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L-654 エミリーとローラレリーフ

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石膏像サイズ: 直径19cm D.3.5cm(原作サイズ)
制作年代  : 1830年頃
収蔵美術館 : 絵画作品はメトロポリタン美術館
作者    : トーマス・ローレンス(Sir Thomas Lawrence 1769-1830)作の絵画
        E.W.ウィン(E.W.Wyon 1811-1885)が彫刻化

 18世紀末から19世紀初頭にかけて英国で活躍した肖像画家トーマス・ローレンス作の絵画「カーマディー家の娘たち」を、やはり英国の彫刻家E.W.ウィン(Edward William Wyon)が彫刻化した作品です。

英国ブリストルに生まれたトーマス・ローレンスは幼い頃から絵画の才能が評価され、18歳の時にロンドンへ進出しジョシュア・レノルズに師事。22歳でロイヤルアカデミーの会員となり、ほどなく国王ジョージ3世のお抱え画家となるスピード出世でした。その後は、王侯貴族、社交界の人々の肖像画を中心に活躍し、1820年から亡くなるまでロイヤルアカデミーの会長職を務めました。

E.W.ウィンは、硬貨製造に携わる一族に生まれ、彫刻家の道に進みました。ロイヤルアカデミーで学んだ後、1831年から76年まで連続してロイヤルアカデミーの展覧会に作品を出品し続けました。ワーズワース、リビングストンなどたくさんの肖像彫刻を残しており、それらの作品の多くはケンブリッジのFitzwilliam Museum、ロンドン大学などに収蔵されています。また食器メーカーのウェッジ・ウッドのデザインにも携わっていたようです。

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米国メトロポリタン美術館収蔵 「カーマディー家の娘たち(The Calmady children)」 トーマス・ローレンス作 1823年
(写真はWikimedia Commonsから)


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