクラデス諸島を中心に発生しました。古代ギリシャ文明と直接の民族的な継続性は無いと考えられていますが、ミノス文明とは文化的な交流があったようです。
キュクラデス諸島からは、極端に抽象化された独創的な人物彫刻が多数出土しています。19世紀後半には、ヨーロッパ諸国の調査隊が大量の遺物を発見していましたが、あまりにも文化的に未解明な部分が多く、20世紀半ばに美術コレクターたちが再評価するに至るまであまり研究がおこなわれていませんでした。現在でも、このような彫像が、副葬品だったのか?宗教的な儀式のためのものだったのか?多くのことが謎に包まれています。

ルーブル美術館収蔵のオリジナル彫像 紀元前2700-2300年
(写真はWikimedia commonsより)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?