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A-391 ヘラクレス全身像(小)

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石膏像サイズ: H.39×W.12×D.14cm(縮小像)
制作年代  : ローマンコピー(原作は紀元前320年頃のブロンズ像 現存せず)
収蔵美術館 : ナポリ考古博物館
作者    : リュシッポス(Lysippos)
出土地・年 : カラカラ帝浴場跡 16世紀

紀元前320年頃に、古代ギリシャの彫刻家リュシッポスが制作したヘラクレス像がオリジナルです。ブロンズだったオリジナル作品は現存せず、その姿を最も忠実に伝えているものがナポリ考古博物館収蔵の「ファルネーゼのヘラクレス」というローマンコピーの作品です。高さが3mもある巨大な彫像ですが、こちらはその縮小像となります。ヘラクレスは古代ギリシャ神話上にたくさんの冒険談が残されている人気者です。後ろにまわした右手には“ヘスペリデスのリンゴ(ミケーネ王エウリュステウスによって与えられた10の命令のひとつ)×3個”を持ち、ライオンの毛皮を掛けた棍棒にもたれて休息するようなポーズをとっています。

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アテネ・アゴラ美術館収蔵 ヘラクレス像
(写真はWikimedia commonsより)


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