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M-464 ゲーテデスマスク

石膏像サイズ: H.26×W.17×D.13cm(原作サイズ)
制作年代  : 1832年
収蔵美術館 : 

18世紀ドイツを代表する詩人・劇作家・小説家・哲学者・自然科学者・政治家・法律家であったヨハン・ヴォルガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe 1749-1832)のデスマスクです。

作家としては「若きウェルテルの悩み」、「ファウスト」、「イタリア紀行」、「ヴィルヘルム・マイスター」など多数の傑作を生みだし、自然科学者として残した「植物変態論」、「色彩論」などは、後進の研究者たちに大きな影響を与えました。

政治家としても重要な地位にあり、ヴァイマル公国(ドイツ中部に1741-1918まで存続)の宮廷顧問、宰相などを歴任しました。

詩人としては、同時代の作曲家との多彩な交流から、たくさんの歌曲の作詞者となりました。ベートーベンとは1812年にカールスバートという温泉で数日間交流したというエピソードが残っていますし、他にはシューベルト、メンデルスゾーンとも深い親交を結んだようです。ゲーテの詩作品には、シューベルトが「野ばら」、ベートーベンは劇音楽「エグモント」を作曲しましたし、ベルリオーズ、グノー、リスト、シューマン、マーラーという多数の作曲家が「ファウスト」の音楽化に取り組みました。

晩年のゲーテの肖像 Joseph Karl Stieler作 1828年頃
(写真はWikimedia commonsより)


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