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N-044 ロダン作 考える人(大)

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石膏像サイズ: H.48×W.26×D.34cm(原作サイズ)
制作年代  : 1880~89年
収蔵美術館 : パリ・ロダン美術館他
作者    : オーギュスト・ロダン(François-Auguste-René Rodin 1840-1917)

新設の“装飾美術館(現在のオルセー美術館の場所に予定されていた)”を飾るモニュメントとして発注された「地獄の門」の一部としてロダンが制作した作品です。装飾美術館の計画自体が頓挫したため「地獄の門」は未完となり、その構成要素だった作品は別個のものとしてそれぞれ発表されてゆきました。

「考える人 Le penseur」は1898年に「詩人」と題されて発表されました(「考える人」のタイトルは、ロダンの死後ブロンズ像を鋳造したリディエによる命名)。ほとんどの彫像が苦しみ、喜び、叫び、この世の混沌そのものを表現したような「地獄の門」、その最上部から思索にふけり、静かに全てを見下ろす彫像は、詩人ダンテを表現している、作者のロダン自身の姿を象徴している、など様々な解釈がなされています。

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パリ・ロダン美術館 庭 ブロンズ製 「考える人」
(写真はWikimedia commonsより)


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