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N-030 ファルコネ作 プシュケ座像

石膏像サイズ: H.60×W.24×D.31cm(原作サイズ)
制作年代  : 1761年頃
収蔵美術館 : セーブル窯製陶所他
作者    : エティエンヌ・モーリス・ファルコネ(Étienne Maurice Falconet 1716-1791)

フランス・ロココ時代に宮廷で活躍した彫刻家ファルコネの作品です。1761年のサロンに石膏製のものが出品された記録が残っています。

ファルコネはルイ15世の治世下で、特にポンパドール夫人に庇護された彫刻家でした。この作品も、ポンパドール夫人からの依頼によるもので、「いたずらなアムール(ルーブル美術館蔵)」と一対を成し、当時最高の哲学者であったヴォルテールへの贈り物として制作されました。夫人とも関係の深かった王立のセーブル窯製陶所(ファルコネが所長を務めた)でも、この作品の陶器のバージョンが制作され、フランス各地の諸侯たちへ贈られました。

プシュケは古代ギリシャ神話の登場人物で、アムール(クピド)との愛の物語で有名です。プシュケはクピドの使う“弓”を体の右側に隠すように掴んでいます(クピド像の方は“矢”を取り出そうとしている・・・)。

米国バルチモア・Walters art museum収蔵 オリジナル作品(25cmの大理石製) (写真はWikimedia commonsより)


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